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2013/3/18

口角炎


外来でよく口の端が切れて困る、痛い、血が出る等といった口角炎の方がよく見えます。もちろん色々な原因で起きますが今回はよくくり返すSさん(58才)のお話です。
Sさんは特に冬場は毎年口角炎で「あくびをしても血が出て、マスクを外せない」と嘆いていました。Sさんは唾液の分泌量が低下するのが原因です。さらにその原因は鼻炎が治療されておらず、鼻閉のため口呼吸になっていつも口の中が乾いていたのです。
唾液はアルカリ性で耳下腺・唾液腺・舌下腺の3カ所から1日1.5ℓも分泌されます。リゾチームやラクトフェリンなどの酵素が含まれていて細菌の繁殖を防いでくれます。唾液の分泌が減ると当然細菌が繁殖して炎症が起き、口の端が切れるのです。また唾液は歯の修復(再石灰化)を助ける働きもあります。唾液が少ないと舌苔がつき、口臭や歯周病の原因にもなります。いわゆるドライマウスです。Sさんがまさにそうでした。
そこでSさんには鼻炎の治療に併行してビタミンB群の内服投与、さらにマスクで乾燥を防ぎながらガムをかんでもらいました。食事のときは梅干しやレモンなど酸っぱいものも摂ってもらいました。とに角、唾液の分泌アップに努めてもらいました。
1カ月してSさんは口角炎も口臭もなくなって、いわゆる「お口さわやか」になりました。
口は災いのもとです。口のトラブルをなくしましょう。

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— posted by 越智邦明 at 01:36 pm  

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