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2010/11/11

学会


11月6日(土)に、糖尿病学会が東京であった。もう行くことはないとあきらめていた、赤プリで行われた。今、「糖尿病」が熱いーこれは私の持論である。糖尿病ほど多岐にわたる合併症を有する病気は他にないし、新患にしても「食事、運動療法で可」の人から「即、インスリン注射」の人までさまざまな人がやって来る。また糖尿病の治療がこの20年で全く変わってしまった。いや、この5年でもかなり変わった。勉強をしてついていかないと、患者さんに一昔前の治療を施してしまうことになる。
さて学会は今や大御所になった、順天堂大の河盛先生、東大の門脇先生が座長をつとめられ、「糖尿病のさまざまの病態を改善するベストアプローチとは」というタイトルで講演があった。名古屋の洪先生もいつもながらの「低血糖をとに角、起こしてはダメだ」の持論を展開されていた。
大阪大の小室教授からは、血管の動脈硬化についてとに角、糖尿病は心血管イベントを起こしやすく、血管のplaqueの安定化をはかるチアゾリジン系の薬剤が大いに治療に有用であると話された。
今回はDPP-4阻害薬の有用性が臨床例をふまえて多く発表された。その使い方、注意点などと従来薬といかに組み合わせるのがベストなのかという踏み込んだ講演となっていて大変、有意義であった。
さて、恒例となったが、学会の後は長男を呼び出し、今回はホテルニューオータニの「THE BAR」で雑談した。窓からは東京タワーが一望できるすばらしいところであった。会うたびに(実技はいざ知らず)話の内容は、消化器外科医らしくなってきたな、と実感した。最近はS状結腸癌の執刀をしたと、嬉しそうに話していた。
ニューオータニから見た赤プリはライトアップされてとても美しく、来春に姿を消すことが残念でならない。東京からまたひとつ名所が消えるのである。玄関で「元気でやれよ」と背中を押して別れたのであった。

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— posted by 越智邦明 at 10:11 am  

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