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越智クリニック
 
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2009/5/7

蜂蜜


蜂蜜は人類のもった最も古い甘味料。
スペインの約1万5000年前の旧石器時代の洞穴から蜂の巣から蜜を取る絵が発見されています。
蜂蜜の75%以上がブドウ糖と果糖。日本ではレンゲやミカンの蜜が好まれるのは、その香りとともに固まりにくいことによります。
さて蜂蜜はビタミンB群やむくみをとるカリウム、骨を強化するカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を多量に含みます。加えて疲れをとる有機酸や神経の働きを活発にして老化を防ぐロイヤルゼリー、アセチルコリンなどの栄養素から成り立っています。そして虚弱体質を改善し肌に潤いを与え、解毒の働きをもたらしてくれます。
漢方では便秘、利尿、口内炎、セキ止めの他、ヤケド、皮膚病、口唇の荒れの治療に外用します。
健康食品として純米酢がブームですが蜂蜜を少し加えると酸味を消すことができます。

— posted by 越智邦明 at 11:23 am  

2009/5/2

エステ


この最近、踵のガザガザが気になり、帰ってきていた娘に処理を頼んだ。色んな器具で削り、クリームも塗ってくれたが3~4日で元通り。「困ったなあ」という私に娘は「お父さん、これはプロにやってもらったらいいよ」と、エステの専門店に予約をしてくれた。「男性でも可」ということだったが、当日は娘も同伴してくれた。ゆったりしたソファに座っただけで王様気分。ズボンをめくられ、靴下を脱がされ、緑色をしたお湯の中に両足をドボン。待つこと3分。いよいよ、踵の処理が始まった。プロの器械で色々とゴシゴシやってくれた。とても気持ちが良く、何とも言えない優越感に浸った。窓越しに通り過ぎる人が不思議そうに私を見つめた。心の中で「あなたもやってもらったらいいよ」と叫んだ。約20分経過し、出来上がり。踵はツルツルになって、気分も爽快であった。女性達はこういう場所で身も心もリフレッシュしているんだな、と一種の嫉妬を覚えた。周りはネイルやフェイスの手入れの女性達で一杯であった。
異空間に連れて行ってくれた娘にただただ感謝である。
「次からは1人で行けるよ。」

— posted by 越智邦明 at 12:38 pm  

2009/4/30

ダイコン


今春は病院の屋上に植えた大根が立派に育ってみんなにおすそわけしました。大根はアブラナ科の植物で生まれ故郷は地中海沿岸です。古くはスズシロと呼ばれ日本には奈良時代に中国から入ってきました。
根は食べ過ぎの予防として消化剤になります。それはアミラーゼなどのでんぷん消化酵素が含まれるとともにピリッとくる辛味成分のアリル化合物が胃液の分泌を促し弱った胃腸を元気づけてくれるからです。また、この辛味成分には殺菌作用があり食あたりを防いでくれます。当たらない役者を大根役者と呼ぶのはこのせいです。
さて大根をサイの目に切ってハチミツをかけて1日置くと甘い透明な水が出てきます。これを1日3回スプーンで出来るだけノドに当たるようにゆっくり飲むとセキ止め、痰切りとなりさらに口内炎も治します。また葉にはビタミンCがミカンの2倍、カルシウムがホウレンソウの4倍も含まれています。捨てずに炒めたり酢のものにしたりして食べて下さい。
以上ダイコン特集でした。

— posted by 越智邦明 at 05:49 pm  

2009/4/27

鍋料理


「鍋を囲んで一杯やりませんか?」と言われるとついついOKを出してしまう鍋料理。実は日本は世界一の鍋物王国なのです。「水炊き」「寄せ鍋」「かき鍋」「蟹鍋」「湯豆腐」「どて鍋」「ふぐちり」「すき焼き」「ちゃんこ鍋」「おでん」等、ものすごい数あります。東京農業大学の小泉武夫教授にその理由を尋ねてみました。まず第一に日本の食の場が「囲炉裏」や「釜場」から出発していて火を囲んで家族同士が食事にのぞむ習慣があったこと。第二は四方を海に囲まれ鍋物の材料となる山海の恵みものが豊富であったこと。第三にはわが国特有の調味料であるしょう油、味噌、日本酒、みりんなどが鍋料理の味付けにうまく適合していること。そして第四に箸の使用で熱く煮えたぎったものをつまみ上げ、口許でフーフーと息をかけて食べる作法が日本人好みであった、などがあげられると言います。
今晩も「鍋で一家団欒」して下さい。

— posted by 越智邦明 at 05:12 pm  

2009/4/24

顔面神経まひ


巨人軍にとって広島の投手ルイスは天敵。あの長身から投げられると、そうは打てない。
このルイスにアクシデントが発生した。先週から顔の右側がほとんど動かない。口は半開きで右目も自分で開閉できない。重症の右顔面神経まひである。ブラウン監督も青ざめている。
ふつうはステロイド治療が一般的ですが、御存知のようにステロイドはプロ野球選手にとっては禁止薬物である。でも私は病気が優先だと思う。ルイスは今年を棒に振ってもきちんと治して欲しいと思う。
顔面神経まひは完治までに最低3週間かかる。時に顔面に後遺症が残ることがある。ステロイドを使わずに自然治癒を目指すとさらに時間がかかる。
ルイスは昨季チーム最多の15勝を挙げた大黒柱。ルイスの長期離脱となればカープの苦戦は必至。
がんばれルイス。

— posted by 越智邦明 at 09:28 am  

2009/4/23

似たものコトバ(2)


大好きなすき焼きに入っている「糸こんにゃく」。私は19才で東京に行った時、下宿のおばさんが「しらたき」と呼んでいるので異和感を覚えた。はたして違うのだろうか、調べてみた。
一般に「しらたき」は色が白くて細いのに対し「糸こんにゃく」はやや太くて色も黒っぽい。原料はどちらもコンニャクイモだが「しらたき」は細くしてから固めるのに対し「糸こんにゃく」は固めてから細くする。そのため「しらたき」ほど細く仕上げることが出来ないそうです。色が違うのは「しらたき」はコンニャクイモだけだが、「糸こんにゃく」は海藻やキクラゲなどが混ぜられているからです。「しらたき」は東日本で、「糸こんにゃく」は西日本だそうです。

— posted by 越智邦明 at 06:21 pm  

2009/4/21

ある日曜日


久しぶりに何もない日曜日ということで、前日のサタデーナイトは遊びに来ていた娘婿と話し込んで夜遅くなった。「明日はゆっくり起きればいいんだな」と頭にインプットして心地よい就寝となった。
朝8時に目が覚め「まだ眠れるわい」とまどろんでいた所、病院より緊急電話で完全覚醒となった。患者は62才男性で、朝6時から「言葉がうまくしゃべれない」(構音障害)、「よだれが出る」等の症状が出現。診て欲しいと妻から連絡があった。「ヤレヤレせっかくの日曜日だのに」ガックリしながらも医師の宿命。診察の結果は「脳梗塞」で日赤の仲の良い脳外のDr.に連絡し、すぐに紹介状を持って行かせた。日赤は救急日ではないが普段の付き合いも大事だ、と改めてそのDr.に感謝。
そうこうしているうちに今度は38度の発熱のおばあさんが診てくれとTEL。結局午前中に4人診察をしてふだんと変わらない忙しい日曜日であった。みなさんはどんな日曜日でしたか?

— posted by 越智邦明 at 12:15 pm  

2009/4/20

ギラン・バレー症候群(その2)


昨年、12月15日号で大原麗子さんのことを書いたが最近では釈由美子さんも自身のブログでかかったことを公開している。風邪をひいたり下痢をした後、手足がしびれたり力が出なくなったりします。この病気は10万人に1人という珍しい病気なのに罹患者に有名人が多い。川口順子元外相も一時、車椅子で講演をしていた。俳優の安岡力也さんは06年に緊急入院で舞台を降板。さらに私の愛する劇画「ゴルゴ13」が時々ギラン・バレー症候群のような症状に襲われ暗殺依頼を断って山小屋で療養することはファンなら周知の話です。
男女、年令に関係なく突然発症するこの病気。いくら有名になってもかかりたくないものです。

— posted by 越智邦明 at 04:34 pm  

2009/4/16

悪酔い予防


シドロモドロ会見で辞任に追い込まれた大臣がいたが、これは人ごとではないぞと思った。
酒は人生の友、と言うがやはり悪酔いしては何にもならない。では悪酔いしないにはどんなことに気を付けたら良いのか?
①つまみは豆から
タンパク質は肝臓を保護するために必要な成分。まず豆からタンパク質を取りたい。大豆の搾りかすの卯の花とか切り干し大根の煮物などは腹にたまり酒量を制限できる。冷やっこは口当たりがよい反面、酒が進みやすいので要注意です。
②肉料理は最後の方に
肉は脂肪分や油分が胃に膜を作り粘膜を保護するためお酒がクイクイ入ってしまう。だからなるべく後の方がいい。
③途中で果物を食べる
酒の利尿作用で水とビタミンCが失われるので生の果実を取る。
④チャンポンは同系統の酒にする
さらにチャンポン後のアルコール度数をだんだん低くする。
⑤シメはスープだけ
飲酒後は血糖値が下がるのでおなかがすくが、ラーメンは胃もたれして悪酔いする。その点、スープカレーのスープはアルコール分解を進めるターメリックが入っているし野菜も豊富で一石二鳥です。
以上、悪酔いを防止してみて下さい。

— posted by 越智邦明 at 01:59 pm  

2009/4/15

戦争体験者


肺炎で外来通院中のYさん(88才)が先週、「ちょっと話を聞いてくれんか」と話しこんだ。
彼は戦争中、戦艦「霧島」の乗務員だった。22才で真珠湾に突入し、見事勝利した話をとうとうと語った。大和の7万トンに比べれば、霧島は3万6千トンと小さいがその分、小回りもきいてすばらしい船だったと自慢した。その後、ソロモンへ出撃し、第1次、第2次ソロモン沖海戦では勝利したものの第3次海戦で撃破され海に放り出された。友軍に助け出され内地へ引き返した時は本当に悔やしかったと言う。霧島に同乗した1300人のうち年に1回の同窓会の出席者も年々減り23人になったと悲しむ。
それだけに「生きている」自分が戦争の生き証人として史実を残さねば、と本を書いているそうです。山本五十六長官からもらった勲章が一番の宝だと彼は見せてくれました。「命を懸けてお国のために戦った我々の気持ちは今の若い人には全く通じないかもしれない。しかし10分の1でも理解してくれたら」と書き続けるYさんには1度、くに~ず新聞に投稿していただこう、と考えています。
「戦争」を風化させないためにも。

— posted by 越智邦明 at 02:28 pm  

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