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越智クリニック
 
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2008/7/31

熱中症


去年は記録的な猛暑だったが今年もどうやらそうなりそうだ。外来にも高齢者や屋外で働く人が倒れて担ぎこまれる。その時に患者さんがよく口にするのは「きちんと水分は補給していたのにどうしたのだろう?」と。最近は水分補給の重要性は周知されており患者さんたちもそれを励行しているのである。
そこで「水分として何を摂っていましたか?」と尋ねるとほとんど全例の方が「お茶」ないし「水」と答える。発汗量が2~3ℓに及ぶ炎天下では食塩(NaCl)に換算して、およそ5~7gの塩分が失われることになる。ということは、水分だけでなくNaの補給も必要なのです。
小腸ではNaとブドウ糖を一緒に吸収するのでNaの摂取はブドウ糖とともに行うのが効果的です。お茶はNa・糖類のいずれも含有していないため、単独での脱水予防効果は不十分であり梅干、砂糖などとあわせて摂取する工夫が必要となるのです。
身近な飲料としてはポカリスエット、トマトジュース、豆乳などがおすすめです。
熱中症で倒れないようにこまめに飲料水を摂って下さい。

— posted by 越智邦明 at 10:27 am  

2008/7/28

バナナ


バナナの効用についてはくに~ず新聞2006年冬号(Vol.21)に詳しく書きました。カリウム、マグネシウム、糖質、ビタミンB群などが含まれしかも免疫活性力や抗酸化力が強くガン予防にも役立つ、とお話しました。
さてこのバナナは腸内環境の改善にも一役買ってくれています。便秘解消効果の高い食物繊維やカリウムも豊富なので腸には大変具合が良いのです。1日1本のバナナで便秘が解消した患者さんが居ます。更に、特に若いバナナに含まれる「難消化性でんぷん」は小腸で吸収されず大腸に到達します。腸内で善玉菌のエサとなり善玉菌を優位にするサポーターになってくれます。しかし熟してくると、この難消化性でんぷんは果糖やブドウ糖に分解されてしまうのでできるだけ若く青いバナナが理想的なのです。
私も毎日食べていますがHIROKOさん、若いバナナをよろしく。

— posted by 越智邦明 at 11:43 am  

2008/7/25

男性更年期


女性に「更年期」があるように男性にもある。
自覚症状として頭痛、耳鳴、ふらつき、発汗、火照り、頻尿、冷感など女性の更年期障害と同じ症状に勃起不全などの性機能障害が加わる。重要な兆候は睡眠障害で入眠障害、途中覚醒、早朝覚醒などを訴える。更に、集中力低下、脱力感、食欲不振などが加わると、うつ病を疑うことになる。
我々の一般内科にもこういった患者がたくさん来られる。治療はともかくとして男性更年期と呼ばれる時期には子供は大きくなり、父親を尊敬しなくなるばかりか軽蔑さえする。会社では中間管理職として上から下から文句を言われしかも、体は若いときのように動かず勃起の能力も衰える。仕事一途のせいで妻との間の溝も徐々に広がる。
こう考えていくと男性更年期障害は、がむしゃらに仕事一途に走ってきた付けが回ってくる時期、天の声がそろそろ軌道修正をしなさいと教えてくれる時期なのです。医師とも相談して定年後の第2の人生の準備を始めて下さい。

— posted by 越智邦明 at 04:35 pm  

2008/7/22

口呼吸


口呼吸をする人が増えている。問題はこれがさまざまな病気を引き起こすこと。更に味覚や嗅覚も鈍くなるので要注意だ。まず肺炎や歯周病、虫歯、蓄膿の原因になるほか、ひどいいびきをかき、高血圧や心筋梗塞などを併発する睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。
口呼吸をすると鼻呼吸なら80%近くカットされるはずの細菌が体内に侵入します。成長期に口呼吸が恒常化するとアデノイドが肥大し、下あごに比べて上あごが小さくなり、面長の出っ歯になって顔が変形することがあります。口呼吸の人は十分な酸素を体内に取り込めないため脂肪を燃焼できず肥満になりやすくなります。
口呼吸を鼻呼吸に変えるには口をすぼめたり大きく開くなどして顔面体操をしたり、口を閉じた状態でガムを1時間かむという治し方もあります。また生まれつきの鼻中隔弯曲症の人は鼻の通りを良くする手術も必要です。
元気で健康にいたいという人は自分の呼吸にも注意して下さい。

— posted by 越智邦明 at 11:39 am  

2008/7/17

ゲンノショウコ


ゲンノショウコは夏から秋にかけて5弁の花を付けます。果実は細長くて約2cmあり基部の5個の袋状の突起の中に種子が1つずつ入っています。果実は熟して乾燥すると縦に5つに裂け、勢いよく反り返ります。その力で袋の中の種子が飛び出します。こうしてゲンノショウコは自分の子孫を遠くに散布します。
さてゲンノショウコは日本の優れた民間薬の1つで、葉に含まれるゲラニインというタンニンが下痢を止めます。その効果は確実で植物名も「現に証拠が現れる」即ち飲めばすぐ効くことに由来しています。貝原益軒もその著書「大和本草」の中でゲンノショウコは「赤痢にも可也」とその効能を認めています。夏の土用の丑(うし)の日ころに薬草採りが行われます。

— posted by 越智邦明 at 04:46 pm  

2008/7/14

ジャカルタ


日本とは国交50周年ということで秋篠宮さまが訪れたインドネシアの首都ジャカルタは、東京と姉妹都市である。赤道をまたがる1万8000もの島々によって構成されるインドネシアは、世界で4番目に多い2億4000万人の人口を抱える。平均寿命が短いため老人層は少ない。日イの経済連携協定に基づいて、インドネシア人を看護士・介護士として日本に受け入れることになったのは記憶に新しい所である。
さてジャカルタに行ってゴルフをしたA氏から「あそこはゴルフの桃源郷だ」という話を聞いた。プレーフィは日本円で3000円。プレーヤー1人に1人のキャディーがついてくれるゴルフ場など他にないとA氏は言う。しかもみんな若くてかわいいとA氏はにんまりと付け加えた。平均寿命が短いこともあってキャディーの定年は27才との事。ゴルフ場もニクラスその他名だたる設計者の手によって造られた個性的な名コースばかりだそうで、飛行機で7時間かかっても1度は行ってみたいジャカルタのゴルフ場。クラブを携えてさあ飛び出そう。

— posted by 越智邦明 at 03:51 pm  

2008/7/12


少年に夢と希望を与えるものの1つに野球がある。我々の少年時代は強い巨人に憧れを持ち、いつか長嶋や王になりたいとみんなが思っていた。いくら高給を取っても夢の代償としてなら許せるものであり、それは現在も続いている。数多くのファンを持つスター選手。それだけに彼らの一挙手一投足にファンは注目するしやきもきする。今回の二岡選手には当院のS嬢は落胆した。S嬢はきっぱりと「もう応援はしません」と。私も残念である。そんな中、巨人の越智大祐投手に注目している。新田高校、早稲田大学出身の越智君。郷里も私と同じく今治である。184㎝、85㎏の恵まれた体で25才と若い。150㎞を超えるストレートも魅力である。久しぶりに愛媛から出た新人。いつの日か西本投手(巨人)や藤井投手(ヤクルト)を超える郷里の星になって欲しいものだ。

— posted by 越智邦明 at 06:36 pm  

2008/7/10

高血圧


皆様、「高血圧」を甘く見てはいけません。循環器疾患の8割は血圧によって説明できるからです。
今日は高血圧の最近のトピックスについてお話します。それは、家では血圧が正常だが病院では高血圧となる「白衣高血圧」とその逆で、病院では正常だが家で高血圧となる「仮面高血圧」です。白衣高血圧は単なる「緊張のせい」と甘く見がちでしたが、最近の研究ではその多くが持続高血圧に移行することが分かっています。次に仮面高血圧の中でも問題になっているのが夜間~早朝の高血圧です。ふつう睡眠に入ると血圧は下がってきますが、夜間や早朝に逆に高くなるタイプがあることが分かってきました。実際、脳卒中、脳梗塞の発生時間帯を調べると早朝から正午前に集中していますし、心筋梗塞も午後より午前に多く発生しています。夕方より早朝の血圧が15mmHg以上高い人は要注意です。
近年24時間作用が持続する長時間作用型の降圧剤が登場し、臨床の場に於いて大変役立っています。どうか家庭血圧計も使いながら血圧の管理を医師に相談して下さい。

— posted by 越智邦明 at 04:53 pm  

2008/7/8

学会出張


7月5日(土)、消化器病の研究会のため神戸を訪れた。神戸に来るのは大震災の平成7年以来13年ぶりである。あの時は保険医協会から救護班として派遣されて観光どころではなかった。ガレキの山が、鮮明に記憶として残っているが現在は見事に復興されていた。日本の国力を感じた。さて会場は「ホテルオークラ神戸」で、例の藤原紀香さんが結婚式をあげたホテルである。研究会には全国から300人を超えるDr.が集まり、消化器病の最近のトピックスや考え方を2時間にわたって教わった。講義は時折、質問形式が組まれ手元にあるキーパッドを押すと直ちに画面に正解率が出るので自分の実力判断に大いに役立った。個別では「胆のう摘出術」は術後、日常生活に支障はないと言われてきたが、患者600人のフォローでは、十二指腸胃逆流現象を起こす人が多く、むやみな摘出を避けるようアドバイスがあった。このような勉強も生の声ならでは、であった。
懇親会のあと部屋に帰って、すばらしい神戸の夜景を見ているうちに無性に旅に出たくなった。
また旅にでよう・・・。

— posted by 越智邦明 at 05:27 pm  

2008/7/7


私は幼少の頃から卵は好きである。
きっと昭和30年代に卵かけごはんをよく食べたからかも知れない。
さて、日本はイスラエルに次ぐタマゴ消費大国である。1人当たり年間300個以上も食べている。鶏は放し飼いなど自然な状態で育てると黄色が薄くなって黄身は白っぽく見える。かつて葉っぱなどで育てていた農村の卵はこういうものだった。ところが今はほとんどが着色卵で、黄色が濃いのはエサの半分以上がトウモロコシのためである。当然、トウモロコシの値段が上がれば卵の価格もあがる。辛い話である。さて黄色が濃いタマゴを産ませたいときはエサにカニやエビの殻、赤いパプリカ、トウガラシを混ぜると言う。消費者が望むなら黄身を青、黒、緑にだって出来るというから現代の技術は驚きである。
でもやっぱり卵は黄色でなくちゃ。

— posted by 越智邦明 at 04:43 pm  

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