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越智クリニック
 
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2013/4/30

強風病


昔は「強い風」は木枯らしのように冬が主であった。しかし今は1年中、強風が吹き荒れ、各地で事故が相次ぐ。
「春の風」という言葉もあるように、北の寒気と南の暖気がぶつかって低気圧が発達しやすくなるため春は強風が吹きやすい。強風で巻き上げられたほこりやウィルスは呼吸器症状を発現させるし、気圧の変化は4月15日号で書いたように人体に悪影響を与える。強風の翌日は頭痛、めまい、腰痛等で来院する方が多い。その他、喘息、糖尿病も悪化する。風によってカビやウィルスを吸う。東日本大震災の被災地では、ヘドロの粉塵を吸って肺炎なども多く出た。マスクは必須である。また強風は目の病気も引き起こす。黄砂、PM2.5等によってアレルギー性結膜炎の患者が続出している。
4月15日号で取り上げたように気圧の変化で、うつの発生も起こりやすくなる。気圧の変化が激しい春は、まずしっかり睡眠をとり疲労をため込まないことが重要である。

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— posted by 越智邦明 at 05:36 pm  

2013/4/25

シジミ


患者さんがよく尋ねてくるシジミの効用。
特に「肝臓に良いと聞いたが本当か?」調べてみた。オルニチンというシジミの成分からとった「オルニチン研究会」というのがあって、その最新データを披露します。
肝機能の指標のひとつALTが42~100u/ℓでなおかつ脂肪肝の男性11人を対象にオルニチンの摂取の効果を調べた。6人はオルニチン含有食品を取らせ、5人はニセの食品を取らせた。
3週間後にALTの他、AST、γ-GTPを比較した所、オルニチングループはニセグループに比べて改善した人が多く、特にγ-GTPは有意に改善したという。大阪市立大の河田則文教授は「オルニチンは、成長ホルモンの分泌を促進します。成長ホルモンは脂質代謝を良くする働きがあり肝機能が改善したのではないか」とコメントを寄せています。
酒のあとにシジミの味噌汁はいかがですか?

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(追伸)
4月20~21日の高松出張の際に、21日例によって朝早く、今回はこんぴらさんへ寄ってみた。何十年も前に1度行ったことがあるが、「かご」も懐しかった。折しも、こんぴら歌舞伎の最終日で、すぐそばなので足を伸ばしてみた。
義経千本桜の猿之助はやはり人気のようで、先週わざわざ松山から見に行った患者さんが居た。肝心のこんぴらさんは、上まで登るまでの時間がなかったので、下から手を合わせて帰ることとした。今度来るときはゆっくり登ってみたいと思う。

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— posted by 越智邦明 at 05:48 pm  

2013/4/22

寝相


睡眠中は知性や理性等の精神活動が低下しているため本能的な情動、性格、欲求などが表れやすいと言う。
ヨーロッパでは「王様は、あおむけに寝る。賢者は、横向きに寝る。金持ちは、うつぶせに寝る」というのがあり、寝相は心理的要因が関係しているようです。睡眠改善インストラクターの友野なおさんによると、①うつぶせ寝の人・・・ベッドを支配しようとする気持ちの表れで、できるだけいっぱい抱きかかえて自分の物にしたいという欲求がある②胎児のように体を丸め足をひざの所で曲げる人・・・自分を守ろうとする意識が強く、甘えん坊のタイプ③横向きでもひざを少し引き上げる程度の人・・・世の中に対してうまく適応しており、人柄のバランスが取れていて安定性と柔軟性を兼ね備えている④あお向け大の字の人・・・心が広く自分に自信を持っていて、開放的で精神的にも安定している。
以上参考になりしたか?知人や友人に寝姿勢を聞いてみたら案外、相手の性格がわかるかも知れません。

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(追伸)
ゆうちゃんは完全に「大の字」で寝ます。
のびのびと育っているようです。乗馬が様になっています。

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— posted by 越智邦明 at 06:14 pm  

2013/4/18

オカリナ演奏会


4月13日(土)、当院くに~ずホールで、オカリナ演奏会が行われた。くに~ずホールでは年に1~2回、色々な催し物を行っている。過去に落語、オーロラの探検家、マンドリン演奏会等々。すべては患者さんへの癒し目的で無料で開催している。
さて今回は兵頭けんじ氏(67才)によるソロのオカリナ演奏会。私も生で聴くのは初めてでとても楽しみであった。
兵頭さんはヤマハの教室に通ったりして12年間練習を積んで、今や500曲以上のレパートリーがあるそうです。また兵頭さんは愛媛アイバンクに勤務し、移植角膜斡旋のコーディネーターもされている立派な方です。
さて曲は「花」から始まり「おぼろ月夜」「四季の歌」更には、「瀬戸の花嫁」では約70人、皆で合唱を行った。大いに盛り上がった。後半は「神田川」「愛燦燦」そしてフィナーレは「川の流れのように」で締めくくった。アンコール曲は、中島みゆきさんの「地上の星」であった。どの曲もピアノやギター等で聴いた曲ばかりであるが、オカリナは非常に心に安らぎを覚えさせる音色であった。嫌な事も全て忘れて心が洗われた。
質問コーナーではやはり「又来年も」という声が圧倒的であった。一部、動画撮影もしているので楽しんでみて下さい。そして又、来年も皆様、いらして下さい。

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— posted by 越智邦明 at 06:02 pm  

2013/4/15

気圧対策


入院している交通事故の患者さんがよく雨の前に頭痛がすると訴えます。
名古屋大学の佐藤純准教授によると「気圧の変化は自律神経を乱し、体調不良を引き起こします。特に季節の変わり目は要注意です」と。気圧が低くなると交感神経が興奮し、心拍数や血圧が上がる。ストレスを受けた時と同じ状態になります。頭痛、めまい、場合によっては狭心症や心筋梗塞を引き起こす、と述べています。一方、高気圧の時は交感神経の高ぶりが抑えられ、心拍数や血圧が低下します。リラックス状態になります。ただし低気圧も長く続けば体は慣れてきます。ポイントは「落差」と「揺れ」だという。1時間に5~10ヘクトパスカルの落差、例えば寒冷前線の通過時は良くない。又、前線通過時は気圧が上がったり下がったりと「揺れ」ますが、これも自律神経に良くありません。
以上は全員に起こる訳ではありませんが、病気などで体が弱っている人、ストレスが多い人は影響を受けやすいようです。雨が降る(気圧が下がる)と調子が落ちるスポーツ選手は実際多いです。
さてどうすれば気圧の変化に勝てるのか?
規則正しい生活に尽きます。早寝、早起き。寝る前のパソコンやスマホの操作は自律神経を乱します。ヨガは効果的だそうです。
天気予報で気圧が下がりそうな時は、大事な用事を入れないのも重要です。

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— posted by 越智邦明 at 05:04 pm  

2013/4/11

歯肉


当院でも多くの方が高血圧で来院され、降圧剤を服用しています。血圧は診断基準により、例えば若年者~中高年は130/85未満といった具合にコントロールの目標が定められています。
さて今回はこの降圧剤の副作用についてお話します。カルシウム拮抗薬が非常に多く出されるのですが、この副作用の中に「顔面紅潮」と「歯肉の腫れ」があります。
Tさん(60才)は、どうも半年間服用しているが歯肉の腫れと口臭がひどい。そこでいったん薬を他剤に変更した所、すっかりなくなりました。統計ではカルシウム拮抗薬の100人に1人の割合で、歯周病の悪化が見られます。もちろん並行して歯科で歯垢除去を定期的に受けたりすることで予防できます。また歯磨きも予防に欠かせません。
私の属する保険医協会では、医科・歯科のネットワーク交流会でこういった医科と歯科の両方に顔を出す病気の勉強会をして情報を共有しています。
参考にして下さい。

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(追伸)
ゆうちゃんの続報です。
幼稚園姿も様になってきました。
さて話は変わって、4月10日に当院の誇る(?)男性看護師、中西純平君に女児が元気一杯に誕生した。職員の子供は私にとっては孫。ますますにぎやかになりました。

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— posted by 越智邦明 at 05:27 pm  

2013/4/8

自転車保険


このブログで以前、自転車による事故を取り上げたことがある。
最近、特に自転車に乗っていて急ブレーキで転倒したり、人をはねたりの事故が数多く来院する。自損事故はともかくとして他人を殺傷したときに、当然賠償責任があるし刑事罰も受ける。
警察庁のまとめによると、交通事故件数全体の2割が自転車事故であると言う。ルールとマナーを守ることはもちろんだが(例えば夜間無灯火の禁止や携帯しながらの運転禁止等)、もしものリスクに備える民間保険も充実してきた。さてマイカーを持っていて任意保険に入っている人は、その内訳をよく見て欲しい。自分や家族が自転車で事故を起こした際の賠償にも対応できる「個人賠償責任特約」が付けられる場合が多い。ではマイカーを持たない人はどうするか?その人達は自転車事故に的を絞った保険を検討したい。ざっと調べても6社あった。年間費5,000円で賠償責任保証が5,000万円のものや、1,070円で1,000万円等さまざまである。その他事故相手との示談交渉サービスが付いているものや盗難補償などがついているものもある。
是非、重大な事故に備えて、保険で我が身を守るようにして下さい。

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(追伸)
春真っ盛りで、病院の屋上のチューリップも満開となりました。
毎日手入れをしてくれる職員の松江さんに感謝です。

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— posted by 越智邦明 at 02:45 pm  

2013/4/4

花見


恒例の保養所での花見に出かけた。
今回はナースの杉野さん、その娘あかりちゃん(赤色)。ヘルパーの町野さん、その娘おうかちゃんであった。
あかりちゃんは、おうかちゃんより半年ほど年長である。(2才)。おんぷ君も連れていったが、特におうかちゃんはおんぷと大はしゃぎの楽しい1日であった。
桜はまさに超満開で、「絶景かな、絶景かな」であった。女性連中4人は仲良く風呂に入り、浴室の窓からの絶景に矯声をあげていた。
展望台にも上がって写真を撮ったが、ここでどうしても撮りたかったのが、2人の女の子のツーショットであった。「ふたりだけで手をつないでまっすぐ向くんだよ」と言い含めて撮ったがバッチリであった。将来、懐かしい写真になるだろうと思う。桜の大木の下でもすばらしい写真が撮れた。私にとってはこの子達は孫同然で、本当に成長が楽しみである。
最後におうかちゃんの漢字は「桜花」で、まさに今回にふさわしい参加であった。


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— posted by 越智邦明 at 10:45 am  

2013/4/1

診察室こぼれ話(2つ)


1.禁煙
50才の患者Bさん。ある時「もう30年も1日20本タバコを吸っているから、今さらやめても関係ないよね?先生」と質問されました。禁煙すると果たしてどれくらい寿命が延びるのか?まさにこの答えが米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」の電子版に載った。
それを読むと、34才以下で禁煙に成功すると禁煙していた人と同じ生存確率になったと言う。要するに間に合った訳です。そして35~44才の禁煙組は9年寿命が延び、45~54才で4年延びるそうです。ちなみに喫煙者の平均寿命は喫煙経験のない人に比べて10年以上短いのは周知の事実。少しでも長生きしたかったら中高年になってからでも禁煙を始めて下さい。

2.血精液症
38才の患者Dさん。診察の前日、SEXのあとにコンドームを見たら精液が真っ赤。驚いて外来にやって来ました。精液は前立腺や精のう腺で作られる分泌液だが、前立腺や精のう腺の炎症があると血液が混入することがある。もちろん結核や悪性腫瘍の可能性もあるので公立病院泌尿器科へ紹介した。CT・MRI・細菌検査等の結果、異常なく数週間で自然治癒しました。


(追伸)
ゆうちゃんは桜の下で色々なポーズをとるようになりました。幼稚園の遠足をきっかけに泣かずにバスに乗るようになったとか。快活に育っているようでほっとしています。

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— posted by 越智邦明 at 05:21 pm  

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