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2013/8/19

真夏のスイカと海水浴


まずは富山から送られてきたスイカ。おそらく日本一と思われる入善のジャンボスイカ。ゆうちゃんの来訪に合わせて届いたのだが、ゆうちゃんもびっくり。重さを量ったら、何とゆうちゃんと同じく13kgであった。久しぶりに子供3人の写真も撮った。冷やす暇もなく家内が包丁を入れた所、ゆうちゃんも大喜び。長男が早速かぶりついたが、写真の笑顔通りとても甘くておいしかった。
夜の会食で全員集合した写真にゆうちゃんが居ないのは、ちゃっかり誰かの後ろに隠れてしまったのでした。
翌日8月15日は今治の糸山に例年通り海水浴。海嫌いだったゆうちゃんが成長著しく「もっと沖へ」のコール。とても笑顔で楽しい海水浴となりました。「又来年も来いよ」。

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— posted by 越智邦明 at 11:48 am  

2013/8/12

大動脈弁狭窄症(AS)


ASは、高齢化に伴い増えている。今回、私の患者で98才のWさん(女性)。定期往診を行っていた。すたすた歩けない以外は、痴呆もなく歯も丈夫で楽しい会話が出来ていた。このWさんが先日、呼吸困難で緊急入院した。酸素吸入を直ちに行い、重症のため公立病院へ直ちに搬送した。一命を取りとめて当院に生還した。診断名は重症のASであった。ASは高齢化に伴い急増している。大動脈弁は心ぞうの大動脈への出口にある弁で、酸素を含む血液を全身へ送り出す役割を担っている。しかし動脈硬化で、この弁がイカれるとスムーズに開かなくなり、1日に10万回の収縮を続ける心筋に負担がかかり、やがて耐えられなくなり胸痛や失神更には心不全で息苦しくなる。家の階段も上れず寝たきりになる。何もしなければ50%の方が1年以内に死亡すると言われる。治療はオーソドックスには開心術で、大動脈弁置換術である。しかし80才を越えると術死が5~10%と成績が悪くなる。
さて今日は胸を切らずにカテーテル弁を植え込む画期的な治療法、「経カテーテル大動脈弁植え込み術」(TAVI=タビ)について説明します。太ももの付け根の血管を外科的に開き、鉛筆ほどの太さに折りたたんだ生体弁をカテーテルを使い、心ぞうの中まで運び硬くなった大動脈弁の位置に植え込みます。すると酸素十分の血液が全身に送られ症状が消えます。
TAVIは高齢者や併発疾患がある患者さんにと開発されました。今年6月、TAVIに用いる生体弁の製造販売が日本で承認されました。
TAVI治療を受けると、術後3~4日目から歩行練習、5日目くらいから自転車こぎなどのリハビリを開始するそうです。
10月から以下の3施設を中心に保険適用での治療が始まります。医学の進歩はすごいですね。
  ・榊原記念病院(東京)
  ・大阪大学病院(大阪)
  ・倉敷中央病院(岡山)

さて、前述のWさん。手術は嫌だとの事ですが、お薬で元気になっています。(本人の了解の上での写真です。)
長生きして100才を目指しています。

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(追伸)
次回は8月19日(月)です。

— posted by 越智邦明 at 04:48 pm  

2013/8/8

ゆうちゃん来訪


ゆうちゃんが、8月3~5日とやって来た。
娘(ゆうちゃんのママ)の誕生日(8/10)が近いので、1W早くお祝いをしてやろうとなった。ゆうちゃんは「ハッピーバースディー」の歌が大好きです。ちなみに「ハッピーバースデートゥーユー」は、アメリカ人のヒル姉妹が作詞・作曲した「Good Morninng To All」のメロディを原曲としている。世界で一番歌われている歌として、ギネス・ワールド・レコーズに載っている。
カラオケを熱唱し、その後、三越で動物のぬいぐるみで大喜び。家に帰って「ママおめでとう」で、ケーキで盛り上がりました。
顔は暗くて見えませんが、動画で音声もどうぞ。もうひとつ。ゆうちゃんは物心ついた時から、ごはんと言えば海苔巻きごはん。今回、佐賀県の知人より高級海苔をいただいたのがあって、おいしそうに食べています。海苔の宣伝に出られそうです。

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— posted by 越智邦明 at 12:31 pm  

2013/8/5

舌がん


美人ギタリストの村治佳織さん(35才)が、7月22日のホームページで舌腫瘍のため長期休暇に入ると発表した。全ての公演を中止する。93年のCDデビュー以来、その美貌と才能でファンも多かった。良悪性は発表されていないが、口腔がんの最も多くを占める「舌がん」。舌の先端や真ん中に出来ることはまれで、ほとんど縁に出来ます。早期でも急速に転移するなどタチが悪い。小さければ局所麻酔で切除で済むが、大きかったり悪性度が高いと切除範囲も広く、また欠損部分の再建も必要になる。そうなると口から食事を取れず流動食や点滴管理となる。
又、嚥下や言語機能に障害が残るとリハビリが長期にわたり必要となる。「舌がん」は飲酒、喫煙、歯並びの悪さで同じ箇所に歯が当たるなどが原因として言われているが、そうとは限らないことも多い。
3週間以上続く舌の縁のしこりや周りに比べて真っ白になる白斑病変があれば、口腔外科で見てもらう必要があります。もちろん一般の歯科医にも、もっと「舌」に関心を持ってもらう必要があると思います。

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— posted by 越智邦明 at 04:56 pm  

2013/8/1

暑気払い


Wikipediaによると、暑気払いとは「夏に薬や酒を飲んで体に溜まった熱気を取り除こうとすること」とある。
漢方などの考え方に基づき「体を冷やす効果のあるもの」を摂るものであり、冷たいものとは限らない。江戸時代には薬湯のようなものが飲まれていて、びわや桃の葉を煎じた「枇杷茶」が江戸・大阪でよく売れた、とあります。
現代では夏場の暑さやストレスを発散する名目としての宴会を指すようになり、当院もまさにその趣旨で毎年行っています。
今年は7月27日(土)に行われました。総勢32名が集結しましたが、妊婦さん除いて全員が浴衣というのも壮観でした。5年ぐらい前から全員が浴衣となっています。男性の職場だときっと青~黒系でつまらないかも知れませんが、女性の浴衣は華やかです。
江戸時代もこんな風に集まったのかなあ?と浴衣美人達を眺めながら、ゲームあり、カラオケありのあっという間の3時間を過ごしました。どうか目の保養をして下さい。
尚、栄誉ある「浴衣賞」は今年は松江麻実さんでした。緑の浴衣が素敵でした。(集合写真はbefore,afterです。)

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— posted by 越智邦明 at 05:26 pm  

2013/7/29

体の冷え


男性にも冷え性は多い。何故、「冷え」は体に悪いのか?
次の3つが考えられる。①免疫反応の低下・・・免疫にとって理想の体温は37度以上。これが1度下がると、免疫力は30%低下する。ウイルスや病原菌への自己防衛の機能が落ちて病気になりやすくなる。②酵素の活動低下・・・酵素が最も働くのは体内温度37~38度、体表温度36.5~37度と言われる。冷えで酵素の働きが著しく低下すると糖、コレステロール、中性脂肪などが分解されにくくなり肥満、糖尿病、動脈硬化といった生活習慣病のリスクが高まります。③細胞の活動低下・・・体が冷えると血管が収縮し血流が滞ります。全身に酸素や栄養素が行かなくなり、細胞の活動が低下します。
さて男性の冷え症の原因は「クーラーをがんがん効かせる。その上に冷たい飲み物や料理を取る。夜はシャワーで済ませる。血管を収縮させるタバコを吸う。運動をせず筋肉量が落ちる」等です。そこでいくつかの提案です。以前にも書いた料理の素材を加える。例えば、唐辛子(カプサイシンを含む)、ショウガ、ネギ、七味などが血流を促進し体を温めます。キムチ鍋も良い。お茶も時々は熱いのにする。お風呂も湯船につかる。周に2~3回はウォーキングで汗を出す。ビールは1杯だけにし焼酎のお湯割りを飲む。
是非、参考にして下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:44 pm  

2013/7/25

真夏の降圧剤


今回は「真夏の方程式」ならぬ「真夏の降圧剤」のお話です。
結論的に申しますと、年間を通して真夏はその人にとって一番血圧が下がる時期です。同じ薬を飲んでいて、この時期にめまい・ふらつき・疲労感が生じるときは、降圧剤の減量もしくは中止が必要です。夏は血管が拡張して血圧が下がりやすい。血管が収縮して血圧が上がりやすい冬とは真逆です。そのため我々医師は、血圧手帳を見て薬の増減を判断しています。
さて高血圧患者が夏に注意することを話します。クーラーがんがんの部屋では血管は収縮していますが、いったん外に出ると一気に血管は拡張します。高血圧の人にとっては、気温の激しい変動は、めまい・ふらつきの原因になったり心筋梗塞・脳卒中のリスクを上げる要因になります。そのためクーラーの温度を下げすぎないこと、又カーディガンなどで体を冷やしすぎないような工夫が必要です。
最後に降圧剤として利尿剤を服用している方は、尿が排出し過ぎて体内の電解質のバランスが崩れる可能性があるので、「だるい、疲れやすい」などの症状が出たら主治医に相談して下さい。
夏の間だけ利尿剤を他の薬に替える必要がある方が居ます。

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(追伸)
7月20~21日と、ゆうちゃんがやって来た。3才でも後半になると色々な事がしっかりしてきました。まずは病院の屋上に連れて行くと、職員の松江さんの作ったひまわりの高さに驚嘆!その他トマトなども喜んでいました。その後、オンプ君と散歩。「ママ行ってくるね」と、私と2人で行くようになり色々な話をしました。夜はもっぱら読書です。翌21日が私がゴルフだと言うと、数あるグリーンマーカーの中で、このピンクがいいよと選んでくれました。写真のポーズもバレエのポーズ。21日はママがいない間、ばあばと仲良く過ごしたようで、お琴もしたようです。そして「またね」とさっそうと帰ってゆきました。写真を楽しんでやって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 11:10 am  

2013/7/22

ネギ


昔、下仁田ネギを送ってくれていた方が患者さんにいらした。10年も送ってくれただろうか?このネギはいくら真似して四国で作ろうとしてもダメなんですよ、と言いながらくれていた。その方も亡くなり、もう手に入らなくなった。
さまざまな料理の具材や薬味として使われるネギは日本の食卓に欠かせない。さて関東と関西では種類も大きく違います。関東では下仁田ネギや千住ネギといった白い部分を食べる「白ネギ」が主流。一方、関西では「九条ネギ」のように青い葉の部分を食べる「青ネギ」を指します。うどんにのせるのも関東は白ネギ、関西は青ネギです。
さてどちらが栄養学的に勝るのか?白と青、両方の抗酸化作用を比べると青ネギの方が強いそうです。栄養成分を見ても、青ネギには強力な抗酸化物質であるビタミンCやβカロテンがより多く含まれていました。ちなみに青ネギの中でも「万能ネギ」はとびきり優秀で、ビタミンが他の青ネギの1.5倍、カルシウムは2倍も含まれていました。
しかし白ネギが劣っているという訳ではありません。白い部分に硫化アリルという辛味成分が多く含まれていて、血を固まりにくくして血栓予防、動脈硬化予防の効果があります。また体を温めたり神経を鎮静する作用がありますので、ストレスを感じてイライラしている人や睡眠不足の人にはおすすめです。
青と白、両方摂りたいものです。

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— posted by 越智邦明 at 05:01 pm  

2013/7/18

風立ちぬ


映画「真夏の方程式」を観た時の予告編で、7月20日公開の「風立ちぬ」をやっていた。御存知、宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」以来5年ぶりの新作です。どうもまたまた大ヒットの予感を感じさせました。ローソンも特別協賛を行っているので、今年の夏は宮崎アニメのキャラクター商品でローソンの店舗が埋め尽くされるのでは、と高鳴りを覚えます。
解説はゼロ戦設計者として知られる、堀越二郎と同時代に生きた文学者・堀辰雄の人生をモデルに生み出された主人公の青年技師・二郎が不景気や貧困、震災などに見舞われ、やがて戦争へと突入していく1920年代という時代をどのように生きたのか、また薄幸の少女・菜穂子との出会いを描いています。
上映時間126分です。是非楽しみに見て下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:44 pm  

2013/7/16

減量手術


6月20日に糖尿病の講演を全日空ホテルで聴いた。演者は慶応大の伊藤裕教授であったが、その中で「糖尿病は減量手術で治る」可能性が高いと話された。この一言が気になって調べてみた。糖尿病のコラムはブログで随分書いてきた。合併症の事、インスリン自己注射の話、新薬の話等々。しかし減量手術がうまく行くと手術後、薬は一切使わなくて済むようになった例を読んだ。
「腹腔鏡下胃バイパス手術」というものであるが、四谷メディカルキューブでは500例以上行っているという。糖尿病治療のための外科手術の旗振り役は、ここの笠間和典・減量外科センター長である。ここからは専門的な話になります。笠間Dr言く、「食べ物が小腸を通るときに分泌されるGLP-1と呼ばれる消化管ホルモンがあります。このホルモンは、すい臓に作用してインスリンの分泌を促します。所が減量手術で胃を小さくすると、十分消化されない食べ物が小腸を通り、腸が強く刺激されてGLP-1の分泌が増え、結果的にインスリンが大量に出てくる」ということです。
笠間Drによると、これまでインスリンが必要だった35人の方のうちope後、34人がインスリンを必要としなくなったと言う。では誰でも出きるのか?
BMIが27.5以上の糖尿病の方で65才以下が対象です。またインスリンの分泌が極端に少ない人や透析の人は対象外です。また糖尿病歴が10年を超えると實解率が54%とかなり下がるそうです。
結局対象は、糖尿病と診断されて間もない方がいいようです。
さて伊藤教授も話しておられたが、減量手術は世界ではポピュラーな治療法で日本は相当遅れています。
それ故、費用も保険がきかず自由診療のため、200~250万円かかるようです。手術時間は3時間ほどで、4泊5日の入院が一般的のようです。
さて糖尿病専門医から「急な血糖改善は網膜症を発症するのでは?」と質問があるようですが「世界中で30万件/年以上の減量手術が行われ、その多くは糖尿病の方ですが、そういう報告はありません」(笠間Dr)との事でした。
減量手術は糖尿病のみならず高血圧、膝関節痛で悩んでいる方にも恩恵があり、これからは日本の医学界も考えていかないといけない領域のようです。

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— posted by 越智邦明 at 05:12 pm  

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