アレルギー性鼻炎に使われる薬の市場規模は年間1290億円。そのうち、飲む抗ヒスタミン薬が76%、ロイコトリエン拮抗薬6%、鼻噴霧用ステロイド薬は17%である。私が言いたいのは鼻噴霧用ステロイド薬をもっと使用すべきであるということである。どうやらこの使い方を間違っている人が多い。ひどい時に使って、治ればすぐやめてしまう人が多い。鼻炎は鼻の粘膜の炎症ですから毎日、スプレーをして炎症をしっかり抑える必要がある。「ステロイド」と聞いて不信に陥る人が居るが、鼻噴霧でステロイドが血中に浸透するのは1%に満たずほぼゼロに近い。経口ステロイド薬のような副作用はほとんどありません。
日本人は薬というと“口で飲むもの”というイメージが非常に強いですが、どうか鼻スプレーを愛用されることをお勧めします。