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越智クリニック
 
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2013/6/5

還暦


今日は私の誕生日であるが、還暦という特別な日となりました。
還暦は十干十二支が一巡し、起算点となった年の干支に戻ることを言います。日本では室町時代の末頃から61才の還暦を祝う習慣となった。成人式に対して最近は還暦式なるものを行って、人生の第2の出発を祝う儀式も増えてきた。(佐世保市や市川市)。
ジャイアント馬場は「還暦記念試合」を行ったが、私には特別に皆に見せる芸もない。かっこよくホールインワンでも今年達成すれば直ちに報告したいと思っています。
還暦の祝いで赤色の衣服を贈る習慣を何故かと調べてみた所、かつては魔除けの意味で産着に赤色が使われていたため、生まれた時に帰るという意味で「赤色」となったそうである。(Wikipedia)。
さて昔は60才定年で現役を引退したものだが、今はみんな若い。ゴルフにしても80才台の方が大勢外来で来られてスコアーの話をする。私もまだまだ老けてられないと患者さんから教えられる。
今日を機会にこれからも継続したい人生の指針を5つ、考えてみた。
① 幸せを人に分かち合うこと。
② 健康であることに感謝すること。
③ ささいな事でも、すぐにお礼の弁を述べること。
④ 絶えず新しい知識を吸収する意欲を持ち続けること。
⑤ 夢とロマンを持ち続けること。
最後に60年生きる体に産んでくれた母親に感謝したいと思います。

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— posted by 越智邦明 at 04:13 pm  

2013/6/3

30代の加齢臭


中高年の加齢臭といえば“ノネナール”が有名であったが、ライオンビューティケア研究所が30代男性の衣服から検出したニオイ成分を分析した所、胴体部分で分泌した皮脂が酸化したペラルゴン酸が犯人と分った。
屋外で皮膚が紫外線にさらされ仕事のストレスが加わると、皮脂の酸化が助長されペラルゴン酸が多量に発生します。下手したら“悪臭社員”レッテルが貼られる。これを抑えるには食生活や生活の一部を見直す必要がある。五味クリニックの体臭多汗研究所所長の五味常明先生の弁を明かそう。ペラルゴン酸の抑制にはビタミンCなどの抗酸化作用のある食べ物が有効です。ブロッコリー、ピーマン、トマトなどのビタミンCを多く含む野菜が入ったサラダが良い。またビタミンCを多く含むレモン汁を含んだタオルで皮膚をマッサージするのも有効です。
次に食物繊維の摂取で腸内の悪臭物質を排泄させるのも大事です。悪玉菌が腸内にいると体臭になりますので、食物繊維を多く含む小豆、大豆、切り干し大根、干ししいたけ、干しひじきなどが有効です。
また善玉菌を増やすオリゴ糖を多く含むごぼうやアスパラガス、たまねぎ、はちみつなども摂って下さい。
奥様方にも料理で協力が必要のようです。

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(追伸)
明日は、ゆうちゃんパパの開業の日。ゆうちゃんもお手伝いするんだよ。
尚、6月2日(日)の内覧会の写真を添えます。
次回は6月5日となります。

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— posted by 越智邦明 at 03:48 pm  

2013/5/30

伊勢神宮


以前から行きたかった伊勢神宮に5月25日~26日で家内と行ってきた。ひとつは三重県志摩市で開業している、母校同期の井上君(内科)とも会うためである。
さて伊勢神宮は、天照大御神を祀る皇大神宮と豊受大御神を祀る豊受大神宮の二つの正宮があり、前者を内宮(ないくう)、後者を外宮(げくう)と呼ぶ。
皇室の氏神である天照大御神を祀るため、皇室・朝廷の権威との結びつきが強いのは皆様御存知の通りです。また遷宮(せんぐう)と言って、神社の正殿を修理する際、御神体を遷す儀式がありますが(20年に1回)、第1回(690年)以来、1300年にわたって続けられ、今年は第62回にあたることも有名になりました。
さてホテルは志摩観光ホテル(ベイスイート)に宿泊。夕方7時より井上夫婦と計4人で楽しい夕食をいただきました。ホテルからの眺望はすばらしく英虞湾のリアス式海岸はしばし時を忘れて見入ってしまいました。
 ココをクリックLink してパノラマ写真を御覧になってみて下さい。
(自動で画像が動かない場合は画面下のスクロールバーで手動で動かして下さい。)
 
夫婦同士で会うのは東京以来で、まさに30年ぶり。昔話に花が咲いて10時には客が我々のみとなり、その晩はお開きとなりました。翌日、井上君がBMWでホテルまで迎えに来てくれ、念願の伊勢参りへ。駐車場に車を置いて出た途端、家内にとって正に嬉しいハプニングが。何と心待ちにしていた宮城道雄の生誕百年記念のモニュメントに遭遇した。(平成4年完成。)下の写真は箏曲「五十鈴川」が原点にあり、弓状の石は箏をイメージし、その下の石は五十鈴川(伊勢市)を表現し、小高い山並みの上で輝く箏を川面に映している。
解説を見ると昭和23年4月18日、箏曲「五十鈴川」の演奏のために宮城道雄は伊勢を訪れたとあり、モニュメントは宮城会と伊勢市が協力して建立したそうです。
さて、お伊勢参りは弥次、喜多「東海道中膝栗毛」で語られるように多くの人が全国から参拝に集まっていた。
我々は内宮から猿田彦神社更に外宮へと足早に参った。自身の健康や子供達、ゆうちゃん達等、多くのお願い事をした。途中、五十鈴川を渡ったがとても清流で冷たかった。また、おかげ横丁では色々な食べ物をいただいた。
昼食は伊勢うどん。何とツユがまっ黒であったが、そんなに辛くはなかった。次に何と言っても赤福。我々は赤福氷を食べたが実に多くの人が並んで人気の高さがうかがえた。その他スティック胡瓜やへんば餅等、参拝客目当ての店が軒を連ねていた。駆け足の2日間であったが、井上君御夫婦の案内で迷うことなく効率的に参拝が出来たことに感謝している。また志摩湾のすばらしい景色に雑念が払われて有意義な旅であった。
皆様、是非、「お伊勢参り」へ出かけて下さい。特に最近はパワースポットとしても注目されています。
最後に、井上君が後日、送ってくれた地元の銘菓、シェル・レーヌ。とてもおいしかったです。感謝。

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— posted by 越智邦明 at 05:59 pm  

2013/5/27

納豆


納豆はとても大事な食品です。プリン体が含まれていて、これは遺伝子を構成する核酸物質で新しい細胞を作るために必要不可欠なものです。また納豆は他の大豆食品よりもビタミンB群が多く、しかも良質なタンパク質や食物繊維も豊富な健康食品です。子供や若者にはたっぷり食べさせましょう。
さて今日の本題は「痛風」を心配しているお父さんは食べてよいのか?答えはNOです。みなさん御存知のようにビールはプリン体が多いので痛風の天敵と言いますが、実は納豆の方がはるかにプリン体が多いのです。アルコールの中ではビールが一番プリン体が多く、焼酎やワイン、日本酒はかなり少ないです。
プリン体の量を調べるとビール500mlで17~22mg、一方、納豆1パック(60g)には、68mg含まれているのです。それ故、健康にいいからとビールをやめて納豆ばかりを食べるのは問題です。むしろビールは利尿効果があるので、ほどほどの量はむしろ尿酸値を下げる効果があります。
お酒好きで尿酸値が気になる人は納豆は控えた方が良いというのが結論です。

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— posted by 越智邦明 at 02:35 pm  

2013/5/23

ヒトのお産


ヒトは他の哺乳類と違って何故、難産なのか?
岩波書店発行の「ヒトはなぜ難産なのか」の著者である、奈良貴史先生の論文を読んでみた。大阪に明治35年創業の「犬印本舗」という企業が存在する。この会社は妊婦の出産用品を扱うメーカーである。安産と犬には密接な関係がある。太古以来、ヒトと一番長く共に暮らしてきたイヌの出産が安全なことにあやかり、安産を祈念した。東京の水天宮には、月に2度ある戌の日には大勢の妊婦でごったがえす。安産祈願である。
ヒトは地球上の哺乳類で一番難産だと奈良先生は説く。「産みの苦しみ」という言葉があるように、1900年では母体死亡は日本で出生10万に対して436.5で6200人が亡くなっていた。平家物語には「女は出産のとき、十に九つは必ず死ぬというものというから」という表現があったり、栄華物語では、登場する経産婦47人中11人(23.4%)がお産で亡くなったとある。死亡率は戦後急速に減り、お産は安全なものという認識が広まっているが、それでも毎年60~70人の妊婦が亡くなっており決して100%安全ではない。
それでは何故ヒトは難産なのか?それは直立二足歩行に適応した身体構造と脳の大きさが主な要因とある。哺乳類の産道は一言で表現すると一直線の円筒形のトンネルだが、ヒトはS字状の急カーブを伴い、入り口部が直方体で出口が円筒形という複雑な構造をしている。そして霊長類の多くは産道の直径よりも頭の大きさが小さいのに対し、脳が拡大したヒトはほぼ同じなのである。
大きな頭を持ったbabyが、途中で形の変化する曲線の筒を姿勢を変えながらやっとの思いで出口に到着するのがヒトのお産である。
男性諸氏は、どうかお産を祈りながら温かく見守ってあげて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 04:59 pm  

2013/5/20

むずむず脚症候群


レストレスレッグス症候群とも呼ばれるこの病気。じっとしている時に脚に違和感が生じる。推定患者300~400万人。従来、経口薬でドーパミン受容体作動薬とGABA誘導体の2種類の経口薬が使われていたが、今年の2月26日より新薬が承認された。国内初の貼り薬である。商品名「ニュープロパッチ」。この病気の症状は脚の内部に虫が這うようなむずむずした感じとよく言われる。
脚を動かす、例えば叩く、マッサージする、歩くなどで症状は消える。そして何と言っても寝ている時に起こりやすい。そのため深刻な睡眠障害を抱える。新薬のメリットは2つある。経口薬は効いていても日中特に夕方などの出現には対応しづらい。貼り薬は1日1回の貼布で24時間症状を抑えてくれる。次に経口薬は症状促進現象と言って、1日何度も飲んでいるうちに、症状が2ー3年ごとに
7~8%ずつ悪化する。しかし貼り薬はこのリスクが経口薬の5分の1と低い。
さてこの病気には特発性と原因のはっきりした2次性があり、2次性のもの(例えば鉄欠乏性貧血等)はそちらの治療が優先される。即ち特発性のものに限り貼り薬は有効となる。透析患者さんには2次性の頻度が高いとも言われている。もちろんこれから我々臨床医も試すことになるが、とに角、この病気はまず診断をつけるのに10年以上と言われてきた。
①安静時のじっとしていられないほどの脚の違和感
②動かすと治まる
③睡眠が妨げられてつらい
これらの症状があったら、まず主治医に相談してみて下さい。
尚、この貼り薬はパーキンソン病にも効果があります。

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— posted by 越智邦明 at 02:11 pm  

2013/5/16

最新肝ぞう検査


健診結果を持って尋ねてくる項目に多いのが脂質異常症に次いで肝機能異常。慢性肝炎や脂肪肝である。しかし痛みやしびれもないので放置している人が実に多い。問題はこれらが進行して肝硬変になっていないか、更に進んで肝がんになっていないかを診るのが我々の仕事である。肝がんは悪性度が高く、男性のがん死亡順位の4位である。発見された時は手遅れの人も多く診てきた。
肝硬変、肝がんと進むにつれて肝臓は硬くなってゆく。線維化現象であるが、血小板数や肝ぞうに針を刺す肝生検、そして超音波が診断方法として一般的である。
かつて肝がんの大半を占めていたのはB型.C型ウィルスによるものだったが、近年「メタボやアルコールによる脂肪肝」「アルコールは少ない非アルコール性脂肪肝」による肝がんが増えている。
最近中央ではフィブロスキャンが注目を浴びている。
皮膚の上から超音波を肝ぞうに当てると振動が脂肪組織を通って肝ぞうに伝わってゆく。そのスピードを超音波で追うのです。速く伝わるほど肝ぞうが硬いということ。2.3分の間に10回測定しその平均値を出します。数値が30(キロパスカル)以上だと肝硬変という訳です。
機器の進歩はともかく肝ぞうで受診している人は必ず肝硬変の有無を主治医に診てもらって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:32 pm  

2013/5/13

連休のゆうちゃん


ゴールデンウィークに、ゆうちゃんがやってきた。
体格はさておき、知能の方はずい分、発達してきた。
言葉も豊富で所々、宇和島弁も混ざっている。
ゴルフのパターをやりたいとか、あれこれねだってきた。
何といっても城山は大好きで、今度は新装のロープウェーで登った。そして双眼鏡を見つけては「お金入れて」とせがんで、景色を眺めるのも最近のパターンである。城山は子供の日ということで、鯉のぼりがきれいであった。下山の途中で私が城の生け垣に登ったら「ゆうちゃんも~」と真似して登るあたりはもうやんちゃ坊主である。からすを見つけた途端、「からすは悪いんだよ。宇和島でゆうちゃんが置いておいたおかしを袋ごと取っていったんだよ」と、にらみつけていた。
次に、せっせせっせと木の枝を集めて、たき火を作ろうとしているのが面白かった。たくさんの木の枝を持って帰った。おやつに端午の節句のケーキをプレゼントしたが「わあ、ゆうちゃんの誕生日だ。ありがとう」と、いつの間にか「ハッピバースデー」を歌うはめになってしまった。最後は家のそばの乳児園のこいのぼりを見て、元気で帰って行った。又来いよ。

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— posted by 越智邦明 at 04:23 pm  

2013/5/9

富士山


「富士山が世界遺産に登録へ」というニュースは日本人なら誰しも喜ぶ快挙である。児童文学の父、厳谷小波が作詞した文部省唱歌「ふじの山」を知らない人はいない。5月2日の日経新聞のコラム春秋にも取り上げているので一部、披露します。御存知の通り、1番も2番も終わりは「富士は日本一の山」だ。
戦後世代は納得の歌詞ですが、この歌が発表された1911年当時は複雑であった。というのもその時、日本の一部となっていた台湾の玉山は富士山より高かったのです。(前者が3952m、後者が3776m。)実際、明治天皇が玉山につけた日本名「新高山」(にいたかやま)は「日本の新たな最高峰」といった意味だそうである。なのに、文部省唱歌で「富士は日本一の山」とうたったのは、台湾は本当の意味で日本ではないという意識が表れたともみられている(上垣外憲一「富士山」)。脱線しますが新高山は何と言っても「新高山登レ 1208」が有名です。「12月8日、午前零時をもって対米英開戦」を伝える日本海軍の暗号で12月2日に発信されました。真珠湾攻撃に向かう艦上にあった南雲司令長官はこの電信を受けてZ旗(ブログ2012年6月14日)を掲げ各艦隊に「皇国の興廃コノ一戦ニアリ、各員一層奮励努力セヨ」の訓令を発しました。
You tubeでもう1度「ふじの山」を聴いてみて下さい。



— posted by 越智邦明 at 03:49 pm  

2013/5/7

ハーブ


医学がいくら進歩しても、又診断機器が発展しても、病の治療の基本は患者及び家族の心をいやすことにある。古代ギリシャの医聖ヒポクラテスも「病める者の訴えに耳を傾けその心をいやすことが医療の基本」と述べている。
さて治療にはメスや内服薬以外に香料植物も用いられてきた。その1つがハーブ(herb)である。
ハーブは薬、香料、風味料として古代エジプト時代には用いられていた。英国エリザベス朝では、ハーブから薬を創生することは家族の義務の一つで、シェイクスピアの作品でもハーブからの薬の抽出に先立つ薬草採集の場面が「ロミオとジュリエット」の中に出てくる。ハーブを香料として捉えるとエリザベス朝のロンドンは上下水道が発達して居らず、死体や糞便で悪臭に満ちていたため用途が拡大した。一方、貴族社会は香料で身の装いを整えることがたしなみであった。消臭、癒し、加えて儀式と香料の用途は広がった。
みなさんもハーブの香りを是非楽しんで下さい。

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— posted by 越智邦明 at 04:59 pm  

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