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2013/5/20

むずむず脚症候群


レストレスレッグス症候群とも呼ばれるこの病気。じっとしている時に脚に違和感が生じる。推定患者300~400万人。従来、経口薬でドーパミン受容体作動薬とGABA誘導体の2種類の経口薬が使われていたが、今年の2月26日より新薬が承認された。国内初の貼り薬である。商品名「ニュープロパッチ」。この病気の症状は脚の内部に虫が這うようなむずむずした感じとよく言われる。
脚を動かす、例えば叩く、マッサージする、歩くなどで症状は消える。そして何と言っても寝ている時に起こりやすい。そのため深刻な睡眠障害を抱える。新薬のメリットは2つある。経口薬は効いていても日中特に夕方などの出現には対応しづらい。貼り薬は1日1回の貼布で24時間症状を抑えてくれる。次に経口薬は症状促進現象と言って、1日何度も飲んでいるうちに、症状が2ー3年ごとに
7~8%ずつ悪化する。しかし貼り薬はこのリスクが経口薬の5分の1と低い。
さてこの病気には特発性と原因のはっきりした2次性があり、2次性のもの(例えば鉄欠乏性貧血等)はそちらの治療が優先される。即ち特発性のものに限り貼り薬は有効となる。透析患者さんには2次性の頻度が高いとも言われている。もちろんこれから我々臨床医も試すことになるが、とに角、この病気はまず診断をつけるのに10年以上と言われてきた。
①安静時のじっとしていられないほどの脚の違和感
②動かすと治まる
③睡眠が妨げられてつらい
これらの症状があったら、まず主治医に相談してみて下さい。
尚、この貼り薬はパーキンソン病にも効果があります。

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— posted by 越智邦明 at 02:11 pm  

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