私は毎日のオンプ君との散歩のときに、決まったお寺に必ず立ち寄って参拝をしている。ある時は5円から100円まで、その時の気分でまちまちである。願い事は病院の事、個人の事、家族の事などさまざまであるが、神の加護を期待する1人である。
さて賽銭について文献を読んでみた。新谷尚紀著「なぜ日本人は賽銭を投げるのか」(文芸春秋)を参考にすると、賽銭を「投げる」という行為が神仏に対して非礼ではないか、という質問に対してこう答えている。日本では金銭は汚れたものという感覚があり、汚れた金銭を神仏に喜捨することによって清めてもらうという意味で、投げ入れるのは可とするそうです。賽銭の投げ入れ行為は、日本人の神仏に対する敬虔な心情の表われだそうで、このような慣習は世界でもまれだそうです。キリスト教では「献金」、イスラム教では「寄付」が存在します。中国、香港などの東アジアでは、香油銭などの名目の金銭を入れる箱はあるそうです。
尚、イタリアのトレビの泉の金銭投げ入れは、信仰とは全く関係ない行為だそうです。