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越智クリニック
 
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2008/9/29

最新トピックス


医学の進歩はめざましい。読んでも読んでも新しい記事が届く。そこでブログを通して少しでも皆様に最新の情報を折にふれて報告したいと思う。
(その1)
代替医療の中核をなすものに漢方治療と鍼治療がある。今日は鍼についてです。鍼は関節炎、慢性疲労症候群、疼痛にかかわる中核神経、薬物中毒などに効果が期待されるが今まで科学的な裏づけが乏しかった。今回、金沢医大の山口Dr.らのグループによると鍼治療により免疫を司るNK細胞が8日後に有意に増加し、また白血球分画もその調節が鍼治療によって行われていることが明らかになった。このような視点から鍼刺激を治療として幅広く応用、展開していくべきだと発表された。
(その2)
ビール酵母エキス(BYE)はビール酵母の天然素材であり、ビタミンB1,B2,B6,アミノ酸、亜鉛など豊富な要素をバランス良く含んでいて体に良いとされてきた。今回、同じく金沢医大の神田Dr.らのグループがBYEをラットに注射した群としなかった群で研究を行い、疲労誘発試験に対しBYE投与群の方が有意に耐えることが出きたと言う。ビール酵母の有用性が明らかとなりました。
今日もビールが旨い。

— posted by 越智邦明 at 03:55 pm  

2008/9/26

50才


50才という年を超えると人生の坂がきつくなった気がする。患者さんも訴えが多くなる。もちろん慢性疾患も急増する年令ではあるが、ある書物に目が留まった。はり、きゅう師の陣内秀喜さんが出版した「50歳からのツボ・漢方」という本である。その中のいくつかを紹介しよう。
中国の著名な漢方医学書「素問」には天寿を全うし100歳以上の長寿を保つ方法が次のように説明されている。①臓腑や身体を老化させない養生法(気功や呼吸療法)を心得ている②早寝早起き、季節に応じた生活や飲食など自然界の法則に逆らわずに暮らす③十分な睡眠をとる④暴飲暴食をしない⑤過労を避ける⑥セックスをしすぎない⑦仕事や人付き合いで無理をしない⑧精神的に穏やかに過ごす。
また漢方では腎気(腎のエネルギー)が弱まると老化現象が起こると考えている。男性では「前立腺肥大」や「精力減退」。いずれもお灸が有効でエビ、ニラ、クルミ、羊肉を食べるといい、とあります。
私も昨夜はニラをたっぷり食べてみました。何だか元気になった気がしています。

— posted by 越智邦明 at 12:09 pm  

2008/9/24

クコ


クコは中国原産のナス科の落葉低木。日本や朝鮮半島、台湾にも育つ。開花期は夏~初秋で直径1㎝ほどの小さな薄紫色の花が咲きます。果実は1~1.5㎝の楕円形の赤い実です。昭和40年頃に日本でクコブームが起きました。ある雑誌に「クコを飲んで病気が治った」という記事が載ったのをきっかけにすさまじいブームが起こり、川原のクコは取り尽くされました。そのブームは去りましたがクコは日本薬局方に根と果実が日本薬局方外生薬規格に葉が収載されています。つまりクコの木はすべてが薬用として利用されているのです。あの186才もの長寿だった久米仙人が愛用したという伝説もあるほど昔から人気があります。果実は酒に漬けこんでクコ酒にするほか生食やドライフルーツにも利用します。甘く彩りも良いので薬膳料理にもよく出てきます。血圧や血糖の低下作用、抗脂肪肝作用があります。根は抗炎症作用、解熱作用があります。葉は血圧の低下作用がありクコ茶にします。中国では視力減退にも効くということで大変重宝されているそうです。

— posted by 越智邦明 at 06:49 pm  

2008/9/20

ハワイ


私の新婚旅行はハワイであった。28年も前の話である。印象として、ハワイはとてもカラッとしてさわやかであった。ダイヤモンドヘッドの写真を見るたびに、いつかもう1度行きたいと願っていた。さて5月頃に娘夫婦が遊びに来たときに「夏休みに沖縄に行こうと思う」と言っているのを聞いて、私は即座に「ハワイにしたら」とアドバイスした。
それ以来すっかり忘れていたのだが8月末に「急にハワイに行くことになりました」と連絡があり、私も嬉しくなった。時期遅れの夏休みをもらって9月12日~17日のハワイ旅行を楽しんできた娘夫婦。長話は出来なかったがマウイ島にも足を伸ばしたというので「さとうきび列車」を想い出してその話をすると彼等も乗ったと言う。これはマウイ島西岸を南北に走る観光列車。今は観光のみだが昔はさとうきび運搬になくてはならなかった。28年前にタイムスリップしたようで、あの時の列車の中からの景色や吐き出す蒸気、車音、すがすがしい風などが想い起こされ、私の代わりにハワイに行ってくれた娘夫婦に感謝をした。婿殿からおみやげにもらったハワイの地図が描かれたサーフボードは大変気に入って早速飾った。
皆さんも是非ハワイに1度お出かけ下さい。

— posted by 越智邦明 at 01:08 pm  

2008/9/19

産業医


9月14日、15日と敬老の日の連休、小生は県医師会館に産業医研修で缶詰にされた。100人を超える参加である。私は15年前から産業医をしていて、これは5年毎に講習が義務づけられている。
さて「産業医」とはみなさん御存知でしょうか?
労働安全衛生法第13条に「事業者は政令で定める規準の事業場ごとに厚労省令で定めるところにより産業医を選任し、その者に健康管理を行わせねばならない」とある。現在私は松山市の委託を受け、小学校の調理場4ヶ所の産業医である。月に1回訪れ、職員の健康教育、衛生教育、作業環境の管理、健康障害の再発防止等に努めている。この1年でも釜による火傷、機械に挟んでの指切断等、10件以上事故が発生している。これらの事故を未然に防ぐようなメンタル面での指導を熱心に説いている。
さて産業医は現在、従業員50人の事業所には必ず1人置かなければならないが、現実はそこまでいっていない。不況のせいもあり、産業医への報酬が払えない等の事情を勘案している。が、やがて労働者保護の観点から強制化されるのは必死である。しかしそうなった場合、産業医の絶対数が足らない。松山もしかり。その時には例えば私が数社の企業を回らないといけなくなりそうである。ただでさえ日常診療に忙殺されているのに、と思うとゆううつな気分になるのである。

— posted by 越智邦明 at 02:49 pm  

2008/9/16

緑内障


私は眼科医ではないが、中途失明原因トップの緑内障に注目したい。40才以上の20人に1人が発病している。早期発見、早期治療で失明を逸れた人がいるが、どんな症状で発見されたか調べてみた。①野球やゴルフで自分の打った球を見失う ②飛んでいるボールが急に視界から消える ③バレーでサーブやトスが見えにくい ④看板や標識などを見落とす ⑤本の文字や行を読み飛ばす ⑥人や物によくぶつかる⑦階段を踏み外す ⑧作業中に手元のものを見落とす ⑨本の文字がちらつく等である。
緑内障を早期発見するための最大の武器は眼底検査です。以上のような症状があれば即刻、緑内障を専門とする眼科医に診察してもらって下さい。
くれぐれも失明しないように。

— posted by 越智邦明 at 12:29 pm  

 
2008/9/16

くに~ず新聞


くに~ず新聞Link  2008年 秋号Vol.28 を掲載しました。
 
左のメニューの くに~ず新聞 をクリックするか、ここLink をクリックして御覧ください。

— posted by 越智クリニック at 12:00 am  

2008/9/12

睡眠不足


熱さが峠を超えたとは言え、暑さで寝不足の人が多いのでは、と思います。
そこで1つの対策として9月8日に登場した、木下代理子さんに再びアドバイスをお願いしましょう。ズバリ、睡眠不足を解消する色は「ブルー」です。気温が上昇すると体温も上がりイライラして集中力が低下して仕事の効率もダウンしがちです。ブルーは血圧、脈拍、呼吸数を落ち着かせ神経系統の興奮を和らげるなど鎮静力の高い色です。さらに睡眠誘導作用もあるので、不眠解消にはうってつけの色なのです。パジャマや枕、布団などの夏の寝具はブルー系統のものがおすすめです。但し、ロイヤルブルーなどの濃い色は避け明るく淡いパステルトーンのブルーがいいそうです。暑い夏の夜を乗り切って下さい。

— posted by 越智邦明 at 03:25 pm  

2008/9/10

海外労働力


7月14日にインドネシアとの関係を書いた。経済連携協定(EPA)に基づいて看護士、介護福祉士、205人が来日した。現地の約10倍の給料が魅力的でなおかつ高度な医療技術が学べ治安も良い日本では、彼らにとっては天国の職場である。
一方、受け入れる日本はというと、日本国内の介護労働者は2000年の55万人から06年には117万人と倍増したが厚労省は160万人が必要とみている。それも介護職の離職率は21.6%と全産業平均を5%も上まわり、人手不足が慢性化しているからだ。
介護職で4年、看護職で3年以内に日本の国家試験に合格すれば就労続行が可能である。しかし問題は言語の壁。次に文化の壁。インドネシアの大半がイスラム教徒で毎日の礼拝が欠かせないほか豚肉も禁止である。
みなさんの御自宅に、はたしてインドネシア人がやってきてトラブルなくやっていけるだろうか?私は一抹の不安を持っている。うまく行けば医療、福祉の人材不足が一気に解消されるのだが・・・。

— posted by 越智邦明 at 10:40 am  

2008/9/8

色彩


色彩の生理的心理的作用を最初に論じたのはドイツの詩人「ゲーテ」です。彼はその著書「色彩論」の中で「赤は威嚇的な恐ろしい色」「緑はやすらぎの色」「黒は悲しみの色」などと論じています。色彩は科学的にいえば“光”による視神経の興奮が脳の視覚中枢に伝えられ生じる“感覚”ですが、私たちの体や心に潤いと変化や情報をもたらす有意義な刺激なのです。
日本で色彩心理学の第1人者といえば木下代理子さん。彼女はパソコン、ケータイ等で疲れた我々に「緑」を勧めてくれています。緑色は光の波長の中間にあり人間の視覚でとらえやすい。脳や視神経の疲労を最小限に抑え、筋肉をリラックスさせて目の疲れなどを和らげてくれます。つまり、蘇生と回復のシンボルカラーなのです。緑の中でも“自然の緑”は癒やし効果が高いので、部屋に観葉植物を飾って疲労を感じた時に集中して見て下さい。緑の蘇生パワーを感じるはずです。

— posted by 越智邦明 at 03:28 pm  

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