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2011/1/27

薄着


よく子供のころに「子供は風の子」とか言って、薄着にさせられた。「子供心に、何で僕が半ズボンで大人は長ズボンなんだ」と、よく不満をもらしたことがあった。現実はこんなに寒いと外来で高齢者の診察をしているときに、よくもまあこんなに肌着を着れるものだと言うぐらい重ね着の人が多い。もちろん風邪をひいて肺炎でも起こしたらと考えるのも理屈である。
しかし体を若く保つという意味では間違いです。日本医大の太田成男教授が「体が若くなる技術」という本の中で、次のように書いている。「暖房や厚着は、寒さが体に伝わりにくくなる。そうすると寒さに負けまいとエネルギーを生み出して体を温めようとするミトコンドリアの活動が低下し、次第にその数が減る。最近の研究でミトコンドリアが若返りのカギを握っていると考えられているので、若返りたい方はミトコンドリアをフル回転させるように、寒くても薄着です」と。ミトコンドリアは全ての細胞にあり、体に害を与える活性酸素やがん細胞を除去する命令を出すのに関わる。ということは、これが増えると有害物質が除去され若返りやすくなり、減ると老化が進むわけです。
最後に太田教授は「ミトコンドリアは筋肉への刺激に反応して増える性質があるので、背筋をピンと伸ばして薄着で外出するとよりベターです」とあります。
みなさん若返りしませんか?

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— posted by 越智邦明 at 11:41 am  

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