しかし味噌の原料となる大豆にさまざまな効果がある上、味噌汁にさまざまな具を入れれば栄養も満点となる。
味噌は日本人の長寿を支えてきたのは事実である。
畑の肉と呼ばれる大豆を原料にした味噌は、昔から「味噌の医者殺し」と言われるほど消化吸収の良いタンパク質やビタミン、ミネラルを含んだ食品です。大豆のアミノ酸には、ニコチンの害を防ぎ、肝臓の解毒作用を助ける効果があります。さらに肝臓に入ったアルコールが、脂肪として蓄積されるのを防いでくれるので、メタボ対策にもなります。大豆でできた味噌汁は、日本を代表する“薬膳スープ”なのです。大豆には脳への情報伝達をスムーズにし、脳細胞を活発にしてボケや記憶力低下を防ぐ物質が含まれています。しかも味噌は、酵母や乳酸菌を含んでいて、大腸の調子を良くし下痢や便秘を防いでくれます。
さて気になるのは塩分だが、それを避けるにはカリウムが豊富に含まれる昆布や鰹節でダシを取ることです。カリウムは塩分のナトリウムを体外に排出する働きがあります。良いダシで作った味噌汁で「味噌汁パワー」をゲットしましょう。