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2008/8/30

喘息死


日赤で呼吸器勉強会を定期的に行っている。今回は鹿児島大学の呼吸器科内科の東元先生が講演をしてくれた。テーマの「喘息死」は喘息が重症化し窒息で亡くなられる事態を言う。
日本全体で1990年代は年間5000人居たが昨年は2500人。それでも多い数で人口10万人に直して2.2人。東元先生が居る鹿児島は4.4人で全国ワースト1との事。ちなみに愛媛は3.8人で決して良くない。喘息死の疫学調査で問題になっているのは60才以上の高齢者が90%を占めていることで、いかに高齢者に喘息の怖さを教え、治療法を教えていくかが肝要だと話された。現在、喘息には吸入ステロイドが主流となっていて、このおかげで喘息死がずい分減った。しかし、高齢者はデバイス(吸入器)の使い方がよく理解出来ない事や、寛快するとすぐに治療をやめてしまう事などの特性をふまえて治療にあたらねばならないことを強調された。絶対的に呼吸器専門医の数が足りない現状であるが、我々開業医も専門医に負けないぐらいの知識の習得と努力が必要であると実感させられました。

— posted by 越智邦明 at 01:40 pm  

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