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越智クリニック
 
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2013/10/31

首の異常


首はとても大事です。落馬、落車で首の骨を折って脊髄損傷→寝たきり、という悲劇になった人を多く診てきました。今回、講談社から出た枕付きムック本「安眠ウェーブ枕」を出版した笠原接骨院の笠原所長が次のように書いています。
「首の異常はさまざまの症状を出す。不眠、中途覚醒、頭痛、体のだるさ、難聴、肩こり、腰痛等々。どれも治療して治らなかったのに首を治すことで症状が取れた人が多く居る」と。
次に、現代人はハダシで歩くことが減り、足指を踏んばって歩けないため外反母趾や浮足になりやすい。すると足指が浮き、かかとを多く地面に打ちつけて歩くことになる。そして着地時の衝撃が通常の3~5倍大きくなって体全体のバランスが崩れ首に負担がかかり、歪や変形が来て、いわゆる頸部亜急性捻挫となる。首は自律神経が集中しているため、首の異常は自律神経の正常な働きを阻害します。代表は「不眠症」です。
さて治療法は①足の指を使って正しく歩くために「3本指のテーピング靴下」で足裏のバランスを整える。ドラックストアで売っていますが、足裏のアーチをサポートします。②枕の高さを低くする。市販の枕の大半は厚みがあり過ぎて、首が前に傾き歪みを助長している。高さを4cm以下にするのがコツです。
参考にして下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:41 pm  

2013/10/28

ゴマすり


「ゴマをする」のは人間関係を円滑にする知恵ですが何故、ゴマなのでしょうか?
この数年、ゴマがマスコミによく取り上げられるのは、セサミンなどの「アンチエイジングに効果的な抗酸化作用のある物質」が多く含まれているからです。中でも今、注目されているのがゴマ特有の成分である「ゴマナグリン」です。
老化を誘発する活性酵素は、その多くが肝ぞうで発生します。ゴマナグリンは血液中では何もせず、肝ぞうに到達してから効果を発揮します。つまり肝機能向上効果があります。では大量に摂ればいいかと言うと、ゴマは約50%が高カロリー脂質で食べ過ぎればカロリーオーバーとなります。1日に大さじ1~2杯が目安です。
また食べ方にも工夫が必要です。ゴマは外皮が堅く、そのまま食べても吸収されにくいので、すりおろして使うのが最適です。さらに妙(い)って調理したものは、生のゴマに比べて抗酸化力が12倍、妙ってからすったゴマは吸収量が9倍になるそうです。ゴマをすって健康力をアップさせましょう。

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— posted by 越智邦明 at 05:24 pm   commentComment [1] 

2013/10/24

朝食


今年の6月末に、シカゴで米糖尿学会が行われたが、その中で「朝食を取らない人の方が取る人より太っている」との驚くべき発表がなされた。これは糖尿病でない人にも当てはまる。厚労省の調査では、男性の朝食欠食率は2割。独身だと20代は6割、30代は4割、40代は3割に上る。
さてどうしてなのか?学会では、朝食抜きと夜型生活が関係していると発表している。つまりこの2つは表裏一体でまとめて解消する生活改善が減量に直結すると言う。学会の中味を更に見ると、朝食を抜く人の就寝時間は平均23時54分、起床時間は平均7時47分。一方、取る人は就寝が22時39分、起床は6時47分だから朝食を抜く人は夜型傾向ということが分かった。
次に注目は、朝食を抜く人は夕食で1日の摂取カロリーの53%を取っていた。一方、朝食を取る人は35%でしたからその差が肥満度の差に直結しているそうです。朝食を取らなければランチと夕食が重くなるのは当たり前。それで夜は食べ過ぎ、朝は胃もたれで食べられない~こんな悪循環で太るのです。
改善方法は夕食と昼食を1/3ずつ減らしその分を朝食に回す。そして仕事でどうしても寝るのが遅い人は、就寝の3時間前に夕食を済ますことです。
外来でも「朝食を抜いてがんばっているのにやせない」と訴える方ー以上のようなカラクリがあったのです。

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(追伸)
10月18日で4才になった、ゆうちゃん。
バレエにお勉強にと忙しそうです。
私が誕生日プレゼントに買ってやった自転車も難なくこなしているようです。

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— posted by 越智邦明 at 05:29 pm  

2013/10/21

白身魚


人にとってタンパク質は必要不可欠な栄養素です。
1930年台、アフリカ黄金海岸地域の子供に「クワシオルコール」という病気がありました。タンパク質の欠乏によって起こる栄養失調で、肝炎などの感染症も多く更に知能指数も低いことがわかりました。この地域の人々はイモ類などの炭水化物ばかり食べていたため、タンパク質をほとんど摂っていなかったためです。米や小麦はタンパク質の“ものさし”である「アミノ酸スコア」が低い食品です。
さて本題ですが、白身魚は良質なタンパク質が豊富で、この地域の人もこれらを摂ることで症状が改善しました。
さてよく青魚が健康にいいと言われます。サバ、サンマ、イワシ、マグロ。EPAやDHAが多く、血液もサラサラにしてくれますが、加熱などで壊れやすく又、味もしつこいので毎日食べるのはキツイです。そこで注目が白身魚です。脂肪も少なく消化しやすいため食の細い高齢者や成長期の子供にとってうってつけ。免疫力をアップし、がんや感染症の予防に効果抜群です。寝たきりを防ぐ良質なタンパク質が豊富な白身魚を積極的に摂って下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:38 pm  

2013/10/17

院内旅行


10月13~14日、連休を利用して院内旅行へ行った。
今回は「世界遺産の高野山と白浜温泉」であった。
空路伊丹へ飛び、貸切バスで一路、高野山へ向った。工事中の箇所もあり、3時間以上かかったが、くねくね道を高野山町に入り視界が拡がった時は感動した。案内ガイドさんに約1時間説明を受けながら、奥の院へ向った。奥の院は弘法大師入定(にゅうじょう)の地とされる場所です。色々な有名企業がお墓を立てているのに驚いた。八十八箇所巡りの最後に高野山を訪れるものであるが、今年は還暦ということもあって、伊勢神宮へ参った年。ついでに高野山もと考えた訳である。山奥で修業をする方達の荘厳な雰囲気が伝わってきた。そして熊野古道を通って白浜温泉は白良荘(しららそう)グランドホテルに投宿した。本当に「白い浜」であって、裸足で歩いてもとても気持ち良かった。
翌日は三段壁、千畳敷を見物。太平洋の荒波に削られた岩々を見学のあと、白浜アドベンチャーワールドに入りジャイアントパンダの親子を見たり、イルカショーを見たりと童心に帰った。人と動物と自然のふれあいをテーマにしていて、多くの観光客で満杯であった。昼食は、とれとれ市場で海鮮丼をいただき、2日間の日程を終わった。
旅行を通じて職員のモチベーションが上がれば主催者としての冥利に尽きます。

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(追伸)
やなせたかしさんが13日、心不全で亡くなった。94才。
当ブログでも平成24年10月15日号Link で詳しく取り上げているのでご覧下さい。こんな日がいつか来ると思って掲載したのですが、子供達に夢と希望を与え続けたアンパンマン。永遠に不滅です。
謹んでお悔やみ申し上げます。

— posted by 越智邦明 at 01:47 pm  

2013/10/15

寝酒


睡眠薬代わりに寝酒をのむのはいいですか?という質問が多い。日本人は海外の人と比べると寝酒の習慣がかなり浸透している。確かに酒は、ストレスを和らげ血行を良くして一時的には入眠を促します。しかし利尿作用で夜間後半にトイレに行きたくなって中途覚醒となり、どんどん眠気が遠のいてしまったり、朝早く目覚める早朝覚醒の原因となり結局、深い眠りが妨げられます。
アルコールは4時間ほどで分解されますが、アルコールの血中濃度が下がるのに伴って、レム睡眠(浅い眠り)が増えてしまいます。加えてアルコールを飲んで眠ると、鼻から喉への空気の通り道である上気道周辺の筋肉が緩んで気道が狭くなってしまい、無呼吸やいびきの原因にもなります。でも一番危険なのは、アルコールに対する依存性が強くなってしまうことです。いわゆるアルコール依存症になることです。
「お酒を飲まないと眠れない」状態。体に良くありませんので注意して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:11 pm  

2013/10/10

老人性うつ


自分は社会に必要とされていると実感している場合はよいが、男性は特に定年で何もやることがなくなると孤立感が強まり、うつになることも多い。厚生省の調査では、高齢者のうつ病有病率は13.5%と認知症と肩を並べている。
老年期のうつは、老化による脳機能の衰えが深く関わっています。アドレナリン、セロトニン、ドーパミンといったホルモンがうまく分泌されなくなり、うつ症状が表れます。老人性うつは「喪失感」が大きな要因になります。妻に先立たれた、子供が独立した、親しい知人が亡くなった等。老年期のうつは、これといった原因がないのに頭痛、めまい、吐き気、肩凝り、耳鳴、不眠などに悩み、次第に気力や意欲をなくしていきます。
次に三大妄想が出てくるのも特徴です。
① 心気妄想
  自分は不治の病にかかっていると思い込む。検査をしてもしても私は死ぬ、と思い込む。
② 貧困妄想
  十分な貯蓄があっても、株で損失を少し出しただけでもうダメだ、家計が破綻すると思い込む。
③ 罪業妄想
  昔の失敗やちょっとしたトラブルを気に病むようになり、自分は逮捕されるなどと思い込む。

とに角、給料が安くても簡単な仕事を見つけたりボランティア活動に参加したり、意識して社会的なつながりを持ち続けるようにするのが効果的です。

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(追伸)
7日(月)、恒例の松山祭り最終日。
初日の5日が大雨でどうなるかと思ったが、すばらしい秋晴れとなった。例年通り今年も四角さんの、おみこしに載せてくれた。幸い、3階に入院しているTさんも上から写真を撮ってくれていた。今年1年、無病息災でありますように。

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— posted by 越智邦明 at 05:34 pm  

2013/10/7

発汗


この夏は汗っかきには辛い季節だった。さて今回のテーマは病気が原因の汗です。
例えば寝汗。寝ばなや起きがけなど、レム睡眠時の汗は体温調整時の汗は体温調整のためですから問題ありませんが深い眠りの間中、ずっと汗をかくようなら白血病や結核の可能性があります。逆に汗をかかないのはシェーグレン症候群。汗だけでなく涙や唾液も出なくなります。次に上半身だけに大量の汗をかくようなら糖尿病。糖尿病は神経障害のため下半身は汗をかきにくくなりますがその分、上半身で汗をかいて補おうとします。(代替発汗)。その他、パーキンソン病だと顔だけに大量の汗を、更年期障害の場合は顔が火照り(ホットフラッシュ)顔から大量の汗が出る。エアコンの効いた涼しい部屋にいるにもかかわらず全身から大量の汗をかいて止まらないのは副腎の褐色細胞腫。この病気はアドレナリンが異常分泌され、交感神経が活発になることから大量に汗をかきます。そして血圧の上昇から心不全の危険性もあるので要注意です。最後に緊張すると大量の汗をかく精神性発汗症はストレスで突然発症しますが、皆さん意外と経験があると思います。
何といってもかきたくないのは「冷や汗」でしょうか?

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(追伸)
長男が9月21日モンゴルで行われた国際シンポジウムでの英語の発表を無事に終え、「おみやげ」と言ってカシミヤのセーターを持って来てくれました。モンゴルの学会誌や証明書も大変興味あるものでした。

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次に後日、6月に迎えた還暦のお祝いを「遅くなってごめん」と言って持って来てくれた。
実に良く似ている。オンプ君も上手に描かれてある。「誰が描いたの?」と尋ねたが笑って答えず、帰ってしまった。我が家族を良く知る人達に見せたが、異口同音みんな「そっくり!」。
友洋君、いろいろありがとう。

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— posted by 越智邦明 at 05:28 pm  

2013/10/3

熊本出張


9月28~29日と保団連の病院・有床診セミナーに出席するために熊本を訪れた。28日(土)診療終了後、福岡まで空路、福岡から新幹線であった。以前にも書いたが、ベッドのある診療所、即ち有床診療所が経営難やマンパワー不足でどんどん減っている。平成23年度で無床診療所の数は89,613、有床は9,934である。国策はひと握りの大病院のみ優遇し、あとは冷遇といった傾向が続いている。消費税を上げて社会保障費に回すと総理は言っているが、本当にそうなるのか?前回3%時は見事に裏切られた、というより公約違反であった。
2日間の結論として、有床診の著しく低い入院基本料の見直しを要求すること。管理栄養士配置義務化撤回の取り組み、入院中の患者の他医療機関受診規制撤回の取り組みを進めることを確認した。次回改定で中医協の議論をみると、病院の入院期間を大幅に短縮するとある。つまり手術してから1週間そこらで追い出されてしまう。その受け皿として有床診に存在意義がある。また癌末期等で大病院で処置の仕様がない方の受け入れ等、まだまだやることは多い。
さて話は変わって2日目の朝、恒例によって市内散策をした。今回は熊本城である。朝、8時半が開門と聞いていたので行くと、「おもてなし武将隊」が門前に居て(写真)開門前にパフォーマンスがあり大変楽しかった。
熊本城は日本三大名城の一つで、加藤清正築城は有名である。特異な石垣の勾配は武者返し(むしゃがえし)と言われている。天守閣まで登り熊本市内を一望した。すばらしかった。学会は大変であるが、わずかの時間で地方の名所・旧跡を訪れるのも秘かな楽しみである。

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— posted by 越智邦明 at 04:54 pm  

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