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2013/5/9

富士山


「富士山が世界遺産に登録へ」というニュースは日本人なら誰しも喜ぶ快挙である。児童文学の父、厳谷小波が作詞した文部省唱歌「ふじの山」を知らない人はいない。5月2日の日経新聞のコラム春秋にも取り上げているので一部、披露します。御存知の通り、1番も2番も終わりは「富士は日本一の山」だ。
戦後世代は納得の歌詞ですが、この歌が発表された1911年当時は複雑であった。というのもその時、日本の一部となっていた台湾の玉山は富士山より高かったのです。(前者が3952m、後者が3776m。)実際、明治天皇が玉山につけた日本名「新高山」(にいたかやま)は「日本の新たな最高峰」といった意味だそうである。なのに、文部省唱歌で「富士は日本一の山」とうたったのは、台湾は本当の意味で日本ではないという意識が表れたともみられている(上垣外憲一「富士山」)。脱線しますが新高山は何と言っても「新高山登レ 1208」が有名です。「12月8日、午前零時をもって対米英開戦」を伝える日本海軍の暗号で12月2日に発信されました。真珠湾攻撃に向かう艦上にあった南雲司令長官はこの電信を受けてZ旗(ブログ2012年6月14日)を掲げ各艦隊に「皇国の興廃コノ一戦ニアリ、各員一層奮励努力セヨ」の訓令を発しました。
You tubeでもう1度「ふじの山」を聴いてみて下さい。



— posted by 越智邦明 at 03:49 pm  

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