骨粗鬆症は骨密度が70%未満で診断される。70%以上あっても糖尿病の人は何故骨折するのか?糖尿病で血糖コントロールが悪い人は尿に糖が出ますが、その時に骨を形成する成分のひとつ、カルシウムが排出されます。つまり骨が溶けやすくなる。また骨の成分としてコラーゲンが注目されていますが、これも血糖コントロールが悪いと劣化しやすいのです。
骨折で多いのは椎体(背骨)と大腿骨頚部骨折(太もものつけ根)が圧倒的に多く、特に高齢者ではこれをきっかけに寝たきり、ひいては肺炎で亡くなることが多いのです。
さて糖尿病と骨粗鬆症に共通する背景として、ビタミンDの不足が指摘されています。これが不足すると骨粗鬆症を起こしやすく、血糖値が上昇しやすいのです。だからビタミンDは欠かせません。ビタミンDは80%が紫外線を浴びて皮膚で合成されます。残りは食品ですが食材としては、鮭ぐらいですから、日光浴が大切ということになります。日光浴でビタミンDが十分にあればカルシウムが少なくても骨の状態がいいことも分かっています。骨の強度を保つには適度な運動も必要ですから「30分以上の日中ウォーキング」が一石二鳥なのです。
日射病に注意してがんばって下さい。