現在、インフルエンザが大流行している。当院では例年の如く、学生が圧倒的に多い。今年もワクチン接種組はほとんどかかっていない。ワクチンは毎年、流行予測株を厚労省指導下に作り、実施しているが少なくともこの10年、この「予測」は的中していると思う。それと、よく質問のある「ワクチンは1回?2回?」だが、今年も2回の人はかかっていないが1回の人は数人かかっている。しかし全くしていない人に比べ1回でもしておけば、回復は早いのも事実です。治療薬は「タミフル」と「リレンザ」がありますが、TV等で報道されているようにAソ連型の98%にタミフルの効かない「タミフル耐性」が出現して困っています。(総数の1/3)。さてインフルエンザの流行はと言うと、20世紀はスペイン風邪(1918年)、アジア風邪(1957年)、香港風邪(1968年)と3回発生した。「A香港型」は香港風邪、「Aソ連型」はスペイン風邪のそれぞれ子孫に当たる。
今後、新型インフルエンザが出現して万が一、特効薬が開発されていない事態になればパンデミック(世界的大流行)が起きます。いずれにしても「ワクチン」と名のつくものはインフルエンザに限らず受けておくのが賢明な選択だと思います。
備えあれば憂いなし!