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2009/1/19

携帯電話


我々の生活に今や不可欠の携帯電話。全世界で7億人以上が使用している。400~2000MHzの周波数帯で無線周波数電磁波を放つ。電磁波のヒトの脳、心臓、内分泌系、DNAへの悪影響の論文が多く見られるようになった。脳では睡眠障害、集中力低下、頭痛等を引きおこす。血管系では安静時血圧を上昇させる。内分泌ではメラトニン産出を減少させる。DNAではDNA鎖切断に関与する。
さて今回、福岡大学心臓血管内科の木谷Dr.より携帯の生殖系への影響が報告された。不妊の原因の半分は男性にあるとされるが今回、男性不妊外来通院中の患者におけるさまざまな精子パラメータと携帯電話使用の影響について研究が行われた。361人が対象で携帯使用時間により A.未使用 B.1日2時間以内 C.1日2~4時間使用 D.1日4時間以上使用の4群に分けて考察した。その結果A→Dになるにつれ精子数、運動能力、生存能力、正常形態の減少を認めたのである。原因として「男性ホルモンをつくるライディッヒ細胞に電磁波が悪影響を及ぼす」また「電磁波により組織の温度や体温が上昇し精子が破壊される」などが考えられている。
いずれにしても過ぎたるは、及ばざるがごとしである。

— posted by 越智邦明 at 04:45 pm  

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