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越智クリニック
 
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2009/4/15

戦争体験者


肺炎で外来通院中のYさん(88才)が先週、「ちょっと話を聞いてくれんか」と話しこんだ。
彼は戦争中、戦艦「霧島」の乗務員だった。22才で真珠湾に突入し、見事勝利した話をとうとうと語った。大和の7万トンに比べれば、霧島は3万6千トンと小さいがその分、小回りもきいてすばらしい船だったと自慢した。その後、ソロモンへ出撃し、第1次、第2次ソロモン沖海戦では勝利したものの第3次海戦で撃破され海に放り出された。友軍に助け出され内地へ引き返した時は本当に悔やしかったと言う。霧島に同乗した1300人のうち年に1回の同窓会の出席者も年々減り23人になったと悲しむ。
それだけに「生きている」自分が戦争の生き証人として史実を残さねば、と本を書いているそうです。山本五十六長官からもらった勲章が一番の宝だと彼は見せてくれました。「命を懸けてお国のために戦った我々の気持ちは今の若い人には全く通じないかもしれない。しかし10分の1でも理解してくれたら」と書き続けるYさんには1度、くに~ず新聞に投稿していただこう、と考えています。
「戦争」を風化させないためにも。

— posted by 越智邦明 at 02:28 pm  

2009/4/13

足がつる


みなさんは「足がつって」困ったことはないですか?診察現場ではよく訴えられる症状の1つです。
ほとんどが「こむら返り」ですが、どういう場面で足がつるかは重要ではなく「繰り返すかどうか」が問題です。
足がつる原因のひとつは体内の電解質のバランスが崩れ、神経や筋肉に影響を与えて筋肉の収縮が正常にできなくなることです。そして電解質のアンバランスには糖尿病、肝硬変、慢性腎臓病、狭心症などが絡んでいるケースがよくあります。意外に整形外科への診察が多いのですが、これは畑違いです。
この間も患者Aさん(67才)が「夜中に何回も足がつって眠れない」と来院。検査の結果、出来上がったアルコール性肝硬変でした。
その他、下肢動脈瘤、汗のかき過ぎ、疲労、不規則な食生活で栄養不足なども原因になることがあります。
内科系を受診してみて下さい。

— posted by 越智邦明 at 05:10 pm  

2009/4/10

二日酔い


さあ新人歓迎会、花見と何かと飲む機会が多い。心配なのは二日酔い。分かっちゃいるけどやめられないあなた。
対処法をさぐってみた。
①巷にはやっているのがサントリーの「セサミンEプラス」。アルコール代謝の促進作用があると言う。飲む前に3粒服用とか。漢方の五岺散も水分代謝を良くして体にお酒が残りにくくします。
②麺やご飯ものは締めじゃなくて宴席の最初に食べる。アルコール代謝には糖質が必要なので最初に補ってやった方が効率がいいのと、お腹が膨れるのでお酒の量も抑えられます。
つまみは同じく代謝を促進するタンパク質を多く含む冷やっこや枝豆、鶏のささ身などがよい。
③それでも二日酔いになったら医療機関で早目に点滴を受ける。Lシステイン塩酸塩やビタミンB,C更に制吐剤を入れて点滴をします。早い方がよいです。

まあ何といっても飲み過ぎないのが一番ですが・・・。

— posted by 越智邦明 at 02:42 pm  

2009/4/9

手締め


宴会好きの皆さん、最後はやはり「手締め」でしょうか?株主総会でもやりますが、これは日本の風習のひとつで物事が無事に終わったことを祝って掛け声と共にリズムに合わせて打つ拍手のことです。
さて大きく分けて江戸締めと大阪締めがあります。そして江戸締めには「一本締め」と「三本締め」があり、前者は、3回、3回、3回、1回手を打ち、後者はこれを3回続けて行う。
大阪締めのほかには博多手一本とか伊達の一本締めが有名である。伊達はあの伊達政宗ゆかりの手締めである。
一方「一丁締め」というのがある。これは「お手を拝借」「イヨーオー」(タン!)「どうもありがとうございました」である。
みなさんはどれがお好みですか?

— posted by 越智邦明 at 05:09 pm  

2009/4/7

イチロー


イチローが出血性胃潰瘍でダウンした話はあっと言うまに世界を駆け巡った。胃潰瘍は現在、成因的には、1.ストレス説、2.ヘリコバクターピロリ感染症もしくはその両方が考えられている。確かにあれだけの韓国戦を含め重圧にされされるとストレスがいかに胃に良くないかよく分かる。イチローもやはり“人間”だったのである。
私を振り返れば26才、研修医のときに線状胃潰瘍で悩んだ。空腹時は特に胃がシクシクした。診断は当時は胃カメラはほとんどなく、もっぱらバリウムであった。また薬もほとんど(今から考えると)いいものはなく防御系の薬、マーロックスの苦い液体を1日4回飲むぐらいであった。確かに朝から晩、いや深夜までよく働かされた。ものすごいストレスであった。環境の変化と共に2年で治ゆした。今は攻撃因子阻止薬の登場で比較的短期に治るようになった。同時にピロリが居れば除菌もするようになった。現代医学のこの20年間の発展はすばらしい。
イチロー君、早く良くなって元の打撃を披露して下さい。

— posted by 越智邦明 at 11:26 am  

2009/4/6

似たものコトバ


年中、おなかをこわした人がやって来る。「どんなものを食べたらよいですか?」の回答に「おかゆ」「おじや」をよく使う。「おかゆ」と「おじや」の違いをみなさん御存知ですか?
ともにごはんに水を入れて煮る点は同じ。その煮たものだけが「おかゆ」で「おかゆ」に卵を入れて味付けをしたものを「おじや」と呼ぶ。「おかゆ」に塩や梅干しを入れても卵を入れなければ「おかゆ」なのです。
では「雑炊」は?これは、ごはんをいったん水で洗い出来上がったダシ汁に後入れしたものを言います。「おかゆ」や「おじや」と違い、ごはんがサラサラなのはこのためです。
みなさんは、どれが好きですか?

— posted by 越智邦明 at 01:18 pm  

2009/4/3

タマネギ


タマネギはエジプト・メソポタミア文明の初めから貯蔵のきく食材として栽培されてきたユリ科の多年草で、日本には明治の初期に入ってきました。特有の甘味は果糖やブドウ糖が7.5%も含まれる糖質がもたらすものでビタミン、ミネラルも豊富です。三大効果として次のものがあります。
①消化促進作用・・・目を刺激する特異なにおいは二硫化プロピールアリルという物質でこれが胃液の分泌を促進し食欲を増進させる。
②利尿作用・・・小便の出が悪くむくみが生じたとき小豆と一緒に煮てむくみとりに使います。
③強壮作用・・・東洋医学では体を温め疲労を回復し滋養強壮の効用を持つ食物として山芋、生姜と共に用いる。
その他、欧州では生のサラダやおろし汁が不眠症やストレス解消に使われます。毒虫に刺された後の炎症にもこの汁を塗っておくと早く腫れが引くそうです。みなさん、ぜひタマネギを食べて下さい。

— posted by 越智邦明 at 06:37 pm  

2009/4/2

らくさぶろう


3月28日(土)に当院、くに~ずホールにてらくさぶろうさんにお越しいただき、寄席が行われた。弟子2人の合計3人で一時間余りの落語を50余名のお客さん達が聞き入った。私も正直、目の前で落語を聞いたのは初めてで、あまりのおかしさに目から涙があふれ出た。そう言えば、くに~ず新聞(2006年夏号)でも「涙」について書いたが涙を流すと涙と共に多量のACTHが排出され、悪さをするコルチゾールの生産にブレーキをかけることが出来ます。まさに「笑う門には福来る」です。
さて次回の催し物は5月16日(土)午後3時半から、松本紀生さん(37才)を招いてトークショーが行われます。松本さんはオーロラを撮る写真家で一年の半分以上をアラスカで過ごしています。神秘のオーロラスライドショーを是非多くの方に観に来ていただきたいと思います。

— posted by 越智邦明 at 05:21 pm  

2009/3/30


ペットは犬派と猫派に分かれますが皆さんはどちらですか?昔、日本人の統計を見たことがありますがそれによると猫派の方が多いように書いてありました。
今回PHP研究所発刊の「世界の犬(101)がよくわかる本」(吉田悦子著)を読んでみました。いくつかを拾ってみましょう。
①狆(チン)・・・日本最古の室内犬で平安時代から宮廷で飼われていた。黒船のペリーがお土産に持ち帰りジャパニーズパグとしてイギリスのビクトリア女王に献上された。
②秋田犬・・・1931年に天然記念物に指定された。37年に来日したヘレンケラーはかみついたり逃げたりしない優しさに魅了されてアメリカに連れ帰りアキタドッグの名が知られるようになった。
③トイプードル・・・我が家のオンプ君。フランスの国犬で胸に毛を残して足を刈り込むのはおしゃれというより水に入ったとき心臓を冷やさず動きやすくするためだそうだ。マリーアントワネットの夫、ルイ16世の愛犬であった。
④ミニチュアダックスフント・・・セレブに人気。先祖はアナグマ猟犬。胴長短足は獲物を追って巣穴にもぐりこむため。16世紀には15kgもある中型犬だったがネズミの穴にも潜れるように小型に改良された。気性が荒く攻撃的なのはルーツが狩猟犬だから。
以上、犬に関する知識が満載でした。

— posted by 越智邦明 at 04:55 pm  

2009/3/27

レモン色


日本人は高齢化のためあちこちでボケが話題になっています。最近会った人の名前が出ない、物の置き場所を思い出せない等。
そこで今回はぼけ防止カラーの「レモン色」のお話です。レモン色に代表される鮮やかな黄色は神経と脳に優れた効果を発揮します。例えば運動神経を活性化したり大脳を刺激して神経系統に活力を与えてくれます。さらに内分泌系を刺激して脳の働きを促すため便秘解消につながる色でもあります。
またレモン自体はビタミンCや体内にたまった乳酸を分解し疲労回復の働きをしてくれるクエン酸が多く含まれています。
今レモン色は高齢化社会のキーカラーとして注目を集めています。

— posted by 越智邦明 at 04:41 pm  

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