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2012/2/27

狂犬病


今や日本人には死語に近いこの病気。
東京都立駒込病院の高山直秀先生の論文から現状をお話したい。
狂犬病は4300年以上前、つまり紀元前の文献にもある古くから恐れられてきたZoonosis(人畜共通伝染病)である。
日本では1949年に死亡者が76例報告された。1950年に獣医師の原田雲松議員らの努力により狂犬病予防法が成立し飼育犬の登録、飼育犬に対する狂犬病ワクチンの義務接種、放浪犬の取り締まりなどの対策が進められその結果、1957年以降、ヒトの狂犬病も犬や猫の狂犬病も国内発生は見られなくなっていた。ところが2006年、京都と横浜で60才代の男性が続けて狂犬病と診断された。いずれの人もフィリピンで飼い犬に咬まれていた。狂犬病はリッサウィルスに属する狂犬病ウィルスによって引き起こされる。このウイルスは動物の唾液中に排泄されるため動物咬傷が主な感染経路となる。
狂犬病患者から医師や看護師へ感染するといったヒトーヒト感染例の報告はない。
狂犬病は私は1度も見たことがないが、講義では詳しく習った。体内に入ったウィルスは潜伏期1~3カ月の後、脊髄に到達し、けいれんを起こす。特に水を飲もうとするときや冷たい風が頬に当ったときに咽頭頸部の激しいけいれん発作が起きるので水分を拒否し風を避けるようになると教わった。(恐水症、恐風症)。
結論は、狂犬病が常在する地域に旅行や出張するときは、出発前に2回の狂犬病ワクチン接種を済ませておき、咬傷を受けたら直ちに狂犬病ワクチン接種を受けることである。
潜伏期が長いだけに発見、診断が難しいということを是非、覚えておいて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 06:01 pm  

2012/2/23

ばあばのカレー


ゆうちゃんが久しぶりにやってきた。半日しか居なかったが、色々と成長が見られた。寒い日だったので、いつものように「おんせん」。露天から空を眺め、巣に帰るカラスを見つけては奇声をあげた。ホテルのフロントを素通りしようとしたら、またまた自販機を見つけて「じいじ牛乳!」。また牛乳につき合わされた。夕食は最近すっかり好物になったカレー。この間までの「のり巻きごはん」が嘘のようである。面白かったのはカレーを食べながら「ばあばのカレーはとってもおいしい」と2度、3度大声でしゃべったことである。「ママのカレーはどうなの?」とまず聞きたいがそれ以外に色々な事を考えさせられた。この子は相手の心のツボを捕えるのが上手なのか?単なるお世辞なのか?それにしても巧妙ないい回しである。お世辞だとしたら天才的な「ババ殺し」である。かくしてゆうちゃんの虜になったばあば。
「またくるからね」と、さっそうと夜道を帰っていった。
最近はママの料理のお手伝いをしていて、トマトのへたを取る係りだそうです。

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— posted by 越智邦明 at 01:27 pm  

2012/2/20

猫舌


よく料理屋で食べていると、熱い物に対して「猫舌だから」と言う。そもそも警戒心が強い猫は熱い物を食べようとしないので猫の舌は猫舌と言えますが、ほとんどの動物は加熱調理した物を食べる習慣がないので、犬も同じだと思う。
さて今年の5月に愛知学院大の岩瀬敏教授が面白い発表を日本生物学雑誌73巻5号にしている。タイトルは「猫舌に関する舌血流と受容閾値に関する研究」。
元来、猫舌は病気ではないので、ほとんど研究が行われてこなかった。先生は冷覚、温覚、痛覚刺激をそれぞれもたらすメントールとカプサイシン(タバスコ)を用いて“自称”猫舌とそれ以外の人の舌の「冷点」「温点」「痛点」の鋭敏度を調べた。
その結果、冷点をスーッと刺激するメントールに対して鋭敏な人ほど猫舌だと訴えやすいことが分かったそうです。温点については差が見られなかった。
そこで岩瀬教授の出した結論は「自称猫舌の人は、舌の使い方が下手な気がする。口の中にずっと含んでいるような食べ方をしているのでは」と。即ち、熱い物を食べるとき、なるべく喉の奥の方へ入れてしまえば猫舌と感じなくなるのではと。皆さんいかがでしょうか?

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— posted by 越智邦明 at 05:47 pm  

2012/2/16

花粉症


今年も嫌な季節がやってきた。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、何とも不快である。
さてこの5年間で、親の花粉症発症率は横バイなのに子供は35.6%も増加しています。
つまり小児花粉症患者が増加し、低年齢化が目立っていることがロート製薬の「子供の花粉症」アンケート調査で分かった。
大阪府済生会中津病院小児科の末廣先生の論文から引いてみます。
「ご両親がスギ花粉症の場合、理論的には子供はほぼ100%花粉症になります。そして集中力低下など生活の質(QOL)を著しく損ないます。」と。鼻性注意不能症といって成績まで落ちると、私は学生の時に教わりました。
1年のうち子供の花粉症の症状が出ている季節は、4月~5月が62.9% 2月~3月が56.1%と、つまりこれから春にかけてが要注意です。
ロート製薬では対策として①花粉飛散情報をしっかりチェックする②マスクの着用③屋内に花粉を入れないよう工夫する④目薬や内服薬の服用をする等。
子供は他人から花粉症だとわかりづらいので、親御さんは十分注意してあげて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:12 pm  

2012/2/13

ゆうちゃん似顔絵


私が南海テレビで「インフルエンザ」についてインタビューを受けた2月7日。みんなが「TVに映るじいじが果たして分かるか?」が最大の関心事であった。放送の後、娘からメールがあり「じいじだー。注射だー」と大騒ぎして、録画を何回も見たそうです。写真の後ろ姿は真剣ですね。
そんなゆうちゃんが初めてじいじの似顔絵を描いて送ってくれました。そうか、私はこんな風にゆうちゃんには映っているのかと、感ひとしおでした。口が2つありますが・・・。
他に、宇和島の雪の中ではしゃぐ姿、ブランコで楽しそうな写真が同封してありました。
屈託のないゆうちゃんの姿は私の心のオアシスです。

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— posted by 越智邦明 at 04:23 pm  

2012/2/9

愛媛マラソン


2月5日恒例の愛媛マラソン。記念すべき第50回ということで、南海テレビも力が入っていた。走ったのは7,352人。患者さんの中には、「エントリー出来なかった」と残念がる人が今年は多かった。今回はゲストとして高橋尚子さん、更に地元の土佐礼子さん達が多いに盛り上げてくれた。完走率は約90%と出ていた。
さて肝心の当院の看護師、中西純平君も去年に続き2回目の挑戦。職員もみんな平和通りで見送る人、途中をバイクで併走する人、ゴールで待ち受ける人等、各自の都合に合わせて応援してくれた。
私はゴールで待っていたが嬉しいことに患者さんの村木一雄さん(83才)や富田紀子さんまでもが来てくれたのは大変嬉しかったです。これも中西君の人徳(?)かも知れません。タイムは昨年よりダウンして5時間半過ぎでしたが、私が朝礼で「タイムより完走を!」と檄を飛ばしていたので目的は達成されました。
マラソンを通して越智クリニックチームが一つになれたのも嬉しかったです。来年もがんばりましょう。

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— posted by 越智邦明 at 10:22 am  

2012/2/6

脳細胞と食生活


人間の脳は40%がタンパク質、50%が脂質でできている。脳にとってブドウ糖がガソリンなら、タンパク質を原料として合成される神経伝達物質はバッテリーに当たる。
タンパク質が不足して神経伝達物質が合成されなければ脳はバッテリー切れを起こす。その状態がうつ病です。
現代人は手軽にパッと食べられる炭水化物で腹を満たす人が増えている。パン、ラーメン、うどん、スナック菓子といった精製された糖質を取りすぎると血糖値が急激に上昇します。すると体は血糖値を下げようとすい臓からインスリンを大量に分泌し、今度は血糖値が一気に下がって脳にブドウ糖が供給されなくなってしまう。そこで今度は血糖値を上げるホルモンのアドレナリンやノルアドレナリンが分泌される。アドレナリンはイライラや攻撃性を高め、ノルアドレナリンは不安や恐怖感を強くする。そして、うつ病やパニック障害を発症しやすくなる。
こう考えていくと、肉、魚、卵、乳製品などタンパク質を多く含んだ食品を意識的に食べることがうつの予防になります。小腹がすいたらナッツやチーズをつまむことも大切です。

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— posted by 越智邦明 at 04:50 pm  

2012/2/2

倉敷


1月28日(土)、岡山市へ出張した。岡山という所へは生まれてはじめて行ったが、岡山のイメージはマスカット、きび団子ぐらいしかない。折角、岡山へ来たのだからと29日(日)、倉敷の美観地区を駆け足で回った。行ったことのある方も多いと思われるが、簡単に歴史を説明します。
江戸時代の初期に江戸幕府の天領に定められた際に、倉敷代官所が当地区に設けられ、以来、備中中国南部の物資の集散地として発展した。倉敷川の畔から鶴形山南側の街道一帯に白壁なまこ壁の屋敷や蔵が並び、天領時代の町並みがよく残っている。
1969年に美観地区に定められ、1979年に重要伝統的建造物保存地区として選定されている。
また1930年に建てられた日本最初の西洋美術館、大原美術館や旧倉敷紡績工場の建物を改修したアイビースクエアも有名である。写真にも載せてあるが、大原美術館に隣接する蔦に覆われた喫茶店、珈琲エル・グレコは当時の倉紡社長、大原総一郎が美術鑑賞の余韻を楽しむ場所にと設けられた。今回、時間がなく入れなかったのが残念である。倉敷川にはコイが泳ぎ、白鳥が2羽水面をゆっくり散歩していた。また倉敷川には船頭が客を乗せてガイドしながらゆったりと舟をこいでいた(くらしき川舟流し)。大原美術館ミュージアムショップでは気に入った絵を何点か購入しました。
2005年からは夜間ライトアップが始まっています。
白壁の美しい町並みー倉敷美観地区へ皆様も是非、お出かけ下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:21 pm  

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