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2013/5/16

最新肝ぞう検査


健診結果を持って尋ねてくる項目に多いのが脂質異常症に次いで肝機能異常。慢性肝炎や脂肪肝である。しかし痛みやしびれもないので放置している人が実に多い。問題はこれらが進行して肝硬変になっていないか、更に進んで肝がんになっていないかを診るのが我々の仕事である。肝がんは悪性度が高く、男性のがん死亡順位の4位である。発見された時は手遅れの人も多く診てきた。
肝硬変、肝がんと進むにつれて肝臓は硬くなってゆく。線維化現象であるが、血小板数や肝ぞうに針を刺す肝生検、そして超音波が診断方法として一般的である。
かつて肝がんの大半を占めていたのはB型.C型ウィルスによるものだったが、近年「メタボやアルコールによる脂肪肝」「アルコールは少ない非アルコール性脂肪肝」による肝がんが増えている。
最近中央ではフィブロスキャンが注目を浴びている。
皮膚の上から超音波を肝ぞうに当てると振動が脂肪組織を通って肝ぞうに伝わってゆく。そのスピードを超音波で追うのです。速く伝わるほど肝ぞうが硬いということ。2.3分の間に10回測定しその平均値を出します。数値が30(キロパスカル)以上だと肝硬変という訳です。
機器の進歩はともかく肝ぞうで受診している人は必ず肝硬変の有無を主治医に診てもらって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:32 pm  

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