来年2009年は「世界天文年」である。ガリレオが1609年初めて望遠鏡で宇宙を観察してから400年で、これを記念してさまざまなイベントが行われる。地動説を広めたとして1633年に宗教裁判で有罪を宣告されたガリレオ。「それでも地球は回っている」とつぶやいたというのは、どうも後世の人の創作らしい。ガリレオは宇宙の天体、例えば月が教会の言うような「水晶の球」ではないと思った。彼が作った望遠鏡で見た月は、すべすべの水晶の球どころか、でこぼこの山や谷でおおわれて地球と同じ世界だったのである。
それから400年。望遠鏡の発展はすさまじく、国立天文台がハワイ島・マウナケア山に建設した現代最高の望遠鏡「すばる」はなんと口径8.2mもある。
フィレンツェ郊外の「ガリレオの家」には今でもガリレオの好物のイチジク畑がある。そしてサン・ピエトロ寺院にミケランジェロと向かい合ってガリレオの墓がある。
ガリレオはイタリアの生んだ「天文学の父」として今でも多くのファンが居ます。