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越智クリニック
 
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2009/10/13

麻薬


芸能界と麻薬の関係が現在深く論じられている。麻薬の中で特に大麻の喫煙はタバコより、肺癌を発症させる可能性が高いといった報告は昔からあった。今回、福岡大学心、血管内科より興味ある論文が出された。
大麻は、発癌性物質をタバコの2倍含み、さらに大麻はタバコのようにフィルターを使用せずに喫煙されることと、タバコよりも息を深く吸い込んで肺内に長く留まらせるため、発癌性物質が気管内に蓄積されやすい。さて2001年~2005年の間で、ニュージーランドで発生した成人の肺癌の背景因子が検討された。ニュージーランドという国は大麻消費率が高いので有名であるが、大麻を吸っていた人はそうでない人に比べて、5.7倍の肺癌発生率であったと言う。
ただでさえ健康被害の多い大麻。肺癌まで併発してしまっては、最悪である。
やはり麻薬は撲滅せねばならない。

— posted by 越智邦明 at 05:20 pm  

2009/10/8

ぽっくり病


若年~中年男性の夜間突然死、いわゆる“ぽっくり病”は医学的にはBrugada(ブルガダ)症候群と言われる。夜間に心室細動を発症して突然死するこの病気は1992年、Brugada兄弟が報告したことから名前が付いた。この症候群の中には失神などの症状を伴う有症候例と症状のない無症候例があり、後者は特に厄介である。
この病気は迷走神経活動の亢進に伴い、夜間安静時や睡眠中に心室細動発作が生じ、家人が睡眠中の異常な呼吸を目撃する場合もある。無症候例では、家族に突然死をした人が居ないかどうかの聴取も重要である。突然死の予防として最も有効な治療法は、植え込み型除細動器(ICD)の植え込みである。
何故この病気を取り上げたかと言うと、先日亡くなった中川昭一元大臣の訃報に接したときに、ふとこの病気ではないかと思ったからである。行政解剖の結果を待たねばならないが「突然死」は家族にとっても耐え難い出来事である。
ご冥福をお祈りしたい。

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— posted by 越智邦明 at 03:20 pm  

2009/10/5

味噌汁


塩分を取り過ぎると、高血圧や脳卒中の引き金になると敬遠している人は多い。
しかし味噌の原料となる大豆にさまざまな効果がある上、味噌汁にさまざまな具を入れれば栄養も満点となる。
味噌は日本人の長寿を支えてきたのは事実である。
畑の肉と呼ばれる大豆を原料にした味噌は、昔から「味噌の医者殺し」と言われるほど消化吸収の良いタンパク質やビタミン、ミネラルを含んだ食品です。大豆のアミノ酸には、ニコチンの害を防ぎ、肝臓の解毒作用を助ける効果があります。さらに肝臓に入ったアルコールが、脂肪として蓄積されるのを防いでくれるので、メタボ対策にもなります。大豆でできた味噌汁は、日本を代表する“薬膳スープ”なのです。大豆には脳への情報伝達をスムーズにし、脳細胞を活発にしてボケや記憶力低下を防ぐ物質が含まれています。しかも味噌は、酵母や乳酸菌を含んでいて、大腸の調子を良くし下痢や便秘を防いでくれます。
さて気になるのは塩分だが、それを避けるにはカリウムが豊富に含まれる昆布や鰹節でダシを取ることです。カリウムは塩分のナトリウムを体外に排出する働きがあります。良いダシで作った味噌汁で「味噌汁パワー」をゲットしましょう。

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— posted by 越智邦明 at 03:27 pm  

2009/10/1

首コリ病


外来で「首、肩が凝っている」という主訴の方が大勢見えます。問題は「冷え」が大敵ということです。
首が冷えると筋肉が凝り、首の神経も冷えます。そしてめまい、頭痛などさまざまな症状が悪化してきます。冬場はさすがに冷やす人は居ませんが、暑い夏場はおろそかになりがちです。冷房がよく効いた室内では、ストールやスカーフを巻くことは大事です。会社で冷房の真下に座る人はなおさらです。首を冷やしていいのはムチウチ症や外傷直後の急性期だけだと考えて下さい。
皆さん「首は温める」ということを頭に入れておいて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 04:18 pm  

2009/9/28

外科医ピンチ


先月、NPO法人「日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会」が発足した。
私も皆さんに昨年からブログで訴えてきたが、いよいよ深刻になってきた。外科医がみんな入会している日本外科学会は、2015年には新規会員がゼロになると予測して危機感を強めている。3K(きつい、厳しい、汚い)の代表と言われ、①労働時間が長い ②時間外勤務が多い ③医療事故、訴訟が多い ④賃金が安い等の理由から、大学病院でも入局者ゼロが続いている。外科医は1人前になるには最低10年かかるため、早急な抜本対策が急務である。各病院で外科研修をしている研修医達にあの手この手で魅力を分かってもらえるような取り組みをしている。私の長男もそう言えば外科を回っていた春に、皮膚の縫合をやらせてもらったり、術衣姿をポラロイドで写真にして記念にくれたりしていた。長男の反応は良かったが・・・。
近未来、日本が戦争にでもなったら、たちまち外科医不足という点からも銃後の守りがおろそかになる。
戦争にならなくても、虫垂炎(盲腸)になったのに「手術をしてくれる医者が居ない」という最悪の事態がもうそこに迫っているのです。

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— posted by 越智邦明 at 04:51 pm  

2009/9/24

誤審


プロ野球を観戦している人ならば誰しも審判の判定に首をかしげることは多いと思う。
「プロ野球 誤審の真相」の著者 工藤健策氏によると問題は「審判同士の遠慮」だという。
つまり一度、判定を下した当該審判に対して他の審判がプライドを傷つけないよう配慮する傾向がある。しかも明らかな誤審をした場合は、年棒の査定に響くためよけいに遠慮するという。
絶対的な審判数の不足と冷遇も誤審に影響を及ぼしている。現在一、二軍を合わせた審判はセ・リーグが30人、パ・リーグが26人。1球場を一軍は5人、二軍は4人で回すため、審判はギリギリの人数でのローテーションを強いられている。しかし日本野球機構は「経費削減」を理由に審判を増やさない。審判は年棒制で1年更新に加え、退職金などの保証もない。
これでは審判のモチベーションやレベルも上がらない。セ・リーグは8月から本塁打に限りビデオ判定を導入したが、審判がもっと働きがいのある環境を早急に作って欲しいと願っている。
(追伸)
読売ジャイアンツ優勝おめでとうございます。
Gファンの皆様、半年間の声援ご苦労様でした。それにしても終盤のヤクルト、中日の元気のなさが残念でした。それほどジャイアンツは強かったという訳でしょうか?クライマックスへ向けての3位争い-注目しています。

マンダリンパイレーツ


— posted by 越智邦明 at 01:10 pm  

2009/9/18

トマト


東京に出張した人から、東京ではトマト専門店例えば「セレブ・デ・トマト」などのチェーン店が大盛況だと聞いた。その他、渋谷の「トマトガーデン」や「トマト屋の生トマトジュース」等も人気という。
トマトの赤い色素は強い抗酸力を持つリコペン。がんの発生や動脈硬化、糖尿病を予防したり高血圧を改善する効果がある。緑黄色野菜の中で、リコペンを最も多く含んでいるのがトマトなのです。
それ以外にもβーカロテンをはじめその他のビタミンやミネラルなども多く含んでおり、まさに栄養たっぷりの夏野菜です。
東京人に負けないように我々もトマトを摂りましょう。

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— posted by 越智邦明 at 12:56 pm  

2009/9/16

広島カープ


9月13日(日)、年1回の恒例の野球観戦(広ー巨)に広島へ乗り込んだ。今回は新設となった、マツダスタジアムを見ることもあって、3ヵ月前から予約を取った。
行くと案の定、超満員で市民球場と違って全てのものが新しく気持ちよかった。内野のフェンスも低く、選手が真近に見れてすばらしかった。さて試合の方は、巨人、高橋(尚)、広島、前田の先発で始まった。今年の巨人を象徴するようにラミレスのホームランが飛び出し、高橋-越智-山口-クルーンの勝利の方程式で4対2で巨人が勝った。しかしクライマックスシリーズ(CS)は巨人、中日は、ほぼ決まったが3位争いは面白い。私は是非とも、広島に3位に入って欲しいと秘かに応援している。カープは江藤、金本、新井等、「いい選手を育てては他球団に引き抜かれ」を繰り返している。はっきり言って地方の貧乏球団である。しかしカープの応援団は他球団にはない愛着心が強い。球場に行って、いつも肌で感じる。
頑張れカープ。
最後に、ラミレス選手が観客に向かってふりまく笑顔は、とても愛嬌がありファンを魅了した。これぞプロの選手であった。

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— posted by 越智邦明 at 11:42 am  

2009/9/14

性差医療


8月号の医師会雑誌を読んでいて、これからは「性差医療」が大事であると出ていた。
日本の男女は世界で最も長寿であり2007年時点での平均寿命は男性79.19才、女性85.99才。男女の平均寿命に7才もの差があるが、この差はどこから来ているのか?検証によると男性において事故、自殺、肝硬変、がんによる死亡率が女性に比し圧倒的に高いためである。なかでも、がんにおける死亡率の男女差は年々拡大しており、男性におけるがん死亡をいかにして減少させるかが緊急の課題である。
さて高齢者の生活の質(QOL)という点からみると、女性の方が多くの疾病を抱えている。自律神経失調症、骨粗鬆症、白内障、関節リウマチ、肩こり症など、直接には死に至らずともQOLを著しく低下させる疾病が圧倒的に女性に多い。これは閉経と共に女性ホルモンの急激な低下が背景にあり、一方、男性は男性ホルモンの低下が穏やかなため疾病は少ない。
これからは「性差医療」の研究がますます進んで行くものと思われる。

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— posted by 越智邦明 at 04:38 pm  

2009/9/11

オミナエシ


秋の七草で有名なオミナエシ。長野を旅行した人の写真に黄色の花がきれいに写っていた。
オミナエシはオミナエシ科の多年草で8~10月頃、径が3~4mmの先が5裂した鮮黄色の花を多数付けます。草原や田畑の周りの草地に生息し、秋を彩る日本の代表的な野草です。
万葉集にはオミナエシを詠んだ歌が14首あります。「オミナ」は女性のことで、後世の「おんな」の語源です。オミナエシは現在、漢字で「女郎花」と書かれますが、この漢字は平安時代から使われています。同じような場所に白い花を付ける仲間が「オトコエシ」です。オミナエシもオトコエシも切ったりすると悪臭を発します。花瓶にオミナエシを挿すと花瓶の水が臭くなることはよく知られています。
中国では、これらの植物の根を消炎、排膿薬として薬にしています。

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— posted by 越智邦明 at 12:25 pm  

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