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2012/11/15

ゆうちゃんと宿泊


ゆうちゃんが10月18日に3才になったお祝いをしてやろうと、去年に続いて道後の旅館に11月10日(土)宿泊した。
翌日11月11日は娘夫婦の結婚5周年の日でもあった。
夕方5時に投宿し風呂の前に道後散策をした。今回は、サプライズでいっくんに会うのが目玉であった。いっくんはママが道後出身なのでちょうど里帰りしていたため、商店街で会うことができた。会った瞬間、ゆうちゃんはパパの手を離れいっくんの元へ一直線。二人は固く手を握り合った。まるで映画のシーンである。私の幼少時代は、どんなに好きな女の子でも人前で手を握り合うなんか考えられなかった。時代は変わったのか!?
その後旅館に帰り、ゆうちゃんの大好きな温泉に入った。相変らず「気持ちいい」の連発であった。風呂から出たあとは、ゆうちゃんが選んだ黄色の浴衣を着て夕食が始まった。似合っていた。幼稚園の話など色々教えてくれた。10時になって解散となり「ゆうちゃん、じいじと寝ようよ」と水を向けたが「パパがいい」の一言でおわりであった。翌朝は皆それぞれ用があり、朝食後早々と散会した。
又来いよ、ゆうちゃん。

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— posted by 越智邦明 at 04:48 pm  

2012/11/12

快眠


快眠を得るのは明日への活力を養うためにもとても大事な事です。
一般的に「運動をするとぐっすり眠れる」と言われています。さて運動と睡眠の関係を調べた研究によっても、日常的に運動している人は運動習慣の全くない人に比べて深い眠りのノンレム睡眠が多く表れます。実際、運動しない人に運動を習慣づけると、入眠時間の短縮や深い睡眠の増加が見られます。
さて運動はいつ行ってもいいかというと、それが実は問題です。21時以降に激しい運動をしてしまうと体温が上がって寝付けなくなってしまいます。特に筋トレやエアロビクスのような激しい運動は、交感神経が優位になり興奮して余計に眠れなくなります。
結論として「中」程度の有酸素運動を20~30分間、体温が最も高くなる18~20時に行うというのが理想です。人間の体は21時頃、眠りの準備に入るため体温が下がり始めます。その前に運動をして体温を一気に上昇させることで運動しないときよりも倍近く温度が下がるように感じます。人は体温が下がると眠くなるのです。また、適度な疲労感が深い眠りを導き出し、翌日の元気な体づくりをサポートしてくれます。「夕方運動習慣」を是非身に着けて下さい。

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(追伸)
10月18日で3才になった、ゆうちゃん。
11月より幼稚園も泣かずに行っているようで成長の証です。
何枚かお届けします。かけっこは早いのでしょうか?ぽぽちゃんを毎日お世話しているようです。

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— posted by 越智邦明 at 05:40 pm  

2012/11/8

ロコモ


「メタボ」という言葉は広く国民に周知されました。
今、厚労省が次に「ロコモ」という言葉を広めようとしています。いま「ロコモ」の認知度は17%と低く、来年度からは10年間で8割まで高める目標を掲げている。
さて「ロコモ」はロコモティブシンドロームの略語です。日本整形外科学会が07年から提唱していますが、骨、筋肉、関節といった運動器の衰えや障害によって要介護や寝たきりになるリスクが高い状態を指します。
要介護の原因は脳卒中が最多ですが、次に多いのがロコモです。ロコモには3つの大きな原因があります。①筋力の低下②バランス能力の低下③骨や関節の病気(変形性関節症、骨粗鬆症、脊柱管狭窄症など)。
我々中年もロコモにならないように脚の筋力を鍛えたいものです。例えば閉眼片脚立ちが1分以上キープ出来なければロコモです。
太ももやお尻の大きな筋肉は衰えやすく、散歩やウォーキングだけでは加齢に勝てません。速足歩きやスクワットも大事です。
メタボにもロコモにも気をつけたいものです。
尚、Locomotiv(ロコモティブ)は「運動の」の意味で、機関車という意味もあります。

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(追伸)
11月3日、東京出張であったが、どうしても東京タワーを見たくなって以前にも泊ったザプリンスパークタワー東京に宿泊した。まだ陽が落ちない時間に投宿できたので東京タワーの昼、夕、夜の顔を撮ることが出きた。真下には芝の増上寺。もう周りは紅葉がきれいであった。右に角度を振るとスカイツリーも見ることが出きたので、こちらも昼、夜の顔を撮った。
最後にラウンジで飲んだオリジナルの「東京タワーカクテル」もおいしかったです。

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— posted by 越智邦明 at 04:09 pm  

2012/11/5

アッペ


アッペ(Appendix)とは虫垂のことで、虫垂炎で読者の皆さんの中には点滴や手術のお世話になった方も多いと思う。
我が家族では今や外科医となっている長男が小6の春休みに虫垂炎となり私が執刀した。
さてアッペの歴史をひもといてみた。
医学の歴史の中で、アッペが意識されたのはほかの臓器に比べてずっと遅く、1500年頃のレオナルド・ダ・ヴィンチの解剖図譜が最初である。1812年には“パーキンソン病”に名前を残しているジェームズ・パーキンソンが腹膜穿孔の病理報告をしている。だが治療となると、19世紀末までは大量のアヘン投与や制吐剤であった。アッペを切除するには手術操作だけでなく消毒や無菌操作が必要である。つまりそれまでの手術は成功しても術後敗血症で多くが亡くなった。
1887年アメリカでジョージ・モートンが虫垂切除を成功させた。エーテル麻酔を初めて行ったウィリアム・モートンの息子であり自分の兄弟や次男を虫垂炎で失っていた。翌年にはロンドンの外科医、トレヴィス(35才)も成功している。彼も娘を虫垂炎で亡くしていた。
日本では角界の玉の海の師匠の師匠であった玉錦が1938年、九州巡業中にアッペになり開腹術を受けたが腹腔内は膿だらけで抗生物質のない時代でもありなす術がなかったと記録にある。
イギリスで有名なアッペの手術は何といってもエドワード7世。ヴィクトリア女王の後を継いでの載冠式が1902年6月26日に予定されていた。しかしエドワードは記録を読むと6月13日、気分が優れなくなり顔色は蒼白となった。翌14日朝、腹痛と吐き気があった。15日は悪寒と高熱に襲われ18日侍医がアッペを疑い、先程のアッペの大家:トレヴィスを招請した。トレヴィスは盲腸周囲炎と診断したが、21日にはいったん平熱となり腫れが引いた。自然治癒したかに見えたが23日、再び腹痛がひどく終に、トレヴィスはオペをエドワードに進言する。しかしエドワードはどうしても戴冠式に出るのだと言って拒否した。そこでトレヴィスは、すかさず“スペードのエース”を切った。「ならば陛下、陛下は骸(むくろ)になっていくことになります」と。一瞬にして国王は言葉を失い手術に同意した。手術は成功し、その後、エドワード7世は大英帝国最盛期に君臨し“ピースメーカー”と謳われ又、“Uncle of Europe”とも呼ばれた。
トレヴィスは、数々の名誉に包まれ虫垂炎の外科手術もこれを許に広く普及した。もし国王が開腹に同意しなかったり、開腹時に手遅れで不幸な転帰をとったら歴史も変わっていただろう。皆さんは、盲腸の手術は外科医のひよこがやる簡単な手術と思われるかも知れませんが、炎症の程度でさまざまな姿を見せるアッペ。何年外科医をやっても恐いのがアッペで、外科医の世界では「オペはアッペに始まってアッペに終わる」や「たかがアッペ、されどアッペ」と広く伝えられています。ちなみに私が外科医になった昭和50年台はアッペは多く、手術件数も年間50~100例こなしましたが、抗生物質を頻繁に投与される現在、極端に減って年間20例以下と激減しています。しかし皆無ではないので尚、注意が必要な疾患です。

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— posted by 越智邦明 at 05:37 pm  

2012/11/1

60周年


10月27日(土)全日空ホテルにて、愛光学園60周年記念パーティーが行われた。500人集まった。愛光学園1期生は私の生まれた昭和28年に入学している。卒業生も12,500人に達している。進路は統計してみると、医系・理系・文系それぞれ3等分になっているとの事。全国の医師数が約30万人なので、100人に1人は愛光卒となるそうである。司会進行は、24期の渡部剛士君(南海放送アナウンサー)が行った。
講演では8期の宮田秀明氏(東大名誉教授)、10期の白石隆氏(政策研究大学院大学学長)、13期の越智光夫氏(広島大学整形外科教授)によって行われたが、白石氏・越智氏は私の過ごした愛光寮の先輩である。特に、越智光夫さんは私の一期先輩で、寮時代に特に面倒をよくみてくれたが講演の中で「今の自分があるのは愛光学園のおかげであり、原点は愛光寮にある」と言い切っていた。
中村校長先生から「今、愛光はchange(変革)とchallenge(挑戦)を行っている。皆さんも永遠にchangeとchallengeの精神を忘れないように」との訓示があった。そして建学の精神である「われらの信条」の中の一節、「世界に愛と光を増し加えんこと」を、いつもながら強調された。
最後、講演をすませた三人の講師を壇上にあげ、司会の渡部君から三人に同じ質問が行われた。それは「今後、愛光OBの中からノーベル賞受賞者が出ると思いますか?」。これに対しては皆さん苦笑しながらも「大いに可能性あり。今後、世界のグローバル化の中へ身を置く勇気も必要である。学園自体もそういう教育をしていかなければならない」と、中村校長へアドバイスを送っておられた。
地域医療に「愛と光」がはたして実践されているのか私はもう1度、原点に返ってがんばりたいと思う。

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— posted by 越智邦明 at 08:54 am  

2012/10/29

灯り


睡眠に影響を及ぼす最大の要因は「光」です。特に「照度」(ルクス)と「色温度」(ケルビン)の2つが大事です。
色温度とは物を燃やしたときの色の変化を示す物差しで、青に近い白色は色温度が高く赤に近い暖色系は色温度が低い色です。つまり太陽や蛍光灯のような青白い光は人を活動的な気分にさせて思考力を高めます。一方、キャンドルの炎や夕焼けの赤い光は人の気持ちを落ち着かせ眠りへと誘います。寝る前に500ルクス以上の青白い光を浴びると、睡眠ホルモンの「メラトニン」の分泌が減ってしまいます。そのため寝る1時間前からはなるべく照度も色温度も低い照明を利用することが望ましいです。寝室の照明は蛍光灯より白熱灯の方がお勧めです。またアロマキャンドルなどを使ってやや暗めの環境も眠るのには適しています。
どうかぐっすり眠って下さい。

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— posted by 越智邦明 at 07:24 pm  

2012/10/25

リーダーシップ


トーマス・カーライル(1795~1881)を御存知でしょうか。大英帝国の有名な歴史家、評論家です。例えば「沈黙は金なり、雄弁は銀なり」とか「失敗の最たるものは失敗を自覚していないことである」等の数々の有名なフレーズを残している。
さて今回はトーマスの「英雄崇拝論」の中から「リーダーシップ」について書いてある所を引用します。
人の上に立つ者は常に孤独である。誰にも頼れない。自分を守ってくれるのは自分だけである。だからまず何よりも自分自身をよく知り、強い自分を創っていかなければならない。強靭な精神力を鍛えあげるのは目標に向かって何が何でもやり遂げたい、やらなければならないという熱い欲求である。自分の行動を正しいと信じ、とことん諦めず一歩一歩前進していこうする情熱である。苦しさや困難に屈しようとしない精神力、不退転の決意が信念である。信念をもって行動している人々は美しく見える。人の気持ちを惹きつけて離さない。
次に、信念はあっても信念だけでは他の人はついてこない。信念を支える実力がなければならない。また人生について人間について深く考え理解して他の人々のために働く心の広さもなくてはならない。燃え盛るような信念と実力が面々と相まって実践が行われる時、強烈なリーダーシップが生まれてくる。黙っていても人はついてくるだろう。(以上)
さてここからは私の追加ですが、リーダーとしてとても大事なものは恩知識です。当院では朝礼でいつも話すのが「感謝の念」です。恩を忘れてしまう人は謙虚に学ぶ姿勢を失い、リーダーがそうなると組織は崩壊です。「ありがとう」の一言。忘れないようにしたいものです。

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— posted by 越智邦明 at 05:39 pm  

2012/10/22

タマネギの威力


タマネギの有用性は何回か取り上げてきましたが、今回は広島大学の東幸仁教授がハウス食品と共同で行った実験データを基に話してみます。今回のKey wordはタマネギに多く含まれる「ケルセチン」です。ケルセチンはポリフェノールの1種ですが、これが血管内皮機能の改善に有効であることが分かったのです。血管内皮はNO(一酸化窒素)などを分泌して血管を収縮させたりするほか血小板の粘着・凝巣を抑制して血管を保護する働きがあります。今回の実験で健康な男性22人にタマネギエキスを4週間摂取してもらったデータをみると明らかに血管内皮機能の改善が見られました。
ケルセチンは活性酸素の働きを抑える抗酸化作用が強いのです。何才からでも血管内皮機能を改善することが可能ですので、今すぐ始めると良い。血圧や血糖値が低下し、動脈硬化や心筋梗塞の予防になります。
横浜創英短大の則岡孝子名誉教授が勧めるのはタマネギスープ。「タマネギを薄切りにしてオリーブオイルで茶色くなるまで炒める。水とブイヨンを加え煮立ったら弱火で10分煮て、塩コショウで味をつける。これを基本にベーコン・トマト・ニンジン・ジャガイモなどの食材を加えると飽きません」と語る。このスープなら1度でたくさんのタマネギを食べられます。料理方法は皆さんにお任せしますが是非、タマネギを食事に取り入れて下さい。嫌いな人はケルセチンのサプリメントも出ています。

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— posted by 越智邦明 at 05:22 pm  

2012/10/18

爪の病気


外来でよく来られるのが「爪のまわりが痛くなった」という主訴の方。
診断は爪周囲炎(ひょう疽)。原因としては、陥入爪や深爪による小さなキズから細菌が入ったり、爪かみや指しゃぶりから口腔内の細菌が感染したりして発生します。あとはバラのトゲが刺さって放置していたとかさまざまですが、下の写真のようになってくると一刻も早く切開、排膿が必要です。菌の種類は黄色ブドウ球菌が最も多く、他に連鎖球菌や緑膿菌もあります。お子さんにも多いので爪の周囲が赤くなって痛ければ早めに来院して下さい。
また爪かみなどのクセはやめさせて下さい。

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(追伸)
今日はゆうちゃんの3才の誕生日。おめでとう!
3才ぐらいから(私もそうでしたが)記憶に残る事が増えてきます。
11月からの幼稚園入学、楽しみにしています。

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— posted by 越智邦明 at 04:01 pm  

2012/10/15

アンパンマン


大人も子供も口ずさむ「アンパンマンマーチ」。ゆうちゃんも散歩の時に私が曲の口笛を吹くと一緒に元気よく歌い出します。「アンパンマン」は子供達がテレビに釘づけになるヒーローの1人で息が長いです。
さて今回はこんな名曲を世に送り出した原作者、やなせたかし氏(93才)にスポットライトを当ててみました。父が1924年アモイで死去したあと、母、弟(千尋)と共に高知市に暮らすようになる。弟は一足先に父の兄(開業医)に引き取られたがその後、母が再婚したため弟と同じく伯父に引き取られて育てられた。弟は跡取りとして迎えられていたが、後から来たたかしは書生部屋に住まわせられ、待遇に違いがあった。1941年に徴兵され日中戦争に出征。中国人向けのプロパガンダ宣伝ビラの制作を担当した。銃を撃つことはなかったが、従軍中に食糧不足による空腹を体験したことや、弟の戦死などから反戦感情を持つことになる。弟、千尋は海軍の特攻隊である人間魚雷「回天」に乗船し、フィリピン沖で絶命したのです。
終戦後は高知新聞記者となり、後に夫人となる小松暢と出会う。1947年に三越宣伝部のグラフィックデザイナーになり、包装紙「華ひらく」に書かれた「mitsukoshi」のレタリングを手掛けた。1953年、三越を辞めて34才で専業漫画家となった。しかしなかなか芽が出ず作詞家としての仕事の方が多く、いずみたく作曲の「手のひらを太陽に」を作った。1966年「愛する歌」で詩人としてデビュー。以後、大人向けの詩集や絵本を次々に刊行して1973年、子供向け絵本「あんぱんまん」を出した。
1996年、出身地である高知県香美市に、やなせたかし記念館「アンパンマンミュージアム」が開館された。
1993年に暢夫人が逝去して現在は独身である。暢夫人との間に子供はなく、アンパンマンを2人の子供であるとしている。朝食はパン食に徹しているようで、何となくアンパンマンの発想がうかがえる。
さて90才を超え、妻も亡くしたやなせ氏は引退を考えていましたが、そこに起こったのが東日本大震災。発生から3日後、ある地元ラジオ番組にアンパンマンマーチのリクエストがあり放送した所、避難場所では子供達がラジオに合わせて大合唱。大人達も涙を流して感動したといいます。それからラジオ局は連日、このマーチを流し続けました。ヒーローであるアンパンマンは困っている人や悲しんでいる人に自分の顔であるアンパンをちぎって食べさせ元気になってもらうという設定になっています。そこには、やなせ氏のさっき書いた戦争体験、特に弟の死などが心の大きな柱となっています。やなせ氏は「人生の意味」について質問された時に答えた次の言葉に私も感動しました。「人生最大の喜びは何か?それはつまる所、人を喜ばせることだと思った。人生は喜ばせごっこだと気付いたとき、とても気が楽になった」と。引退をせずに、ますますの長生きを祈っています。

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— posted by 越智邦明 at 06:15 pm  

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