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越智クリニック
 
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2013/11/28

菌活


柚木さとみ著「からだがよろこぶ!菌活レシピ」(幻冬舎ルネッサンス)を読んでみた。
下表の「菌不足チェックリスト」にトライすると、自分に足りない菌がわかる。菌と言ってもバイ菌ではなく、乳酸菌などの「菌」を食べて健康になろうというのである。5つの菌のパワーは以下のとおり。①塩麹ブームの麹のチカラは、消化を助けることとうま味を増すこと。②ヨーグルトでおなじみの乳酸菌のチカラは、腸内環境を整えること。便秘予防。③ナットウキナーゼを含む納豆菌のチカラは、血管を若く保ち血栓を溶かす作用と骨の強化。④酢菌の力は、疲労回復と高血圧、高血糖、高コレステロールをまとめて抑制。⑤きのこなどの菌類のチカラは、美肌効果と整腸を助けること。
暑さでバテた体に活力を与えてやって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:16 pm  

2013/11/25

老化予防


細胞は老化すると形が扁平になり核も変形した「老化細胞」になります。そこに慢性炎症が加わります。この代表は歯周病です。歯と歯肉の間の隙間、つまり歯周ポケットがあるとこの炎症はずっと拡大します。そして白血球からサイトカインが産出され、これが全身の血管を傷つけます。そのため動脈硬化が進んだり、糖尿病を引き起こしたり、悪玉コレステロールが上昇したりします。つまり局所の慢性炎症が全身に悪影響を及ぼし「老化」につながるのです。
炎症は内臓では「胃」にも起こります。有名なピロリ菌の存在は胃炎を増長させ、アルツハイマー型認知症も悪化させると言われています。また鉄欠乏性貧血も起こすといわれています。ピロリ菌の除菌は老化の進行や全身の諸症状(貧血、頭痛、慢性じんましん)の改善の可能性を持っています。
歯も胃も健康にしておくことが老化予防につながります。

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(追伸)
ゆうちゃん曰く、「私はまだまだ若いわよ」。

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— posted by 越智邦明 at 01:28 pm  

2013/11/21

ウソ


民俗学者の柳田国男が「ウソらしきウソはつくとも誠らしきウソはつくな」という言葉を紹介している。そして次のような逸話を書いている。
家来に酒を禁じた豊臣秀吉の前にお気に入りの側近、曽呂利新左衛門が真っ赤な顔をして現れた。「飲んで来たな」「いや寒いので・・・焚き火にあたって参りました」
「ウソをつけ。かいでみるぞ・・・いや臭い」「さようでしょう。酒樽を焚いてあたりましたから」
最近、「権威ある」といわれた組織がウソを見破られて告発されるケースが跡を絶たない。ウソをかばうために、またウソをつくから余計に始末が悪い。信頼を得るのには膨大な時間がかかるが、ウソがバレて信頼を失うのは一瞬です。
誠意のある生き方をしたいものです。

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(追伸)
11/17(日)久万の高原ゴルフ倶楽部に長男と行ってきた。
丁度、久万は紅葉の見頃とあって楽しみにカメラを持参した。下絵のようにとても目が覚めるような真紅ですばらしかった。標高がある分、下界とは違うようです。
余談ですが、インコース17番ロングホールのティーグランドにナイスショット観音菩薩という銅像があって、願を掛けるようになっていた。ひたすら念じていた長男であったが、ティーショットはチョロに近いものであった。やはりゴルフは神頼みはダメなようです。日々練習あるのみを悟った長男でした。

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— posted by 越智邦明 at 04:44 pm  

2013/11/18

奨学金


実話であるが、私の患者Aさんが甥の借りた奨学金に苦しんでいると言う。みなさんの中には大学時代、奨学金を借りた方も多いと思うので現状を説明したい。
日本学生支援機構の奨学金は無利子の第1種と金利のかかる第2種の2つがあるが、第1種は成績や親の年収制限があり昔のように簡単に借りられない。実際2011年度は第1種が10万人、第2種が30万人である。第2種の金利は固定と変動があり、今年9月の金利は固定で0.99%、変動は0.3%である。銀行より安い。返済は卒業した年の10月から始まり15年間で完済する。しかし会社の倒産や病気で返済が滞ることがある。11年度は268万人が返済中だが、うち滞納者は12%の33万に上った。さてここからが問題です。今の奨学金はよほどの事情がない限り滞納したら最後、容赦ない取り立てが待っている。我々の時のような日本育英会時代のおおらかさはもうない。さっきのAさんは保証人になっていたが、延滞金は年10%であり痛い。1回、口座引き落としができないと督促が来る。平日、休日問わず夜9時まで電話が来て本人の勤務先にも来る。そして滞納が3ヵ月続くと完全にアウト。機構は債権回収会社に債権を回す。その際、クレジットカードは停止しブラックリストにも登録される。ここで親が慌てて返済してもブラックリストの情報は5年間消えません。債権回収会社の取り立ても容赦なく裁判所の強制執行や一括返済を求めてくる。返済しないと給料や財産が差し押さえられます。Aさんは言う。「いいかげんな気持ちで大学に行って欲しくない。むしろ学力がないなら専門学校に行くべきだ」と。悲しい話ですが現実です。

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— posted by 越智邦明 at 05:15 pm  

2013/11/14

アニサキス


サンマやサバは日本人が大好きだが、全国で寄生虫「アニサキス」による食中毒が多発している。
神奈川県の男性がイナダ(=はまち)の刺し身を食べて激しい腹痛を訴え、胃の中からアニサキスが発見された。佐賀県でも40才女性がサンマの刺し身を食べて同じ症状となった。国立感染症研究所によると、アニサキスが原因の食中毒は1年間に2000~3000件と言う。母校東医歯大の藤田紘一郎名誉教授は言う。アニサキスはクジラやイルカの胃の中で成虫になる寄生虫です。産み落とされた卵はフンなどと一緒に海中に放出され、それを捕食したオキアミの体中で幼虫に発育します。そのオキアミを食べる魚から人間の口に入る。人間の胃や腸の中で暴れ回り、歯を突き立てて胃の粘膜に入り込む。激しい腹痛や嘔吐を起こし、中には腸の切除に至るケースもある。アニサキスが胃に入ると6時間で激しい腹痛が起こります。ふつう内視鏡で取り除きますが、腸まで入ると腸閉塞を起こし腸の切除となることが多いです。予防は徹底するなら加熱処理か、マイナス20度で24時間冷凍したものを食べるしかありません。
アニサキスは魚の内臓に寄生しています。不慣れな人がさばくと、内臓を取り除くときにアニサキスが身の方へ移動します。
新鮮な刺し身を肴にキュッと一杯は至福ですが、なるべく避けた方が無難かも知れません。

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— posted by 越智邦明 at 05:03 pm  

2013/11/11

二度寝


職員にも休日になると、正午はおろか午後3時頃まで寝る人が居る。休日がもったいない気がするが、医学的にはどうなんでしょう?皆さん、二度寝したあと「体がだるい」と感じたことはありませんか?「あんなに寝たのに・・・」と。
我々の体は最初の睡眠から覚醒するとき、体内に貯えられた脂肪をエネルギーに換える副腎皮質ホルモン「コルチゾール」がウォーミングアップしながら上昇してきます。コルチゾールの血中濃度が高まることで、血糖値が上がり体が覚醒するための準備が整うわけですが、そこで起きないとコルチゾールの分泌が低下してしまい体がだるくなるのです。すっきり目覚めて二度寝をしないためには、am5:30~8:30の間に起床するのがベスト。この3時間が起床時刻の「ゴールデンタイム」と言われています。
尚、遮光カーテンの場合、少し開けておくかレースカーテンのみにしておくと外界の光が入ります。人間の生体時計は外界の光に同調するので、快適な目覚めが得られます。

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(追伸)
11月7日の佐賀バルーンの評判が良かったので、動画を提供致します。
2分程ですので見て下さい。
 


— posted by 越智邦明 at 05:16 pm  

2013/11/7

佐賀バルーンの旅


愛媛から遠い佐賀県。ここには2大祭りと言って、世界各国のパイロットが競い合う「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」と「唐津くんち」があります。
今回私は、知人Tさんの地元とあってバルーンを見るため娘とゆうちゃん、家内の4人で出掛けました。研究するまでは、その存在も、また規模がアジア最大級というのも知りませんでした。現在は100機のバルーンが参加する大きな大会で、32年前には14機でスタートとありますからいかに進化したかが分かります。
私は福岡に宿泊し、4日にウキウキして出掛けました。この時期は「バルーンさが駅」なるものが出来て、臨時停車してくれます。さて現地に着いた所、残念な事に北風が強くてバルーン揚げは中止となってしまいました。それでも数機のバルーンが係留してあって、ゆうちゃんも十分興奮していました。天気が良ければ、ドラエモンetc,アニメのキャラクターのバルーンが上がる予定だったのでとても残念でした。会場の嘉瀬川河川敷はとても広大な敷地で競技するのに十分な広さでした。写真の最後に、絵葉書きからいただいた写真を参考に添付します。風さえなければこうなっていたのかと、またまた残念です。画像の中にバルーンが倒れそうなのがありますが、これが風の強さの証です。
“SAGA”は気球パイロット達のゆめの場所であり、バルーンニスト達のメッカとして有名だそうです。是非、四国の皆さんも家族で行ってみて下さい。
最後に、案内して下さったTさん一家に、この場を借りて感謝申し上げます。そして常に、新しい刺激を脳に与えることは人生の大いなる喜びだと思います。ゆうちゃんもきっと一生の想い出に残ると確信しています。ちなみに、ゆうちゃんは帰りのホームでバルーンのポスターを見ると「バルーンだ、バルーンだ」と大騒ぎでした。

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— posted by 越智邦明 at 05:10 pm  

2013/11/5

ニコラ・アペール


アペールを知っている人はかなりの事情通。「缶詰」の元祖と言ったら分るだろうか。
ニコラ・アペール(1749~1841年)はフランスの食品加工業者。偶然にも日経新聞春秋欄(2013.7.29号)にも取り上げてあったが、少し引用してみよう。19世紀はじめ遠征に出ているフランス軍の食糧補給に頭を痛めていたナポレオン政権は、食べ物を長持ちさせる方法を懸賞金付きで公募した。これにこたえたのがアペールで、密封して加熱殺菌するという手法を提案した。つまり缶詰の原理を発明した。見事当選し、12000フランの賞金を得た。「保存食品開発物語」という本によると、アペールはもともと優れた料理人であった。1804年「細長いびんや広口びんに予め調理した食品を詰め、コルクでゆるく栓をし湯煎なべに入れて沸騰加熱し30~60分後、びん内の空気を除いてコルク栓で密封する」保存食品の製造法を考案したとある。
1808年フランス産業振興連盟にこの方法で作った3本のびん詰めミルクを提出し、6年後の1814年に開封されて試飲され、この方法の正しさが認められて「アペール法」と名づけられた。2004年、日本缶詰協会はアペール法発見200年を記念して、当時のレシピを基にしてポトフ、コンソメ、白インゲン豆の水煮等を復元発表しました。
缶詰は何と言っても長持ちし手間がかからないこと。また調理不用なことも世界中の人が愛用する一因だと思います。
春秋欄には世界各地から調達した缶詰をそろえた飲食店をフランチャイズ展開している、川端嘉人氏のことにも触れている。
何といってもアペールの発明に感謝です。

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— posted by 越智邦明 at 03:52 pm  

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