女性に「更年期」があるように男性にもある。
自覚症状として頭痛、耳鳴、ふらつき、発汗、火照り、頻尿、冷感など女性の更年期障害と同じ症状に勃起不全などの性機能障害が加わる。重要な兆候は睡眠障害で入眠障害、途中覚醒、早朝覚醒などを訴える。更に、集中力低下、脱力感、食欲不振などが加わると、うつ病を疑うことになる。
我々の一般内科にもこういった患者がたくさん来られる。治療はともかくとして男性更年期と呼ばれる時期には子供は大きくなり、父親を尊敬しなくなるばかりか軽蔑さえする。会社では中間管理職として上から下から文句を言われしかも、体は若いときのように動かず勃起の能力も衰える。仕事一途のせいで妻との間の溝も徐々に広がる。
こう考えていくと男性更年期障害は、がむしゃらに仕事一途に走ってきた付けが回ってくる時期、天の声がそろそろ軌道修正をしなさいと教えてくれる時期なのです。医師とも相談して定年後の第2の人生の準備を始めて下さい。