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2011/1/31

118番


日経新聞のコラム「春秋」の記事を読んで、なるほどと思い紹介します。
ある患者(漁師)さんが118番で助かったという話を耳にしたことがあります。
115番は電報、116番は電話の新設や移転、117番は時報、119番は消防、ここらまではよく知っていますが、118番の知名度はものすごく低いようです。ウィキペディアで調べてみますと、118番は海上における事件・事故の緊急電話番号で、「海の警察」である海上保安庁のセンターにつながる。2011年より1月18日を「118番の日」に制定し、番号の周知に努めると言う。118番が始まったのは2000年5月。前年に北朝鮮の工作船による領海侵犯事件が起こり119番・110番に続く3番目の緊急番号に指定された。
映画化された「海猿」人気で、海上保安官を志望する若者が増えてきたそうです。海難事故による死亡・行方不明者は09年に1500人。国民みんなで「118番は海保」を覚えましょう。

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— posted by 越智邦明 at 01:16 pm  

2011/1/27

薄着


よく子供のころに「子供は風の子」とか言って、薄着にさせられた。「子供心に、何で僕が半ズボンで大人は長ズボンなんだ」と、よく不満をもらしたことがあった。現実はこんなに寒いと外来で高齢者の診察をしているときに、よくもまあこんなに肌着を着れるものだと言うぐらい重ね着の人が多い。もちろん風邪をひいて肺炎でも起こしたらと考えるのも理屈である。
しかし体を若く保つという意味では間違いです。日本医大の太田成男教授が「体が若くなる技術」という本の中で、次のように書いている。「暖房や厚着は、寒さが体に伝わりにくくなる。そうすると寒さに負けまいとエネルギーを生み出して体を温めようとするミトコンドリアの活動が低下し、次第にその数が減る。最近の研究でミトコンドリアが若返りのカギを握っていると考えられているので、若返りたい方はミトコンドリアをフル回転させるように、寒くても薄着です」と。ミトコンドリアは全ての細胞にあり、体に害を与える活性酸素やがん細胞を除去する命令を出すのに関わる。ということは、これが増えると有害物質が除去され若返りやすくなり、減ると老化が進むわけです。
最後に太田教授は「ミトコンドリアは筋肉への刺激に反応して増える性質があるので、背筋をピンと伸ばして薄着で外出するとよりベターです」とあります。
みなさん若返りしませんか?

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— posted by 越智邦明 at 11:41 am  

2011/1/24

顔面神経まひ


俳優の船越英一郎さんが発症したことで注目が集まった顔面神経まひ。覚えておきたい3つのポイントがある。
①これは、だれにでも発症する病気である。原因の80%を占めるウィルスは、単純性ヘルペスウィルスⅠ型と水痘・帯状疱疹ウィルスというものですが、どちらも珍しくないウィルスです。あとの20%は脳腫瘍や脳梗塞であるが、これも絶対発症しないとは言えない病気です。
②20%を占める脳腫瘍、脳梗塞、耳下腺がんなどで命を落とすことがある。だから急性顔面神経まひの症状が出たら、MRIやCTの検査で脳と関係ないかどうか調べましょう。
③早く治療しないと、一生まひが残ることがあります。症状は顔がゆがみ、うまく笑えない、目が閉じない、唾液が口からもれる等さまざまですが、薬の効果が出てくるのは早くて3~6ヵ月後。完治の目安は1年です。3日以上治療が遅れると、まひが一生残ることがあります。
少しでも顔の違和感があれば、病院を受診して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:55 pm  

2011/1/20

後鼻漏(こうびろう)


この名前を御存知ですか。
これは鼻水が喉に流れ落ちてくる症状です。ふつうは鼻水の一部は流れ落ちますが、大量に落ちる人がいるのです。症状はさまざまで「突然せき込みつらかった」「痰がひどかった」「あおむけに寝ると、鼻水がのどに流れ込んできて眠れなかった」「喘息といわれて治療したが治らなかった」など。
海外では後鼻漏症候群と呼んで、さまざまな症状を引き起こす原因として重要視されています。
原因は花粉症、鼻炎、慢性副鼻腔炎などです。粘膜の炎症により鼻水が大量化しますが、炎症は粘膜の変性を起こし、すると鼻水の粘度が高くなり鼻腔にへばりつき蓄積され、量が多くなったところで喉に押し出されるのです。
ふつう鼻の粘液は15~30分で全部入れ替わりますが、後鼻漏の人はそれがうまくいかず、痰が絡みやすい。30分以内に2回以上エヘン虫が出る人は、要注意とされています。
気になる人は専門医に診てもらうことです。


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(追伸)
ゆうちゃんは、1人歩きが出来るようになってから活動範囲が広がり、また座っても安心感が出てきました。

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— posted by 越智邦明 at 03:54 pm  

2011/1/17

マグロ


近年、漁獲量の減少が心配されるマグロ。日本人の食卓には欠かせない魚である。
医学的にみてみよう。マグロは良質なタンパク源であり、血液をサラサラにして悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やすEPA・DHAが豊富である。その含有量は青魚の中ではトップを誇る。だから動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、高血圧といった循環器系の病気予防にいいと言われている。ちなみに大トロ・中トロ・カマにはDHAが多く、赤身にはEPAや貧血予防、血圧を正常に保つタウリンや鉄分、カリウムが豊富である。
古代ギリシャの哲学者ソクラテスは「人間は血管から老いる」と言ったが、まさに現代病として問題になっている「動脈硬化」。
その意味からもマグロを折にふれて召し上がって下さい。
(追伸)
松山市民待望の、愛媛マラソン(2月6日)が近づいてきました。さてこのマラソンに出場する当院のイケメン(?)看護師、中西純平君(23才)がインタビューを受け、その模様が放映されることになりました。日時は、1月21日(金)午後6時25分から南海テレビです。3分間ですので、機会があれば見てやって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 09:36 am  

2011/1/13

結婚式


1月9日にピュアフル松山で、職員の西山美紗さんが結婚式をあげた。彼女は2年半ヘルパー(看護助手)として、またそのリーダーとして職責を果たしてくれている。とても柔和で温厚な彼女は、患者や職員からの信頼も厚い。職員仲間も15人駆けつけた。退職した人や産休中の人とも久しぶりに会って楽しかった。チャペルでの神父さんの言葉で心に残ったのは、夫婦お互いに「ありがとう」を言うことの勧めであった。どんな逆境にあっても「ありがとう」と言うことで運命が変わると言われたが納得であった。
さて彼(町野直輝君)はと言うと、北条カントリークラブのグリーンキーパーをしている。ゴルフ場の管理の中でもカップ切り等、極めて繊細で重要な役目である。同CCの杉山社長と面識が出来たのも幸いである。
さて披露宴は、当院の女性陣が祭りのハッピを着て大いに盛り上げてくれ、あっという間の2時間半であった。美紗さんの益々の幸せを祈りたい。
 

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— posted by 越智邦明 at 10:31 am  

2011/1/11

父の命日


本日、1月11日は父の命日である。平成19年1月11日、享年84才であった。ふと父の事を想い出して書いている。
農家に生まれ、当時の人がみんなそうであったように、東京に丁稚奉公に出され、今のセイコー社に勤めていた。晩年、その当時の年金記録から、お金をもらえたのを喜んでいた。戦争にも駆り出され、終戦は広島で迎えた。いつも口癖は、「あと1日早く広島市を汽車が通過していたら、ピカドンにやられて、おまえ達は生まれていなかったんだぞ」であった。仕事は製菓業を営み、中国からたくさんの豆類を仕入れ、それを煎って売っていた。家内工業でいつも忙しく、私は家族旅行なるものの経験はなかった。狩猟を愛し、夏はアユ、冬はイノシシ、キジと忙しかった。獲ったものを、みんなで食べるのを至上の喜びと考えていた父のまわりには、いつも大勢の仲間がやって来た。保養所の管理を任されていた父は、土~日に私の友人がやってきてワイワイするのをとても楽しみにしていて、数ヵ月も行かないと不満を漏らした。
さて仕事は盛業だったにも拘らず(私の兄が歯医者を開業すると聞いて)すぱっと辞め、店も壊して歯科医院となった。壊されるシーンを私は今でも覚えているが、父は特に涙する風もなかった。
晩年はまだら痴呆となり、寝たきりとなっていくつかの病院のお世話になった。下の写真は南高井病院での、くつろぎの一コマである。そしていよいよ具合が悪くなった時、生まれ育った今治に帰りたいとの意思を尊重し、実家の近くの病院へ移った。
そして運命の1月11日、昼ごはんを食べたあと、スーとなくなった。大往生だったと考えている。
生前、私の家内のことを「真弓は幸せな星の下に生まれとるよ。一生苦労せんよ。あの子は」と語った言葉が耳から離れない。
親父、冥福を祈っているよ。

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— posted by 越智邦明 at 01:00 pm  

2011/1/6

大晦日のゆうちゃん


最近のゆうちゃんをじっくり観察出来ました。
まず、12月24日からやっと1人歩きが出来るようになりました。1才2ヵ月です。8ヵ月ぐらいで歩く子を見ると、娘も少々あせっていましたが・・・。2本足で歩けるのは人類の最大の特徴ですね。昼は、おんぷ君と久しぶりの対面。おんぷとじゃれ合って、何とおんぷ君の目がやぎのようににこにこと優しく写っていました。動物には全く物怖じしません。次に昨年亡くなった艶子ばあちゃんの仏壇に手を合わせてくれたのは感心でした。
夕食はたらばがにを前にして嬉しそうでしたが、生きた伊勢えびは恐くて泣き出しました。
ゆうちゃんは音楽に乗りやすく、紅白歌合戦にはとても興奮していました。
来るたびに成長する姿をまたお届けしたいと思います。

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— posted by 越智邦明 at 09:04 am  

2011/1/4

謹賀新年


皆様、あけましておめでとうございます。
いかがお過ごしになられましたか?
私は年末30日に、私の家族とゆうちゃん一家で道後のホテルに宿泊しました。はたして「お風呂の泣き虫ゆうちゃん」は、はじめての温泉にどう反応するのか?が楽しみでした。結果は女湯に入ってとても喜んではしゃいだそうです。露天も気に入ったようです。
さて元旦といえば箱根駅伝。私の家内は結婚して30年というもの、正月2日、3日はこの駅伝放送にかじりついて動きません。若いエネルギーをもらうそうです。結果は東洋大を振り切り、早稲田大の優勝。早稲田大OBの方、おめでとうございます。
どうか今年一年、よろしくお願い申し上げます。

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— posted by 越智邦明 at 07:52 am  

2010/12/29

酒は毒か?


「酒は涙か溜息か」。昭和6年、藤山一郎が歌って大ヒットした。古賀政男作曲の名曲である。その歌詞を読むと、酒は「心のうさの捨てどころ」「かなしい恋の捨てどころ」とある。時に祝杯に、ある時にはヤケ酒にと酒は我々と切っても切れない友達である。
さて今回は「アルコール性心筋症」についてお話します。これはお酒が持つ毒性が、直接心筋に作用して起きる病気です。具体的には心筋細胞が繊維化するなどして、心臓の収縮力が低下するのが原因。夜間苦しくなる、息切れがする、むくむといった自覚症状が出る。これはお酒の種類や飲み方によって発症リスクに差はなく、飲む絶対量によると考えられています。日本酒なら、1日5合以上を週5回以上で10年間続けると発症リスクが高まると言われています。この病気の疑いがあり、心臓の収縮力が弱い人が気をつけなくてはいけないのは、高血圧の薬でβ遮断薬のように心臓の働きを落とすようなものは心不全につながる可能性があります。またインスリン感受性を高めることによって糖尿病を治療する薬は、体内の水分を増やし心臓に負担がかかり要注意です。
いずれにしても心臓が悪い人にとっては酒は毒となります。気になる人は控えた方がいいと思います。
(最後に)
今年のブログは、これで終わりとなります。1年間お付き合い、ありがとうございました。どうか良いお年をお迎え下さい。
来年度は1月4日からとなります。

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— posted by 越智邦明 at 06:19 pm  

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