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2015/12/21

バスクリン


ゆうちゃんがやって来ると必ず入浴剤を入れる。そのため私は3種類ぐらいそろえていて「今日は何?」と選ばせ、本人も楽しんでいる。
バスクリンの看板商品の「日本の名湯」シリーズは、1986年9月に発売されたから来年で30年目になる。ロングセラーである。だが一番難しかったのは、お湯の「白濁」だと言う。温泉に浮いている硫黄の酸化物をそのまま入浴剤に使うと風呂釜が壊れてしまう。そこに時間がかかった。最終的にファンデーションにも使われる酸化チタンにオイルをコーティングして成分を浮遊させることで白濁の再現に成功したそうです。
1987年10月に白濁タイプ「登別カルルス」と「山代」が出てからライバル商品に大きな差をつけました。
現在、16種類が発売されている日本の名湯シリーズ。まだまだがんばって下さい。

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(追伸)
ゆうちゃん、宇和島の雄大な銀杏の前でポーズです。そのあとは公文でお勉強かな?
ガンバレ!

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— posted by 越智邦明 at 04:22 pm  

2015/12/17

即判断能力


「即判断する人は、なぜ成功するのか?」(サンマーク出版)の著者、小関尚紀氏の本を読んでみた。
彼は現役のサラリーマン作家でこの本で自らの経験をもとにサラリーマンの意思決定のノウハウを伝授している。
サラリーマンは1日平均70回も何らかの判断に迫られるという。右か左かYesかNoか。その都度、判断を強いられる。しかし「どうしたらいいでしょうか?」といつも判断を上に委ねたりモタモタしていたりしては評価が下がる一方だ。
今の40代より若い世代は“判断できない人”が増えています。彼らは学生時代にバブルを経験し、入社後しばらくは会社も時流に乗っていたため“決めなくてもいい時代”を生きてきた。当然、その下で働く30代も“即断”の重要性を教えられていない。両世代はすぐ上司の判断を仰ぎ、根底には「リスクを取らない」という判断が潜む。これが会社員としての成長を阻害しています。
サラリーマン人生の成功に“即判断”は不可欠と結んでありました。
新人の皆さん、「即断力」を養いましょう。

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— posted by 越智邦明 at 08:24 am  

2015/12/14

柿の種


“柿ピー”はゆうちゃんも好きなおつまみの定番。
その代表は「亀田の柿の種」。亀田製菓のシェアは7割。1966年の発売から50年。ダントツである。人気の理由の秘密はピリッとした辛さの「柿の種」とマイルドな甘さの「ピーナツ」の絶妙なバランスにある。現在は柿:ピーナツ=6:4の割合である。
1950年頃に創業者の妻が直売所で量り売りをしていた瓶詰の「柿の種」と「ピーナツ」を交ぜてみたら、とてもおいしく好評だったのにヒントを得て商品化に至ったといわれている。
さて77年に登場した「フレッシュパック柿の種」でブレークするのだが、これは大袋から現在の形態の「食べきりサイズの6袋詰め」に変更したからで売り上げが急増した。
ピーナツは酸化しやすい。鮮度を保つために酸素を抜いて窒素を入れる「窒素充填方式」を初めて導入し、いつまでもおいしく食べて欲しいとの思いから個包装を採用したそうである。
80年代後半になるとビールのドライ戦争も追い風に。おつまみ需要の増加で売り上げも急増し人気は不動ものとなった。2006年の売上高を100とすると、2014年は190とある。
がんばれ「柿ピー」。

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— posted by 越智邦明 at 02:54 pm  

2015/12/10

おなら


へたをすると百年の恋も冷めてしまう、「おなら」の臭い。
この研究はかなり進んでいます。クサい人とクサくない人の違いは腸内環境にあります。
腸内にはいわゆる善玉菌と悪玉菌がいますが、悪玉菌が多いとクサくなります。おならはそもそも大腸にある食物のカスを細菌が分解する時に出るガスのこと。善玉菌は炭水化物系をエサとしますが、悪玉菌はタンパク質を好みます。タンパク質は分解すると窒素や硫黄といったニオイの強い毒性物質を発生します。だから肉ばかり食べている人は悪玉菌が多く、おならがクサくなります。
一方、野菜を多く食べる人は善玉菌が多く、クサくありません。それは食物繊維や炭水化物を分解しても窒素や硫黄が発生しないからです。
最後に、食物のカスが腸内にとどまる期間も問題です。1~2日で排出が理想ですが、便秘がひどく3~4日と停滞すると腐敗が進みガスのニオイが強くなります。つまりクサくなります。
野菜や発酵食品を積極的に食べて善玉菌を増やしましょう。そして快便を心がけて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 11:42 am  

2015/12/7

音響性外傷


「コンサートのあとで音が聞こえづらくなった」と来られる若い人がいます。
仲の良い友人達と好きなロック(コンサート)を夜までガンガン聴いて楽しんだ。その後に「耳鳴」や「耳がふさがった気がする」等の症状を訴えます。
強大な音を聴いた後に発症する急性の難聴を「音響性外傷」といいます。昔は「ディスコ難聴」とも言われていましたが、今は「ロック難聴」とも言います。
また突然の爆発などが原因で耳が聴こえなくなったら、この音響性外傷か圧力変化による外リンパ瘻(ろう)になった可能性があります。後者は程度によっては入院、手術が必要になります。
さて治療は第一に安静で音のない所でゆっくり休むこと。内服としては副腎皮質ホルモンが有効です。
若い人の難聴は放置しないことです。

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— posted by 越智邦明 at 01:48 pm  

2015/12/3

涙活


マスコミで取り上げられるようになって2年が経つイベント「涙活」。仕掛け人は寺井広樹氏であるが、ビデオを見たり語り部の話を聴いて人は感動して涙を流す。そして泣き終わった後にスッキリした気分を味わう。その行動をストレス解消に活用して「涙活」としてイベント化したと言う。
人はなぜ感動して泣くのか?これは哲学的テーマであるが、東邦大学の有田秀穂名誉教授が科学的に分析した結果を読んでみた。
「泣けたビデオ」を見ている最中に局所脳血流変動を近赤外線分光分析装置(NIRS)で連続記録した。すると流涙に先行して前頭前野内側部の血流が短時間激しく増加することを発見した。この脳領域は「共感」によって賦活されることも分かってきた。脳の状態変化は自律神経にも現れ、交感から副交感への切り替えとして特徴づけられた。そもそも涙腺を刺激して流涙を促すのは副交感神経である。心拍変動にも副交感へのシフト(徐脈)が観察された。流涙が始まる直前には必ず頻脈になり、人には心臓の高鳴りとして自覚される。ところが流涙が開始されると同時に心拍数は逆に減少に転じ泣き終わるまで続いた。私は今まで感動して泣くときは交感神経優位かと思っていたが論文にて、脳はなぜか癒しの副交感優位に一時的に切り替わり、ストレス緩和の脳の状態にシフトしていたのだ。
つまり「泣いてスッキリ」は科学的にも実証されたのである。脳が疲労したときには、「感動して泣く」ことは人間の脳をアクティブに休ませる安全弁なのです。
尚、(ホームページで見ていただけたら)2006年、夏号(vol19)のくに~ず新聞に「泣いて健康」のタイトルで涙を流して泣くことの健康効果について書いています。参考にして下さい。

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— posted by 越智邦明 at 02:08 pm  

2015/11/30

悪性貧血


ゆうちゃんがある日、こんな質問をした。
「ゾウさんやキリンさんはどうして草しか食べないの?どうしてあんなに大きくなれるの?」
確かに牛も草しか食べない。ライオンやトラは肉食である。一方人間は野菜も肉も果物も魚もなんでも食べる雑食性だ。人間が植物性のものしか食べなかったらどうなるのでしょう?極端なベジタリアン(菜食主義)のように。
結論はヒトは動物性、植物性両方の食品が必要です。これを証明するのに「悪性貧血」という病気がある。これは原因不明といわれた19世紀に治りにくいという意味で命名された。悪性貧血はビタミンB12を吸収できない自己免疫疾患の一つだと判明している。ビタミンB12は肉や魚などの動物性食品にしか含まれていません。これは微生物によって作られていて動物の肝ぞう、腎ぞう、筋肉などに含まれ卵や牛乳にも入っているが野菜には一切含まれていない。動物性食品を全く食べないとビタミンB12が不足し悪性貧血になります。
しかし、だからと言って肉ばかり食べて野菜や果物を全く食べない人は今度は痛風などになる。
やはり食事はバランスが大事と思います。

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(追伸)
11月28日(土)愛媛新聞第15面に私の患者さん、河本周雄さん(84才)の記事が載った。
「私の相棒」(マイ・アイテム)の欄である。職業は紳士服の仕立て屋で20才からお父様を見習い60年になる。ファンも多い。「10年前に作ったズボンが体型が変わったので直してくれ」といったリクエストにも気軽に応じる。みなさん良質の生地を使っているのであまり変質がないらしい。先月私に「先生の相棒は何ですか?」と尋ねてきたので「メスとハサミ」と答えた。ハサミも機嫌が悪いと本当に切れなくなる。河本さんが相棒のハサミの手入れを怠らないのはまさに職人ならではの気質である。体の手入れは私に任せて、まだまだ多くのファンの仕立てに応えて欲しいと願っています。
尚、私も年に1着、河本さんにあつらえていただいているが、採寸時よりとても丁寧で左右差もきっちり測って、大変、着心地がいいスーツが仕上がります。いつも脱帽です。
余談ですが新聞記者から「相棒は?」と聞かれて「はさみ」と答えて奥様に怒られた由。「相棒は私でしょう」と。

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— posted by 越智邦明 at 04:53 pm  

2015/11/26

大腸癌


国立がん研究センター(東京・築地)が8月に発表した全国409のがん診療連携拠点病院の診療実績(2013年)によると、男性で大腸がんの症例数が胃がんを抜き07年の集計開始以来、初めて最多となった。大腸がんは食事と密接な関係があるとされ、食生活の欧米化などが背景にあるとみられる。詳しく言うと、野菜や穀類の摂取が減り、肉類が増えたことがあると分析している。同センターでは赤身肉やハムなどの加工肉のリスクにも注目。このほか飲酒や肥満もリスク要因にあげている。
さて臨床の場では下血を痔のせいだと放置している人も多い。血便や下りと便秘の繰り返し、便が細い、貧血、原因不明の体重減少などは要注意である。
同センターでは40才以上から、便潜血検査を毎年受けること。そして1度は大腸内視鏡検査を勧めている。
16年からがん登録推進法施行でがん症例の登録が全ての病院で義務化され、より詳しく分かるようになります。

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(追伸)
連休にやってきたゆうちゃんに奥道後の菊展を見せてやりました。
きれいに作られた菊に喜んでいました。

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— posted by 越智邦明 at 11:39 am  

2015/11/19

メトホルミン


メトホルミン(商品名:メトグルコ、メデット、グリコラン・・・)はWHO(世界保健機構)が糖尿病治療の必須医薬品として選んだ4種類の薬のひとつで、日常の診療でも世界中で広く使われています。肝ぞうの糖を作る働きを抑えたり筋肉での糖の利用を促すなどして血糖値を低下させます。
さて近年、血糖を下げるだけでなく老化を遅延させて寿命を延長する効果があることがわかってきました。動物実験ですがLDL(悪玉)コレステロールの減少や寿命の延長が見られます。メトホルミンは細胞を傷つけてしまう有害な活性酸素の量をわずかに上昇させるが、それがむしろ細胞を強くして細胞の寿命を延長させるという報告もあります。
更にメトホルミンには、がんを予防する効果があることが確証されています。(何度も書きましたが)糖尿病の人は発癌率が高いのですがメトホルミンは発癌率を下げてくれます。
健康な人が飲んでも低血糖を起こさないので抗加齢医学会の中にはメトホルミンを個人的に服用している医師も居るほどです。
もちろん(万能薬のように書きましたが)、胃の不調や下痢といった副作用や、妊婦・子供・腎臓疾患を抱えている人などには使用できないので主治医に相談して下さい。
最後にメトホルミンはアンチエイジング薬として将来、応用されるかも分かりません。

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(追伸)
ゆうちゃんとの楽しい1日。おんぷ君とキー君も楽しそうです。
我が家のドングリをたくさん拾って持って帰りました。

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— posted by 越智邦明 at 10:40 am  

2015/11/16

認知症と糖尿病


厚労省が昨年発表した認知症の高齢者数は305万人。しかし九州大の社会環境医学の清原裕教授の研究によると、実際は全国に推定550万人いて、20年前から6倍に急増。近い将来は「1000万人」の大台に乗るという。
清原教授の研究論文は非常に信頼が高い。これは福岡県久山町(ひさやまちょう)の65才以上の人の健診データ(受診率94%)を分析して出しているからで、全国でこれだけの住民参加のデータは珍しく学会でもいつも取り上げられる。
さて恐ろしいのは65才以上人口が今後、ますます増加すること。昨年も3080万人だった65才以上人口はピークの2042年には3878万人に達する。この時の日本の人口は1億人だから10人に1人が“ボケ”ていることになる。現在36才のサラリーマンが65才になったときの日本の現実がコレである。
さて清原教授の注目したのは、糖尿病と認知症との因果関係である。認知症が増えていると言っても実際に増えたのは全体の69%を占めるアルツハイマー型認知症だけ。脳血管性認知症などの有病率は85年からさほど変わっていない。糖尿病の持病がある人はアルツハイマー型の危険性が2.1倍になることがわかった。認知症を増やしている要因は「糖尿病しか考えられない」とおっしゃっている。
糖尿病の増加率を考えると近い将来、1000万人が認知症になると推計されるそうである。
一方、悪の権化にされる、たばこは禁煙が進んだのに認知症は減らないことから因果関係はないそうである。(清原教授)。
日本に糖尿病患者は2000万人と言われている。
やはり糖尿病治療は急務だと思います。

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— posted by 越智邦明 at 03:46 pm  

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