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越智クリニック
 
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2009/4/7

イチロー


イチローが出血性胃潰瘍でダウンした話はあっと言うまに世界を駆け巡った。胃潰瘍は現在、成因的には、1.ストレス説、2.ヘリコバクターピロリ感染症もしくはその両方が考えられている。確かにあれだけの韓国戦を含め重圧にされされるとストレスがいかに胃に良くないかよく分かる。イチローもやはり“人間”だったのである。
私を振り返れば26才、研修医のときに線状胃潰瘍で悩んだ。空腹時は特に胃がシクシクした。診断は当時は胃カメラはほとんどなく、もっぱらバリウムであった。また薬もほとんど(今から考えると)いいものはなく防御系の薬、マーロックスの苦い液体を1日4回飲むぐらいであった。確かに朝から晩、いや深夜までよく働かされた。ものすごいストレスであった。環境の変化と共に2年で治ゆした。今は攻撃因子阻止薬の登場で比較的短期に治るようになった。同時にピロリが居れば除菌もするようになった。現代医学のこの20年間の発展はすばらしい。
イチロー君、早く良くなって元の打撃を披露して下さい。

— posted by 越智邦明 at 11:26 am  

2009/4/6

似たものコトバ


年中、おなかをこわした人がやって来る。「どんなものを食べたらよいですか?」の回答に「おかゆ」「おじや」をよく使う。「おかゆ」と「おじや」の違いをみなさん御存知ですか?
ともにごはんに水を入れて煮る点は同じ。その煮たものだけが「おかゆ」で「おかゆ」に卵を入れて味付けをしたものを「おじや」と呼ぶ。「おかゆ」に塩や梅干しを入れても卵を入れなければ「おかゆ」なのです。
では「雑炊」は?これは、ごはんをいったん水で洗い出来上がったダシ汁に後入れしたものを言います。「おかゆ」や「おじや」と違い、ごはんがサラサラなのはこのためです。
みなさんは、どれが好きですか?

— posted by 越智邦明 at 01:18 pm  

2009/4/3

タマネギ


タマネギはエジプト・メソポタミア文明の初めから貯蔵のきく食材として栽培されてきたユリ科の多年草で、日本には明治の初期に入ってきました。特有の甘味は果糖やブドウ糖が7.5%も含まれる糖質がもたらすものでビタミン、ミネラルも豊富です。三大効果として次のものがあります。
①消化促進作用・・・目を刺激する特異なにおいは二硫化プロピールアリルという物質でこれが胃液の分泌を促進し食欲を増進させる。
②利尿作用・・・小便の出が悪くむくみが生じたとき小豆と一緒に煮てむくみとりに使います。
③強壮作用・・・東洋医学では体を温め疲労を回復し滋養強壮の効用を持つ食物として山芋、生姜と共に用いる。
その他、欧州では生のサラダやおろし汁が不眠症やストレス解消に使われます。毒虫に刺された後の炎症にもこの汁を塗っておくと早く腫れが引くそうです。みなさん、ぜひタマネギを食べて下さい。

— posted by 越智邦明 at 06:37 pm  

2009/4/2

らくさぶろう


3月28日(土)に当院、くに~ずホールにてらくさぶろうさんにお越しいただき、寄席が行われた。弟子2人の合計3人で一時間余りの落語を50余名のお客さん達が聞き入った。私も正直、目の前で落語を聞いたのは初めてで、あまりのおかしさに目から涙があふれ出た。そう言えば、くに~ず新聞(2006年夏号)でも「涙」について書いたが涙を流すと涙と共に多量のACTHが排出され、悪さをするコルチゾールの生産にブレーキをかけることが出来ます。まさに「笑う門には福来る」です。
さて次回の催し物は5月16日(土)午後3時半から、松本紀生さん(37才)を招いてトークショーが行われます。松本さんはオーロラを撮る写真家で一年の半分以上をアラスカで過ごしています。神秘のオーロラスライドショーを是非多くの方に観に来ていただきたいと思います。

— posted by 越智邦明 at 05:21 pm  

2009/3/30


ペットは犬派と猫派に分かれますが皆さんはどちらですか?昔、日本人の統計を見たことがありますがそれによると猫派の方が多いように書いてありました。
今回PHP研究所発刊の「世界の犬(101)がよくわかる本」(吉田悦子著)を読んでみました。いくつかを拾ってみましょう。
①狆(チン)・・・日本最古の室内犬で平安時代から宮廷で飼われていた。黒船のペリーがお土産に持ち帰りジャパニーズパグとしてイギリスのビクトリア女王に献上された。
②秋田犬・・・1931年に天然記念物に指定された。37年に来日したヘレンケラーはかみついたり逃げたりしない優しさに魅了されてアメリカに連れ帰りアキタドッグの名が知られるようになった。
③トイプードル・・・我が家のオンプ君。フランスの国犬で胸に毛を残して足を刈り込むのはおしゃれというより水に入ったとき心臓を冷やさず動きやすくするためだそうだ。マリーアントワネットの夫、ルイ16世の愛犬であった。
④ミニチュアダックスフント・・・セレブに人気。先祖はアナグマ猟犬。胴長短足は獲物を追って巣穴にもぐりこむため。16世紀には15kgもある中型犬だったがネズミの穴にも潜れるように小型に改良された。気性が荒く攻撃的なのはルーツが狩猟犬だから。
以上、犬に関する知識が満載でした。

— posted by 越智邦明 at 04:55 pm  

2009/3/27

レモン色


日本人は高齢化のためあちこちでボケが話題になっています。最近会った人の名前が出ない、物の置き場所を思い出せない等。
そこで今回はぼけ防止カラーの「レモン色」のお話です。レモン色に代表される鮮やかな黄色は神経と脳に優れた効果を発揮します。例えば運動神経を活性化したり大脳を刺激して神経系統に活力を与えてくれます。さらに内分泌系を刺激して脳の働きを促すため便秘解消につながる色でもあります。
またレモン自体はビタミンCや体内にたまった乳酸を分解し疲労回復の働きをしてくれるクエン酸が多く含まれています。
今レモン色は高齢化社会のキーカラーとして注目を集めています。

— posted by 越智邦明 at 04:41 pm  

2009/3/26

WBC緊急提言


WBCが今大会で消滅するといううわさが、アメリカで流れている。日本、韓国のファンは盛り上がっているが肝心のアメリカ本土では全くファンが集まらなかった。アメリカは大会前から球団が主力選手の出場に「待った」をかけ選手も続々と辞退した。
アメリカ人は「なぜ松坂がこれほどWBCに入れ込んでいるのか理解できない」と言う。逆に松坂はアメリカのことを「愛国心を大事にする国なのに僕には分からない」と言う。
作家の麻生千晶さんは次のように言う。WBCは変なルールの縛りがあって野球じゃない。投球制限や次の登板まで何日あけろ、とか余計なお世話だ。松坂やダルビッシュのように球数を投げてグングン調子を上げていくタイプの投手もいるからだ。次にWBCを運営する団体(WBCI)はメジャーリーグ(MLB)と選手会が資金を折半して発足した。組み合わせもほとんどMLBが決めている。だから今回も米国は日本やキューバ、韓国といった強豪国と準決勝まで当たらない自国有利の組み合わせにした。さらにメジャーから派遣されたアメリカ人の審判が常に球審と二塁塁審を務める。「国際大会」なら審判は自国の試合はジャッジしないのはスポーツ界の常識。自国有利の組み合わせにメジャー主導のルール設定、審判まで味方につけても米国は負けた。アメリカの威信もガタ落ちで、今後は「アジアで勝手にやってくれ」とならなければよいが・・・。

— posted by 越智邦明 at 09:53 am  

2009/3/23

アロエ


今でも多くの老人が傷口にはりつけて来院するのがアロエ。私も幼少の時にケガをすると決まってアロエの汁をかけられた。
アロエは暖地栽培されるユリ科の常緑多年草。世界に300種あり日本はキダチアロエが一般的です。古くから「医者いらず」「やけどの木」などと呼ばれピラミッドの中から発見された古代エジプトの医学書に、すでに眼病薬やミイラの防腐剤として記載されています。室町時代の初めに日本に渡来し江戸末期に広まりました。
医薬品としては、葉を傷つけ出てくる葉汁を煮詰め、黒あめのように固めたエキスを苦味健胃剤として用います。漢方では月経不順、回虫薬、小児の神経過敏にも使います。アロエ酒、はちみつ漬けにして飲んだり、やけど、切り傷、しもやけ、痔、肌荒れなどの外用薬として利用したり、アロエ風呂として血行促進に役立っています。

— posted by 越智邦明 at 05:13 pm  

2009/3/19

こげ茶色


こげ茶色は夫婦関係を円満にしてくれるカラーです。茶色は物事の判断を堅実にし、地に足がついた方向へと誘導します。これは人間の精神世界の原形に由来しています。ふだん、コンクリートに囲まれて生活をしていても人間の本能に刷り込まれているのは自然の情景。だから土をみて自然に触れると癒されるのです。その自然の中で茶色は“原点回帰”の色であり、その茶色がさらに濃くなった「こげ茶色」からより安定感が得られるのは至極当然なのです。
こげ茶色の土に触れて家庭菜園でも夫婦でしてみて下さい。夫婦円満間違いなしです。

— posted by 越智邦明 at 05:02 pm  

2009/3/16

エージレス(脱酸素剤)


お菓子の袋の中にいつも見かけるエージレス。これは密閉容器の中の酸素を吸収して酸素ゼロの状態を保ち食品のカビ、酸化変色、害虫を防止して作りたてのおいしさを保つものです。今日はこのエージレスについてのお話。
患者さんからいただいたお菓子を食べていて気付いたことは、エージレスがお菓子にくっついた状態は良くないということ。昨年の話だが80才の老人が胸が痛いと言って来院したので胃カメラをした所、胃内にエージレスのシートがみつかり、シートには「食べるな」という注意書きが書いてあるのが内視鏡からも見えた。内視鏡的に取り出したが、この老人のように一緒に飲み込んでしまう可能性がある状態は改善すべきである。事実、松山のお菓子専門店I社のはエージレスを袋に密着させていてはがれないようにしてあった。こういう所にも食品業者は気配りをすべきだと思うが、いかがでしょうか?「食の安全」-大事です。

— posted by 越智邦明 at 02:03 pm  

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