今春は病院の屋上に植えた大根が立派に育ってみんなにおすそわけしました。大根はアブラナ科の植物で生まれ故郷は地中海沿岸です。古くはスズシロと呼ばれ日本には奈良時代に中国から入ってきました。
根は食べ過ぎの予防として消化剤になります。それはアミラーゼなどのでんぷん消化酵素が含まれるとともにピリッとくる辛味成分のアリル化合物が胃液の分泌を促し弱った胃腸を元気づけてくれるからです。また、この辛味成分には殺菌作用があり食あたりを防いでくれます。当たらない役者を大根役者と呼ぶのはこのせいです。
さて大根をサイの目に切ってハチミツをかけて1日置くと甘い透明な水が出てきます。これを1日3回スプーンで出来るだけノドに当たるようにゆっくり飲むとセキ止め、痰切りとなりさらに口内炎も治します。また葉にはビタミンCがミカンの2倍、カルシウムがホウレンソウの4倍も含まれています。捨てずに炒めたり酢のものにしたりして食べて下さい。
以上ダイコン特集でした。