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越智クリニック
 
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2009/4/24

顔面神経まひ


巨人軍にとって広島の投手ルイスは天敵。あの長身から投げられると、そうは打てない。
このルイスにアクシデントが発生した。先週から顔の右側がほとんど動かない。口は半開きで右目も自分で開閉できない。重症の右顔面神経まひである。ブラウン監督も青ざめている。
ふつうはステロイド治療が一般的ですが、御存知のようにステロイドはプロ野球選手にとっては禁止薬物である。でも私は病気が優先だと思う。ルイスは今年を棒に振ってもきちんと治して欲しいと思う。
顔面神経まひは完治までに最低3週間かかる。時に顔面に後遺症が残ることがある。ステロイドを使わずに自然治癒を目指すとさらに時間がかかる。
ルイスは昨季チーム最多の15勝を挙げた大黒柱。ルイスの長期離脱となればカープの苦戦は必至。
がんばれルイス。

— posted by 越智邦明 at 09:28 am  

2009/4/23

似たものコトバ(2)


大好きなすき焼きに入っている「糸こんにゃく」。私は19才で東京に行った時、下宿のおばさんが「しらたき」と呼んでいるので異和感を覚えた。はたして違うのだろうか、調べてみた。
一般に「しらたき」は色が白くて細いのに対し「糸こんにゃく」はやや太くて色も黒っぽい。原料はどちらもコンニャクイモだが「しらたき」は細くしてから固めるのに対し「糸こんにゃく」は固めてから細くする。そのため「しらたき」ほど細く仕上げることが出来ないそうです。色が違うのは「しらたき」はコンニャクイモだけだが、「糸こんにゃく」は海藻やキクラゲなどが混ぜられているからです。「しらたき」は東日本で、「糸こんにゃく」は西日本だそうです。

— posted by 越智邦明 at 06:21 pm  

2009/4/21

ある日曜日


久しぶりに何もない日曜日ということで、前日のサタデーナイトは遊びに来ていた娘婿と話し込んで夜遅くなった。「明日はゆっくり起きればいいんだな」と頭にインプットして心地よい就寝となった。
朝8時に目が覚め「まだ眠れるわい」とまどろんでいた所、病院より緊急電話で完全覚醒となった。患者は62才男性で、朝6時から「言葉がうまくしゃべれない」(構音障害)、「よだれが出る」等の症状が出現。診て欲しいと妻から連絡があった。「ヤレヤレせっかくの日曜日だのに」ガックリしながらも医師の宿命。診察の結果は「脳梗塞」で日赤の仲の良い脳外のDr.に連絡し、すぐに紹介状を持って行かせた。日赤は救急日ではないが普段の付き合いも大事だ、と改めてそのDr.に感謝。
そうこうしているうちに今度は38度の発熱のおばあさんが診てくれとTEL。結局午前中に4人診察をしてふだんと変わらない忙しい日曜日であった。みなさんはどんな日曜日でしたか?

— posted by 越智邦明 at 12:15 pm  

2009/4/20

ギラン・バレー症候群(その2)


昨年、12月15日号で大原麗子さんのことを書いたが最近では釈由美子さんも自身のブログでかかったことを公開している。風邪をひいたり下痢をした後、手足がしびれたり力が出なくなったりします。この病気は10万人に1人という珍しい病気なのに罹患者に有名人が多い。川口順子元外相も一時、車椅子で講演をしていた。俳優の安岡力也さんは06年に緊急入院で舞台を降板。さらに私の愛する劇画「ゴルゴ13」が時々ギラン・バレー症候群のような症状に襲われ暗殺依頼を断って山小屋で療養することはファンなら周知の話です。
男女、年令に関係なく突然発症するこの病気。いくら有名になってもかかりたくないものです。

— posted by 越智邦明 at 04:34 pm  

2009/4/16

悪酔い予防


シドロモドロ会見で辞任に追い込まれた大臣がいたが、これは人ごとではないぞと思った。
酒は人生の友、と言うがやはり悪酔いしては何にもならない。では悪酔いしないにはどんなことに気を付けたら良いのか?
①つまみは豆から
タンパク質は肝臓を保護するために必要な成分。まず豆からタンパク質を取りたい。大豆の搾りかすの卯の花とか切り干し大根の煮物などは腹にたまり酒量を制限できる。冷やっこは口当たりがよい反面、酒が進みやすいので要注意です。
②肉料理は最後の方に
肉は脂肪分や油分が胃に膜を作り粘膜を保護するためお酒がクイクイ入ってしまう。だからなるべく後の方がいい。
③途中で果物を食べる
酒の利尿作用で水とビタミンCが失われるので生の果実を取る。
④チャンポンは同系統の酒にする
さらにチャンポン後のアルコール度数をだんだん低くする。
⑤シメはスープだけ
飲酒後は血糖値が下がるのでおなかがすくが、ラーメンは胃もたれして悪酔いする。その点、スープカレーのスープはアルコール分解を進めるターメリックが入っているし野菜も豊富で一石二鳥です。
以上、悪酔いを防止してみて下さい。

— posted by 越智邦明 at 01:59 pm  

2009/4/15

戦争体験者


肺炎で外来通院中のYさん(88才)が先週、「ちょっと話を聞いてくれんか」と話しこんだ。
彼は戦争中、戦艦「霧島」の乗務員だった。22才で真珠湾に突入し、見事勝利した話をとうとうと語った。大和の7万トンに比べれば、霧島は3万6千トンと小さいがその分、小回りもきいてすばらしい船だったと自慢した。その後、ソロモンへ出撃し、第1次、第2次ソロモン沖海戦では勝利したものの第3次海戦で撃破され海に放り出された。友軍に助け出され内地へ引き返した時は本当に悔やしかったと言う。霧島に同乗した1300人のうち年に1回の同窓会の出席者も年々減り23人になったと悲しむ。
それだけに「生きている」自分が戦争の生き証人として史実を残さねば、と本を書いているそうです。山本五十六長官からもらった勲章が一番の宝だと彼は見せてくれました。「命を懸けてお国のために戦った我々の気持ちは今の若い人には全く通じないかもしれない。しかし10分の1でも理解してくれたら」と書き続けるYさんには1度、くに~ず新聞に投稿していただこう、と考えています。
「戦争」を風化させないためにも。

— posted by 越智邦明 at 02:28 pm  

2009/4/13

足がつる


みなさんは「足がつって」困ったことはないですか?診察現場ではよく訴えられる症状の1つです。
ほとんどが「こむら返り」ですが、どういう場面で足がつるかは重要ではなく「繰り返すかどうか」が問題です。
足がつる原因のひとつは体内の電解質のバランスが崩れ、神経や筋肉に影響を与えて筋肉の収縮が正常にできなくなることです。そして電解質のアンバランスには糖尿病、肝硬変、慢性腎臓病、狭心症などが絡んでいるケースがよくあります。意外に整形外科への診察が多いのですが、これは畑違いです。
この間も患者Aさん(67才)が「夜中に何回も足がつって眠れない」と来院。検査の結果、出来上がったアルコール性肝硬変でした。
その他、下肢動脈瘤、汗のかき過ぎ、疲労、不規則な食生活で栄養不足なども原因になることがあります。
内科系を受診してみて下さい。

— posted by 越智邦明 at 05:10 pm  

2009/4/10

二日酔い


さあ新人歓迎会、花見と何かと飲む機会が多い。心配なのは二日酔い。分かっちゃいるけどやめられないあなた。
対処法をさぐってみた。
①巷にはやっているのがサントリーの「セサミンEプラス」。アルコール代謝の促進作用があると言う。飲む前に3粒服用とか。漢方の五岺散も水分代謝を良くして体にお酒が残りにくくします。
②麺やご飯ものは締めじゃなくて宴席の最初に食べる。アルコール代謝には糖質が必要なので最初に補ってやった方が効率がいいのと、お腹が膨れるのでお酒の量も抑えられます。
つまみは同じく代謝を促進するタンパク質を多く含む冷やっこや枝豆、鶏のささ身などがよい。
③それでも二日酔いになったら医療機関で早目に点滴を受ける。Lシステイン塩酸塩やビタミンB,C更に制吐剤を入れて点滴をします。早い方がよいです。

まあ何といっても飲み過ぎないのが一番ですが・・・。

— posted by 越智邦明 at 02:42 pm  

2009/4/9

手締め


宴会好きの皆さん、最後はやはり「手締め」でしょうか?株主総会でもやりますが、これは日本の風習のひとつで物事が無事に終わったことを祝って掛け声と共にリズムに合わせて打つ拍手のことです。
さて大きく分けて江戸締めと大阪締めがあります。そして江戸締めには「一本締め」と「三本締め」があり、前者は、3回、3回、3回、1回手を打ち、後者はこれを3回続けて行う。
大阪締めのほかには博多手一本とか伊達の一本締めが有名である。伊達はあの伊達政宗ゆかりの手締めである。
一方「一丁締め」というのがある。これは「お手を拝借」「イヨーオー」(タン!)「どうもありがとうございました」である。
みなさんはどれがお好みですか?

— posted by 越智邦明 at 05:09 pm  

2009/4/7

イチロー


イチローが出血性胃潰瘍でダウンした話はあっと言うまに世界を駆け巡った。胃潰瘍は現在、成因的には、1.ストレス説、2.ヘリコバクターピロリ感染症もしくはその両方が考えられている。確かにあれだけの韓国戦を含め重圧にされされるとストレスがいかに胃に良くないかよく分かる。イチローもやはり“人間”だったのである。
私を振り返れば26才、研修医のときに線状胃潰瘍で悩んだ。空腹時は特に胃がシクシクした。診断は当時は胃カメラはほとんどなく、もっぱらバリウムであった。また薬もほとんど(今から考えると)いいものはなく防御系の薬、マーロックスの苦い液体を1日4回飲むぐらいであった。確かに朝から晩、いや深夜までよく働かされた。ものすごいストレスであった。環境の変化と共に2年で治ゆした。今は攻撃因子阻止薬の登場で比較的短期に治るようになった。同時にピロリが居れば除菌もするようになった。現代医学のこの20年間の発展はすばらしい。
イチロー君、早く良くなって元の打撃を披露して下さい。

— posted by 越智邦明 at 11:26 am  

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