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2014/3/31

糖尿病(男女差)


糖尿病の合併症の恐さは何回も書いてきました。
予備軍含め糖尿病患者が2000万人を突破していること。その4割は未治療であり、年間1万7千人が血液透析が必要となり、3000人が失明もしくは足切断となっている現実も話してきました。しかしガンと違い、糖尿病はこれからの努力次第で防げる病気。何らかの対策をブログを通してお話して行きます。
さて国民健康栄養調査(2007年までの10年間)をみると、糖尿病患者数は男性は9.9%→15.9%と増えていますが女性は7.1%→7.3%と微増です。しかも女性は60才代以外は全ての年代で減少していますが、男性は50才代以外は激増しているのです。
日本の男性と女性は何が違うのか?この10年間のBMI(体格指数)の違いです。女性は全年齢層で落ちているのに男性は逆に増えている。つまり女性はやせる努力をし、男性は少しくらい太っている方が健康なんて話に安心して怠ってきた差なのです。そもそも男性の肥満が増加する原因は仕事にある。忙しいため早く満腹感が得られる丼物やカレー、メン類といった炭水化物を好み、一気に流し込むからです。そこで正しい食べ方は、最初に野菜や魚・肉を、最後にご飯などの炭水化物を時間をかけて取る。これが血糖値を上げない食べ方です。昭和のお父さんの晩酌がまさにコレです。しかもお酒は血糖値を下げます。欧米の研究で、やせる効果が証明されている白ワインをビールやお酒の代わりに飲むとさらにベターです。
運動も大事ですがとに角、食事でやせる事を考えて下さい。
結論は「男はOLと昭和の父を見習え」です。

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(追伸)
春爛漫。病院屋上のチューリップも一気に満開となりました。
前任の管理者松江さん、ありがとう。

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— posted by 越智邦明 at 06:04 pm  

2014/3/27

便秘


日常診療で最も多い訴えのひとつが「便秘」。もちろん便秘の中には大腸がんなどの重大病が隠されていることがあるので要注意です。
さて中高年の便秘は、食事や運動の量が減ったり、腸の運動機能が衰えることが原因です。便秘は「緊張性」と「弛緩性」に大別されます。弛緩性は大腸の筋肉が緩んでうまく便を押し出せなくなることで起こります。緊張性はストレスなどで腸が強く緊張し、便通が止められてしまいます。中高年の方は弛緩性です。手や足の筋肉だけでなく腸の筋肉も衰えて弱くなってくるので、便を出口まで運べなくなる。腹筋や背中の筋肉も衰えるので、きばって便を押し出す力も弱くなってしまうのです。更に睡眠の時間や質も便秘の原因になります。大便の多くは夜、眠っている間につくられる。睡眠が短かったり眠りが浅いと出すべきモノが十分につくられない。次に生活習慣の見直しです。「運動」と「風呂」が秘訣です。便秘の方は毎日、自宅の周辺を2~3周散歩するだけで違います。又シャワーではなく風呂にしっかりつかって腸を温めることも大切です。腸は絶えず腸液を分泌して腸内の悪玉菌を増やさないように調整しています。しかし、腸周辺の血のめぐりが悪い人はその機能がうまく働かず便秘になります。湯船にゆるめの湯を張り、なるべく長くつかるのが効果的です。
食事については野菜や果物を食べて食物繊維をしっかり摂取することが基本ですが、やはり運動、睡眠、風呂が重要です。
是非、快食快便を目指しましょう。

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(追伸)
最近の子供の携帯機器に対する取り組みはすごい。先月、ゆうちゃんが遊びに来たときに、私のタブレットを何の違和感もなく一緒に見た。
私がYouTubeで、小林旭の「熱き心に」をかけて聴こうとしたら「こんな曲知らな~い」とあっかんべーをされた。「じゃあ何がいいの?」というと「フォーチュンクッキー」ということで一緒に歌うことになった。曲出しもスピーカーに向かって叫んで慣れたものである。確かに、これが国の推めるIT化か?、と遅れていく一方の私はため息をついたのである。

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— posted by 越智邦明 at 01:59 pm  

2014/3/24

花粉症


今年は寒波の影響で花粉の飛散量が過去10年で2番目に少ない。しかし、いよいよ暖かくなってきて一気に急増します。今回は合併症について話します。
①副鼻腔炎(=蓄膿症)
花粉症のコントロールが悪いと粘膜が腫れて、鼻の周辺にある骨の空洞部分に膿がたまって炎症を起こします。頬、おでこ、目の周りが痛くなり更に嗅覚や味覚に悪影響が出ます。その時は早期に抗生物質が必要です。
②目の合併症
アレルギー性結膜炎がひどくなると「春季カタル」を発症します。激しい目のかゆみや痛みで、目を開けていられなくなります。アトピー性皮膚炎の方が花粉症によって発症するケースが多いので要注意です。
③口腔アレルギー症候群
花粉とよく似たアレルゲンを持つ特定の果物や野菜などを食べることで、口や喉にアレルギー症状を起こす。水泡ができたり、かゆくなったり腫れたりします。人によって異なりますがメロン、キウイ、リンゴ、オレンジ、トマト等で出る場合があり、呼吸困難等アナフィラキシーショックを起こすケースも報告されています。
④腰痛
思い切り鼻をかんだり、くしゃみを連発した時に想像以上に腰に負担がかかり、ぎっくり腰を起こします。あぐらなど腰に負担がかかる姿勢のままくしゃみをすることを避けて下さい。くしゃみの前にきちんとした姿勢を取ることです。

以上、花粉は「万病のもと」です。上手にコントロールして下さい。

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— posted by 越智邦明 at 11:33 am  

2014/3/20

焼酎のはなし


焼酎は蒸留酒である。蒸留とは液体を熱して発生した蒸気を冷やして再び液体化し、精製または分離を行うこととされており、古くから香水、石油、蒸留酒などが造り出されてきた。中でも蒸留酒は、水とアルコールの沸点の違いを利用して生み出される。水の沸点が100℃に対してアルコールは78.3℃なので、醸造酒を熱すると水分を残したままアルコールが蒸気になる。この蒸気を冷却し液体化したものが蒸留酒となる。さて日本の焼酎は「本格焼酎と泡盛」、「甲類焼酎」と大きく2つに分類される。
「焼」は蒸留を意味し「酎」はアルコール度数の高い濃いことを指す。日本には15世紀、インドシナ半島から琉球に伝えられた。よって日本における蒸留酒の歴史は500年、誕生の地は沖縄である。九州各県の特徴を挙げてみよう。
①沖縄=泡盛 ②鹿児島=芋焼酎、黒糖焼酎 ③熊本=米焼酎 ④長崎=麦焼酎 ⑤大分=麦焼酎
その他、清酒製造地であった佐賀県や宮崎県にも芋をはじめソバなどさまざまな穀類を原料とした焼酎が存在する。
1980年前半に「大分県産の麦焼酎の台頭」「缶チューハイブーム」で焼酎ブームが起こり、1983年(S58)には、焼酎の消費量がウィスキーを抜いてビール、清酒に次ぐ存在となった。
そして2003年(H15)の「芋焼酎」「プレミアム焼酎」の人気で、第3次焼酎ブームが起こった。このとき焼酎はついに清酒を抜きました。
好みに合わせて自由な飲み方、割り方ができることが人気の秘密のようです。
最後によく質問されるのが、「人にプレゼントするのにイモがいいのか麦がいいのか?」があります。
圧倒的にイモ派が多いのですが、多くの方はどちらかが好みなので勇気を出してどちらを飲まれるか尋ねて記録されておくことをお勧めします。なかなか両方飲む方は酒豪以外では居ませんので覚えておいて下さい。
酒屋店頭でラベルを見るだけで楽しい焼酎が多いので是非、女性の方も立ち寄って下さい。

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(追伸)
今年の1月6日に当ブログで紹介しました愛媛唯一のガールズ競輪選手、松尾智佳さん(25才)Link 。昨日、メールをいただき3月16日の取手ガールズケイリン(A級)で何と嬉しいデビュー初優勝を成し遂げました。4月5日からは松山で凱旋レースに臨みます。やる気満々の松尾選手に応援宜しくお願いします。

— posted by 越智邦明 at 10:09 am  

2014/3/17

月曜ストレス


子供でも月よう日の朝はゆううつになると言う。土、日と楽しく遊んで、いきなり勉強となるわけです。大阪大の調査では、仕事をしている男性は月よう日の心筋梗塞の発症率が他の曜日に比べて30%も高かった。鳥取大の調査では脳卒中の発症率が月よう日は、日よう日の1.3~1.5倍多かった。欧州・米国も同じように心疾患の発症が月よう日は10~20%アップすると報告している。
土、日と仕事を離れて休んだサラリーマンが活動期に入る月よう日の朝は、大きなメンタルストレスがかかります。ストレスが加わると交感神経が緊張して血管が収縮し、血圧上昇や心拍数増加で心臓に更に負担がかかります。血液も固まりやすくなり、血栓ができやすくなります。そのため心筋梗塞、脳卒中が発症しやすくなるのです。
「メンタルストレス」は心臓にとって、運動負担より大きい最大のリスク因子です。一方、厚労省の調査では自殺が最も多いのも月よう日です。では危ない「月よう日」を乗り切るためには?
日よう日はできるだけ遠出をせず、少なくとも夕方以降はのんびり過ごした方がいい。早目に夕食をすませ、7時間は睡眠をとるようにして下さい。月よう日の朝、いきなりバリバリ仕事をしなくてすむように前週から工夫、調整をして下さい。そして月ようの朝は、起床時に血圧を測って異常がないかチェックして下さい。薬も忘れず服用して下さい。どうか他の曜日より慎重に乗り切って下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:42 pm  

2014/3/13

目のかゆみ


今まさに花粉症で悩む人は多い。
よくある誤解で、花粉が目に入るとすぐに目がかゆくなると思っている人が多いが間違いである。花粉が破裂(ハッチアウト)して中のタンパク質が飛び散り、それが涙に溶けて粘膜で何段階もの化学反応を繰り返す。その刺激で肥満細胞からヒスタミンが分泌されて、かゆみが起きるのです。だからこそ目がかゆくなる人は化学反応が繰り返される前、つまり症状が出る前に目薬をさすことが大切です。本来はかゆみが出始める2週間前から予防的にさすのが理想です。
目薬に関しては、さまざまなものが出ていますので割愛しますが、目薬はPHが7に近いほど花粉が涙の中に入ったときにハッチアウトされにくいのでPH表示にも気をつけましょう。
またステロイド入り点眼液は、とりあえずのかゆみは止まりますが眼圧が高くなりやすいので白内障、緑内障の人は注意して下さい。それと花粉症の人はシーズン中は、コンタクトをやめた方がいいです。花粉を角膜ですりつぶしてハッチアウトが増えます。メガネにすることをお勧めします。

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— posted by 越智邦明 at 02:07 pm  

2014/3/10

創立記念日


明日、3月11日は当院の27周年である。目標の30周年まであと3年となった。
ずい分、長かった。義父、後藤田先生の創立からだと46年になる。この間、ずっと通ってくれている方には心より、感謝申し上げます。そして80才、90才のこれらの方が益々、長生きし、健康であるよう微力を尽くしたい。
この27年間、私が実践してきたことを披露したい。

①人やモノに感謝する
1週間に1回、その週を振り返って“ありがたかったこと”“恵まれていること”を考える。しばらく考えに耽ける。
「同僚に助けられた」「いい本にめぐりあえた」「うまい店が見つかった」等々。そして感謝の気持ちを相手に表わす。

②人に親切にする
これは父親譲りであるが、確かに人に親切にしたり助けてあげると自分自身も幸せになるという研究がある。
無償の愛であって、決して見返りは求めない。

③考えすぎない
嫌なことや辛いことを思い出さないこと。クヨクヨしているとネガティブ感は増大する。ヒマな時はなおさらである。その時は運動をしたり映画を観たりすると負のイメージは薄れます。結局「なんてことなかった」になります。

④今、取り組もうとしているのが週1回の瞑想です。座禅や腹式呼吸などでの瞑想トレーニングは幸福感を増すことが色々な研究で分かってきました。

さて、当院のホームページにモットーとして「いつでも安心して受けられる医療」とあります。厚労省もかかりつけ医の機能として「いつでも」を強調しています。当院は有床診療所として患者さんの急変に対応すべくスタッフの教育を行っていますし、手に負えない症例は近隣の公立病院への速やかな紹介を心がけています。
元気で節目の30周年を迎えたいと思っていますので応援よろしくお願いします。
ゆうちゃん、花束ありがとうね。

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最後に写真の金子チヨノさんは、当院の20年来の通院患者さんですが、3月4日で元気に99才を迎えました。健康にあやかりたいのと来年の100才の成就を楽しみにしています。

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— posted by 越智邦明 at 05:47 pm  

2014/3/6

かっぱえびせん


ゆうちゃんも大好きな「かっぱえびせん」。カルビーと言えばコレ。
その歴史を調べてみた。何と今年、誕生50周年を迎えるのです。発売以来の累計販売数は63億袋。圧巻である。
「あられ」は米からつくるのが当たり前の時代に、小麦粉のあられである「かっぱあられ」を開発した松尾孝氏(故人)はすごい。(1955発売)。この「かっぱあられ」のシリーズの最終版に登場したのが「かっぱえびせん」。(1964年)。ヒントになったのは松尾氏が幼少期の大好物「小エビの天ぷら」であった。創業地広島は、鮮度のいいエビがたくさん手に入る。それを丸ごと使えば、栄養に富んだお菓子が作れると試行錯誤したとある。風味豊かでカルシウムも取れる商品の誕生である。
CMソング「♪やめられない とまらない」はあまりにも有名。この成功を受け他社も参入。カルビーもサッポロポテト(72年発売)、ポテトチップス(75年発売)など続々投入。現在の売り上げトップは「ポテトチップスうすしお味」で、かっぱえびせんは4番手だが50年経っても主力にあるのはすごい。
子供から大人まで幅広いファンが居る。03年には「1才からのかっぱえびせん」を発売して人気好調である。ゆうちゃん世代から味を覚えてもらおうという会社のコンセプトが伝わってくる。
もっとおいしくするため天然エビにこだわり、加工技術においても研究が続いていると言う。がんばれ「かっぱえびせん」。

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— posted by 越智邦明 at 04:55 pm  

2014/3/3

和食と日本酒


和食が世界無形文化遺産に昨年、登録された。
寿司だけでなく日本料理が世界中で注目され始めた今、これらと共に日本酒を楽しむことがトレンド化し、日本酒の輸出量はこの10年間で2倍に伸長している。輸出相手国は米国が30%で韓国、台湾、香港、中国などのアジア諸国を合わせて、ほぼ半数を占めている。国内においても日本酒で乾杯運動を行う「日本酒で乾杯推進会議」が2004年に設立されているのを御存知ですか?京都市議会でも2013年1月に「日本酒で乾杯」条例を成立させている。その後、佐賀県鹿島市や兵庫県西宮市など次々と乾杯条例を成立させている。2013年3月30日~31日に開催された、佐賀県「鹿島酒蔵ツーリズム」では人口約3万人の街に2日間で5万人もの観光客が日本酒を目当てに訪れた。鹿島市は有名な富久千代酒蔵(銘柄:鍋島)を擁している。
さて日本酒の消費量はよく減少しているといわれるが、それは普通酒であり純米酒、吟醸酒などの特定名称酒は微増している。いわゆる日本酒の王道たるものは決して減っていません。
2000年前から受け継がれてきた日本酒文化を理想の形で未来へ引き継ぐことが課題だと思います。
「世界の酒 日本酒」と呼ばれるように!

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— posted by 越智邦明 at 05:33 pm  

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