さて今日は胸を切らずにカテーテル弁を植え込む画期的な治療法、「経カテーテル大動脈弁植え込み術」(TAVI=タビ)について説明します。太ももの付け根の血管を外科的に開き、鉛筆ほどの太さに折りたたんだ生体弁をカテーテルを使い、心ぞうの中まで運び硬くなった大動脈弁の位置に植え込みます。すると酸素十分の血液が全身に送られ症状が消えます。
TAVIは高齢者や併発疾患がある患者さんにと開発されました。今年6月、TAVIに用いる生体弁の製造販売が日本で承認されました。
TAVI治療を受けると、術後3~4日目から歩行練習、5日目くらいから自転車こぎなどのリハビリを開始するそうです。
10月から以下の3施設を中心に保険適用での治療が始まります。医学の進歩はすごいですね。
・榊原記念病院(東京)
・大阪大学病院(大阪)
・倉敷中央病院(岡山)
さて、前述のWさん。手術は嫌だとの事ですが、お薬で元気になっています。(本人の了解の上での写真です。)
長生きして100才を目指しています。
(追伸)
次回は8月19日(月)です。