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2013/3/28

肺炎


相変わらず死因の3位を占める「肺炎」。
もっと皆さんに関心を持ってもらいたいと書いています。
肺炎の原因は細菌、ウィルス、カビ(真菌)などさまざまですが一番多い(50%)のが肺炎球菌です。65才以上では特に目立ちます。この菌はふだん鼻やのどの粘膜に存在し悪さをしませんが、高齢で体力が弱ったりかぜやインフルエンザによって気道の粘膜が傷ついたりしたときに増殖し肺炎を引き起こします。このタイプの肺炎は呼吸をするときに「胸が痛む」のが特徴で、高熱はもちろん血が混じった痰や咳が出ます。肺炎球菌による肺炎の潜伏期間は1~3日ですから、かぜのあとこのような症状が表れたらすぐ受診して下さい。
さて予防ですが一番は肺炎球菌ワクチンの接種です。これを受けておくと抗生物質が効きやすく肺炎の重症化を防ぐメリットがあります。もちろん肺炎球菌以外の病原菌には効きませんが頻度の多いものに対処することは大事です。
特にCOPDや喘息、糖尿病、腎臓病、心臓病など慢性疾患がある方は肺炎が重症化しやすいので、65才以上の方は是非受けて下さい。効果は5年で、再接種も認められています。

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— posted by 越智邦明 at 01:34 pm  

2013/3/25

くいしばり


医科・歯科境界領域の注目病変に、歯のくいしばりによる「頭痛」「耳鳴り」「肩凝り」などの病状があげられている。
血圧も正常、肩こりもないのに頭痛が取れないで調べてみると、歯ぎしりであった例がある。
日大歯学部講師で「もろずみ歯科」の両角旦院長はこう言う。「睡眠時の歯ぎしりだけでなく起きているときも無意識に歯を強くかみしめている〈くいしばり〉をしている人が急増しています。歯と歯を接触させて強い圧力がかかると、歯の根元が炎症を起こしたり細菌感染をしやすくなり歯周病が進行します。また咬筋やそしゃく筋の異常緊張によって頭痛、肩こり、腰痛、耳鳴り、めまい、顎関節症といった症状が出てきます」と。
最近はパソコン画面に向かい集中して作業する人にも〈くいしばり〉の被害が目立っているという。
両角氏によるとチェック方法として、左右の頬の内側に歯が当たる部分に沿って一筋の線ができて盛り上がっていないかどうかを鏡で見たり舌で触れてみて確認して下さいということです。
歯のかみ合わせが原因なら、マウスピース等もあります。自分でくいしばっているなと感じる人は、作業を中断して休憩する、或いはガムをかむのも効果的です。緊張を和らげることができますし、口腔内も洗浄できます。
〈くいしばり〉がないか頭に置いておいて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:12 pm  

2013/3/21

顔色


「目は口ほどに物を言う」と言いますが、今日のテーマは「顔は口ほどに物を言う」です。薬剤師の猪越恭也教授の論文より引用します。中医学では内臓を生理機能ごとに五臓(肝・心・脾・肺・腎)に分けていて、それぞれの不調が顔色に表れると説く。確かに顔には多くの血管が集まっているので血の量や濃さ、熱の変化などが反映されやすく体の不調が表れやすいと思います。親も子供の「顔色」を見て安心したり心配したりしますね。
①肝・・・血液の貯蔵や再生をつかさどる機能が落ちると顔が青くなります。
②心・・・全身に酸素と栄養を送る機能が落ちると赤ら顔になる。
③脾・・・胃腸の働きが落ちると黄顔になる。
④肺・・・弱ると白っぽい顔になる。
⑤腎・・・弱ると顔が黒ずんでくる。
その他、顔色以外にも各パーツに影響が出る。目の充血は精神的ストレスの表れであったり、舌苔がほとんどないのは体液の不足が分かる。胃腸の不良は口に表れ、口内炎や口角炎が出来る。歯の色が灰色がかったり虫歯が増えると腎機能や生殖機能が弱っているサインである。あと鼻の周囲に吹き出物がが出来るときは肺や大腸にトラブルの可能性があり、とあります。顔のチェックで病気の早期発見をしたいものです。

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— posted by 越智邦明 at 03:01 pm  

2013/3/18

口角炎


外来でよく口の端が切れて困る、痛い、血が出る等といった口角炎の方がよく見えます。もちろん色々な原因で起きますが今回はよくくり返すSさん(58才)のお話です。
Sさんは特に冬場は毎年口角炎で「あくびをしても血が出て、マスクを外せない」と嘆いていました。Sさんは唾液の分泌量が低下するのが原因です。さらにその原因は鼻炎が治療されておらず、鼻閉のため口呼吸になっていつも口の中が乾いていたのです。
唾液はアルカリ性で耳下腺・唾液腺・舌下腺の3カ所から1日1.5ℓも分泌されます。リゾチームやラクトフェリンなどの酵素が含まれていて細菌の繁殖を防いでくれます。唾液の分泌が減ると当然細菌が繁殖して炎症が起き、口の端が切れるのです。また唾液は歯の修復(再石灰化)を助ける働きもあります。唾液が少ないと舌苔がつき、口臭や歯周病の原因にもなります。いわゆるドライマウスです。Sさんがまさにそうでした。
そこでSさんには鼻炎の治療に併行してビタミンB群の内服投与、さらにマスクで乾燥を防ぎながらガムをかんでもらいました。食事のときは梅干しやレモンなど酸っぱいものも摂ってもらいました。とに角、唾液の分泌アップに努めてもらいました。
1カ月してSさんは口角炎も口臭もなくなって、いわゆる「お口さわやか」になりました。
口は災いのもとです。口のトラブルをなくしましょう。

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— posted by 越智邦明 at 01:36 pm  

2013/3/14

55周年


当院は26周年を迎えたが、今日は今年55周年を迎えるチキンラーメンを取り上げる。日清食品の「チキンラーメン」(Nissin Chikin Ramen)は1958年の発売以来、市場を牽引してきたインスタントラーメンのパイオニアである。袋めんでは売り上げトップを誇り、名実共にNO.1の商品である。
チキンラーメンは創業者、安藤百福氏が発明、開発した世界初のインスタントラーメンである。安藤氏は終戦直後の大阪・梅田の闇市でラーメン屋台に並ぶ行列を見て「もっと手軽にラーメンを」と開発した。
発売当初は1袋35円。玉うどん6円、入浴料16円の時代であったから、かなり高価で問屋からは高すぎるのではと不評であったが消費者には大好評であった。人気の理由は「簡便性」。折しも時代は高度成長時代で、主婦も家事に簡便性を求めるようになっていて、お湯をかければすぐできる「おいしくて簡単で便利なラーメン」はぴたりとハマった。あらかじめスープで味つけされた「着味めん」が特徴のチキンラーメンは非常にシンプルな商品。
あとはどうやって売り上げを伸ばすかという知恵から生まれたのが2003年に登場した「たまごポケット」である。卵をのせやすくするために、くぼみを付けた。食べ方として、くぼみを上にしてめんをどんぶりに入れ、くぼみの上に生の鶏卵を乗せ刻みネギを入れて湯をかけて食べるのが一般的で、写真がパッケージにも印刷されている。CMでも国分太一、仲間由紀恵を採用し同年、過去最高の590万ケース(1ケース 30食)を販売した。そして2008年には「ダブルたまごポケット」へと進化を遂げる。チキンラーメンの購買層は、ほかの袋めんに比べると20代、30代の構成比が高い。フェイスブックも去年7月に立ち上げ24万人のファン数を獲得している。
Simple is best。安藤百福氏が笑っているでしょう。
尚、1958年8月25日販売開始のため、8月25日は「チキンラーメン誕生の日」とされている。またチキンラーメンの発売により、それまでの「支那そば」にかわり「ラーメン」という呼び名が広まったそうです。

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— posted by 越智邦明 at 05:08 pm  

2013/3/11

創立記念日


今日、3月11日は当院の創立26周年である。
1回でも当院を訪れたことのある方は、27947人になった。
昭和62年のオープン当時を振り返ってみたい。
元来、当院は前身の義父の作った、後藤田内科(昭和43年開業)を引き継いでいる。つまり45年が経つ。オープンの日は80人ほどの患者さんが来院してくれたと記憶している。さて、3月11日頃は花暦で考えると梅の季節である。母校、東医歯大は湯島にあり、湯島天神がすぐそばでよく訪ねた。学問の神様を祭っているだけに今でも合格祈願の絵馬がいくつも重なっている。梅はゆっくりと咲いて、いつの間にか散り、そしてバトンを桜に渡す。平安時代までは「花見」と言えば桜の下で騒ぐのではなく静かに梅を眺めることだったそうである。この時期は多くの患者さんが転勤や卒業で慌ただしい。だからこそ梅を愛でる古人の心を思い出したい。
今後も引き続き当院をよろしくお願い致します。ゆうちゃんのように、しなやかで明るい笑顔でやって行きたいと思います。
最後に、偶然にも重なった「3.11」の大震災の悲劇。多くの被災者の方にエールを送り、また亡くなられた方にご冥福を祈りたい。

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— posted by 越智邦明 at 05:57 pm  

2013/3/7

ゆうちゃん来訪


2ヵ月ぶりに、ゆうちゃんがやってきた。前回、写真も撮らさない反抗期と書いたが今回は成長していた。いつもの温泉に行って、いつもの牛乳飲み。「おいしい、おいしい」と喉をゴクゴク鳴らしていた。さて成長の証、その1は完全にオムツが取れていたこと。「おしっこ、おしっこ」とトイレへ駆け込んで便器に座るようになってずい分、楽になった。夕食後の暇つぶしもDVDで勝手に漫画を見るようになった。しかし「じいじと寝よう」はまだ「いや」でパパ、ママの方が良いらしい。
今回、何と言っても想い出になったのは、つくし採りであった。郊外につくしが出ているとの噂を聞きつけ、日よう日に出掛けた。線路の脇にたくさん生えてあって、最初は生まれて初めて見るつくしに驚いていたが2本目からは自分で捜すようになった。長男に手伝ってもらいながら、10数本採って満足となった。周りには菜の花も満開で、思い切り春を満喫した。帰宅したあと、愛犬アル君の散歩をした。「じいじ、抱っこ!」と、せがまれてゆうちゃんを抱っこしながらの散歩となった。そこでいくつかのお話をした。「ゆうちゃん、また来いよ!」「うん来る」「今度来たときは何か買ってやろう。何がいい?」「プリキュアのね、○○がいい」・・・。○○は私にはさっぱりだったが、きっとニューバージョンなんだろう。
次に「ゆうちゃんのおうちとじいじのおうちはどっちがきれい?」「う~ん。ゆうちゃんのおうち!」「あっ、そう・・・」。最後に「ゆうちゃんはどこから来たの?」「ゆうちゃんのおうちはとても遠いんだよ。ばあばの隣りなんだよ」。まだ宇和島の地理はさすがに分からないようだが、随分、遠くに来た実感はあるようだ。最後に「じいじ、バレエの発表会見に来てね!」と言われて「あー、行くからね。がんばってね」「うん。」
また来いよ!

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— posted by 越智邦明 at 05:56 pm  

2013/3/4

ラジオ波焼灼療法


この言葉を知っている方は少ない。しかし、がん治療の中で一番、進化を遂げてきた治療法の一つである。これは肝癌をエコー下にラジオ波で焼き殺す治療法です。肝臓に原発性に発生した肝癌のみならず他臓器から転移した肝癌にも有用です。熱によってがんを死滅させられる上に、肉体的負担が少ない。肝転移の場合、外科手術と同等の優れた成績(5年生存率38%)を残す施設もある。当院の患者さんの中には、公立病院で4回も同療法を受けて元気な人が居る。開腹手術は4回も普通出来ない。
最先端は周辺技術のフュージョン・イメージング。
CTやMRIでは、がんが描出されているもののエコーでははっきりしない場合、両者の画像を同一画面に表示しリアルタイムで比較してがんの存在位置などを検出するシステムです。
以前のCT画像をもとにエコー像とフュージョン=比較することで、がんの位置やサイズを確認し、その範囲を的確に焼灼させてがんを死滅させます。
ラジオ波はますます進化していくようです。

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— posted by 越智邦明 at 05:47 pm  

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