「腹腔鏡下胃バイパス手術」というものであるが、四谷メディカルキューブでは500例以上行っているという。糖尿病治療のための外科手術の旗振り役は、ここの笠間和典・減量外科センター長である。ここからは専門的な話になります。笠間Dr言く、「食べ物が小腸を通るときに分泌されるGLP-1と呼ばれる消化管ホルモンがあります。このホルモンは、すい臓に作用してインスリンの分泌を促します。所が減量手術で胃を小さくすると、十分消化されない食べ物が小腸を通り、腸が強く刺激されてGLP-1の分泌が増え、結果的にインスリンが大量に出てくる」ということです。
笠間Drによると、これまでインスリンが必要だった35人の方のうちope後、34人がインスリンを必要としなくなったと言う。では誰でも出きるのか?
BMIが27.5以上の糖尿病の方で65才以下が対象です。またインスリンの分泌が極端に少ない人や透析の人は対象外です。また糖尿病歴が10年を超えると實解率が54%とかなり下がるそうです。
結局対象は、糖尿病と診断されて間もない方がいいようです。
さて伊藤教授も話しておられたが、減量手術は世界ではポピュラーな治療法で日本は相当遅れています。
それ故、費用も保険がきかず自由診療のため、200~250万円かかるようです。手術時間は3時間ほどで、4泊5日の入院が一般的のようです。
さて糖尿病専門医から「急な血糖改善は網膜症を発症するのでは?」と質問があるようですが「世界中で30万件/年以上の減量手術が行われ、その多くは糖尿病の方ですが、そういう報告はありません」(笠間Dr)との事でした。
減量手術は糖尿病のみならず高血圧、膝関節痛で悩んでいる方にも恩恵があり、これからは日本の医学界も考えていかないといけない領域のようです。