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2012/3/1

同級会


母校、東医歯大のA組同級会に今年も2月25日に行ってきた。今回は日本橋の三越本店の近くにある「好の笹」というふぐ料理店で行われた。A組26人のうち13人出席だから、かなり高率の出席である。いつも幹事をしてくれる耳鼻科医の大木君にまずは感謝である。
料理を食べながらの恒例の自己紹介がいつも楽しみである。耳鼻科開業医のI君は年間ゴルフ回数が一昨年の72回から昨年は86回と増えたという。4日に1回はゴルフ場に居るシングルのゴルフ狂である。
小児科開業医のHさんは昨年、3人居たナースが全員辞めてピンチになったが、何とか持ちこたえたと話した。これに対して同じく小児科開業医I君も「僕も4年前に同じ目にあった。その気持ち良くわかる」と相槌を打っていた。
某大学で神経内科の教授をしているO君は「自分の研究より医局員の博士論文の手伝いが大変だ。ここの大学は自分でやる力がないが、母校の医局員は優秀だ」と、ため息混じりで話していた。
不妊治療専門医のO君は「関東はとても希望者が多く、自分の高給に満足している。産科での夜間の呼び出しもなく現在のQOLは最高である。今の病院の妊娠成功最高年齢は45才であるが、某国会議員のような高齢出産は医者がストップをかけるべきだ。」と持論を展開していた。「産科医はハードで訴訟も多いためそれが嫌でみんな辞めてこの病院に来て総勢5人も居る。医師不足と言ってもこんな所に溜まっているんだよ」と。
泌尿器科のK君は前立腺癌のプロであるが最近視力が落ち、老眼鏡更には拡大鏡も駆使して何とかopeをしていると。外科系のみんなから視力の衰えを嘆く声が一斉に上がった。
私の番になって、頭の健康のために1~2ヵ月に1回麻雀をしていること、しかし関西なので4人でなく3人打ちだと話したら、かつて雀鬼だったI君が「すると座る卓は三角形をしているのか?」と真顔で尋ねてきたのには驚いた。所変われば品変るである。
他の同級生の話の中で一番多かった不満は、現在の研修制度である。厚労省が医局制度を廃止したため卒業生が大学に残らず、自分の腕を磨ける都会の専門病院に流れた。その結果、全国の大学病院医局に人が足らず、従来、派遣していた地域病院に人が出せなくなり「引き上げ」という言葉をマスコミが使っている。あたかも大学が悪いような書き方だがこれは厚労省の大きなミスであり、何らかの手を打たないと地域特に僻地医療は完全に崩壊してしまうとみんな口々に叫んでいた。「この点を批判する大マスコミが現れないのは何故なんだろう?」と。
最後に恒例の記念写真を撮って来年の再開を約束してお開きとなった。

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— posted by 越智邦明 at 05:49 pm  

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