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越智クリニック
 
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2013/9/26

ストレス多血症


血液は栄養分や酸素を運搬し、二酸化酸素や老廃物を運び出す働きをしてくれる。特に赤血球がその役目をしていて、減ると「貧血症」となる。反対に増加すると「多血症」となる。
多血症には骨髄増殖性疾患と呼ばれる真性多血症と、その他の原因による2次性多血症がある。そして実際には増えていないが増えているように見える多血症があり「ストレス多血症」と呼ばれている。
赤血球の総量は増えていないのに、例えば体内の水分が失われると血液中の液体成分も失われることになり、赤血球の濃度も高くなる。1ml当たりの赤血球量が増加する訳で、ストレス多血症はストレスが原因で血液濃度が上がってしまう病気である。
高血圧でやや太り気味、タバコを吸っている中年男性に多い。頭痛や倦怠感、めまいなどの症状が出る。しかしストレスが原因だからストレスを解放してやると良くなる。禁煙、十分な睡眠、正しい食生活、更に高血圧予防等である。

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— posted by 越智邦明 at 06:08 pm  

2013/9/24

敬老の日


9月16日、敬老の日にゆうちゃんがやってきた。
ママの手紙のそばに、じいじとばあばの顔を書いた手紙をもらった。嬉しいものである。
さて、ゆうちゃんは最近、幼稚園でサッカーに凝っていると言う。どれどれとサッカーをやることになった。(動画)。本当に男の子に生まれれば良かったね、と娘に話した。
娘は球技は全くダメだったので「誰に似たんだろうね」と感心しながら見ていた。サッカーと言えば長男(ゆうちゃんにとってはママの弟)がやってきて、家の中で2人でやっていた。長男は医学部の6年間サッカーをやっていたのでうまいものである。
ボールをピョンピョン持ち上げたりするので、目を白黒させて悦に入っていた。
将来は、サッカー選手になるんだぞ!

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— posted by 越智邦明 at 04:54 pm  

2013/9/19

競輪


9月14日(土)我々10人は松山競輪場へ足を運んだ。何故、競輪かって?まずは私と親交のある競輪選手やOBの方が多く居ること、その方たちに見学をお願いしたら気持ちよく引き受けてくれたことがある。
当日案内してくれたのは、宇根秀俊選手と升澤祥晃選手である。そして仕切ってくれた梶應弘樹選手、そしてOBの中でも超実力者の伊藤豊明さんに感謝申し上げます。そもそも、若者が麻雀、パチンコ、競輪、競馬等のレジャーから遠ざかり、スマホや携帯いじりに没頭している姿を普段から残念に思っていた。そこで私自身、はまったことのない唯一の競技、競輪をのぞいてみることにした訳です。来賓室に通されて、すばらしいフィールドに(特にナイターということもあって)感動した。
ここで松山競輪場について触れたい。1949年に松山城の敷地内で開設されていたが2005年1月に現在地・松山中央公園内へ移転。記念競輪(GⅢ)として「金亀杯争覇戦」が毎年3月に開催されている。またS級シリーズとして、2008年からオールスター競輪などを制した伊藤豊明を称え、伊藤豊明杯争奪戦が開催されている。2009年からはナイター開催も行われている。野球もそうだがナイターでみる芝色はとても美しく緑が目に優しい。愛称は「瀬戸風バンク」である。
家族も宇根君に車券の買い方を教わり、私も2車単、3車単等を買った。(結果は0であったが・・・)。当院の大野婦長は3連複でビキナーズラック。大喜びであった。升澤君、宇根君に当日は普段、見られない角度から、出走に出ていく選手の姿、選手の寝室、決勝審判室、自転車保管室等を案内していただいた。更にたった今、走り終わった選手の息使いやため息等、裏の表情も見せていただいた。
結論としてレースの面白さ、楽しさ、迫力といったものを肌で感じることが出来たし、予想新聞を見ながら頭を使って当てるという醍醐味を皆様にも味わって欲しいと思いました。パチンコはあっという間に3000円ぐらいスッてしまいますが、競輪は3000円あれば(1レース200~300円として)1日遊べます。鐘が鳴ってからのゴール前の攻防ー今でも鳥肌が立ってワクワクします。女性選手のガールズケイリンも今後、力を入れていくとか。
最後に、スタジオに入れていただいた伊藤豊明さん、本当にありがとうございました。伊藤さんは私と同郷の今治生まれ。(1958年5月25日生)。1978年5月13日にデビューし初勝利。1984年頃からGⅠ決勝の常連として君臨。通算成績は2456戦405勝、優勝64回とあります。弟子に梶應さんやこれまた親交のある渓飛雄馬君がいます。
松山競輪の発展を祈っています。

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— posted by 越智邦明 at 03:50 pm  

2013/9/17

地雷と糖尿病


紛争国で地雷による下肢の切断の頻度を御存知でしょうか?30分に1回と言われています。
では糖尿病による下肢(壊疽による)切断はどれくらいと思いますか。なんと世界で30秒に1回といわれています。
当院の約200人の患者さんに、いつも口すっぱく合併症の話をします。開業以来、26年間に数例の方は下肢切断→義足となっています。下肢にならずとも、足指切断は実に多い。あまりにも多くの方が高血糖の持続の真の恐さを知らない。最近いい薬(DPPⅣ製剤)が出たから大丈夫とタカをくくっている人も多い。とんでもない。DPPⅣでは切断は防げません。
さて糖尿病の下肢切断は壊死からスタートします。糖尿病は高血糖になると末梢神経がやられて痛みを感じなくなり、ささいな傷口(例えば水虫)から細菌が侵入し化膿して皮下組織や骨まで腐らせてしまうのです。更に放置すると敗血症になって死に至ります。それを防ぐために壊疽を起こした部分を切除、つまり切断するわけです。
神経障害は最初に起きる合併症ですから、糖尿病の人はいつ下肢切断があってもおかしくないのです。最後は医者や最新のクスリが何とかしてくれるだろうと放置しておくと、とんでもないことになります。
注意して下さい。

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(追伸)
憲法学者の樋口陽一さんが書いていることばが印象的である。
「当たり前のことを誰も言わなくなったときに、そのことを語り続けることもモラルの試金石だ」。今、日本はオリンピック決定でマスコミをはじめ国民も浮かれている。そうこうしているうちに消費税8%もほぼ決定され、生活保護支給費の減額もスタートした。どさくさに紛れて国民不在の法律が次々と成立する可能性がある。微力ながら是々非々の問題提起をして行きたいと思う。

— posted by 越智邦明 at 05:26 pm  

2013/9/12

チーズ


チーズは皆さん食べますか?栄養豊富な食品です。
有名なカマンベールなどのナチュラルチーズにはタンパク質、脂肪、カルシウム、ビタミンB1・B2などがバランスよく含まれています。中でもカルシウムは100g当たり600~1500mgも入っていて、カルシウム不足の日本人にはうってつけです。さてチーズには「チロシン」という物質が多く含まれています。(1846年にチーズから発見され、ギリシャ語の「チーズ」となったのです。)さて困ったことにこのチロシンは、シミの原因になるという欠点もあります。人は紫外線を浴びると肌の中にある色素細胞のメラノサイトが刺激され、肌を守るためにメラニン色素を作って黒くします。徐々に肌は生まれ変わりメラニン色素も排出されていきますが、年を取るとそのサイクルが遅くなりシミとなるのです。
チロシンはメラニン色素の原材料となっているのです。他にたけのこ、大豆にも多く含まれチーズと合わせて「3大チロシン食品」と言われています。そこで予防法ですが、紫外線は朝日に多い。朝食にチーズトーストやチーズサンドイッチを食べてから朝日を浴びるのは、自らシミを作っている行為となります。どうしても朝、食べる場合は色素細胞刺激ホルモンの働きを弱める働きがあるビタミンCを一緒に摂ることをおすすめします。

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— posted by 越智邦明 at 04:55 pm  

2013/9/9

座りっぱなしは早死に


京大の森谷教授が言います。「座っている時間が長いと、それだけエネルギーを消費しないから、内臓脂肪がどんどん増えていきます。成人は基本的に脂肪細胞の数は不変です。太ってしまうのは1個1個の脂肪細胞が余ったエネルギーを蓄積して膨れ上がるからです。脂肪の肥大化が限界を超えると、悪玉アディポサイトカインが出てきて血圧、血糖値に悪影響を及ぼし動脈硬化を引き起こします。逆に体を動かすと、筋肉から脂肪分解を促進する善玉アディポサイトカインが出ます。人間は立っているだけでも座っている時よりも20%以上多くエネルギーを使います。昔に比べて肥満が増えているのは、朝から晩まで座っている時間が増え、動いていないからだ」と森谷先生は指摘します。
海外でも裏付ける論文が出ています。米ペニントン生物医学研究センターの調査では「1日中ほぼ座っている」人は「ほとんど座っていない人」に比べて、54%も死亡率が高かったと発表。豪シドニー大の研究でも、座っている時間が1日11時間以上の場合、4時間未満の人に比べて3年以内に死亡するリスクが40%高まっていると発表している。
さて無理に「運動」とはりきらなくても、ふだんの生活における活動量を増やしましょう。通勤電車を立ちっぱなしにするとか、駅や歩道橋などは階段を使う。そうじ、炊事、洗濯など家事は立って行う。
「立っている方が寿命が延びる」-やってみて下さい。

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(追伸)
東京が2020年のオリンピック地に選ばれたことは日本人として大変、喜ばしいことです。関係者の労をねぎらいたいと思います。クリステルの「お・も・て・な・し」も良かった。
思えば前回、日本で開催された時、私は11才。2020年の時はゆうちゃんも11才。患者さんの高齢の方に昨日、回診しながら「是非、オリンピックを見るまで生きようよ」と言うと、みんな「頑張る」と言ってくれました。
さて1つ気がかりなことがあります。安倍総理はIOC総会のプレゼンのときに「福島は全く問題ない。汚染水処理も着実にやってあるし今後も行っていく」と世界に宣言した。この言葉が100%信用できるのだろうか?汚染水が海に流出していた問題が最近、発覚したばかりである。「東電任せ」の態度に、やきもきしている国民は多い。総理が世界に公約した「福島を安全に」が確実に実行されてこそ、オリンピックも盛り上がる。決して宴(うたげ)の陰に福島問題を追いやってはならない。

— posted by 越智邦明 at 05:39 pm  

2013/9/5

パチンコ


先日、二番町からタクシーで帰った時のこと。運転手さんが名古屋出身だと聞いたので、「名古屋はパチンコのメッカですか?」と尋ねたら「違う、違う。パチンコ台を名古屋で多く作っとるんや」と。ここからは彼の一方的な説明が始まった。
まずは正村(まさむら)ゲージを知ってますか?と。「知らんな」と答えると、更に詳しい説明となった。名古屋の遊技場を経営していた正村商会の正村竹一が、1948年にパチンコ台のゲージを構成した。それまでのパチンコ台は入賞口が多くバラ釘のみで構成されていて、玉がバラバラに落ちて面白くなかった。正村は入賞口を減らして釘の並び方に新たな工夫をした台を考案した。現在の天釘、ヨロイ釘、ハカマなどの釘の並び方は全てこの正村ゲージが原型である。
他に「風車」や「チン・ジャラ」を導入したのも正村である。そして正村ゲージは従来より盤面に空間が多いため、玉の突飛な動きが増え大衆人気に火をつけた。それと共に名古屋はパチンコ生産台数の8割を占める一大生産拠点となっていきました。
ここからが運転手さんの力説です。何と正村は、ゲージ構成を特許申請せず、それがために他業種がどんどん真似や改良を加えパチンコは革命的飛躍を遂げたのです。
仮に特許申請をしていたら、天文学的数字の財産を築いたと言われています。しかし、そうなっていたら30兆円産業と言われるパチンコの隆盛は成し得なかったとも言えます。1975年に正村は死去しました。
そうこうしてるうちに自宅に到着し、運ちゃんに「今日はとても面白い話をありがとう」と別れました。尚、この文を書くに当たって、いくつかの文献を参考にしました。
鈴木笑子「天の釘 現代パチンコをつくった男 正村竹一」(晩聲社 2001年)

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— posted by 越智邦明 at 04:49 pm  

2013/9/2

眠り


生活のリズムを保つために大切な「眠り」。
睡眠は性質上、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」に別れます。最近の研究では、ノンレム睡眠から始まってレム睡眠に移行する約90分の睡眠周期を4~5回朝まで繰り返すのが理想と言われています。
ノンレム睡眠には日中活動し続けた大脳を休息させる働きがあります。その間は体温、脈拍数、血圧、呼吸数は低下し内臓も休み完全に休息モードになっています。
一方、レム睡眠では全身の筋肉が緩み肉体そのものが休んでいるので「体の睡眠」とも呼ばれています。更に記憶の「整理」と「定着」に関係しています。日中に見聞きした情報は海馬という脳の器官に入って処理され、しばらく蓄えてから大脳皮質に送り戻されます。この間に「整理」が行われ必要なものを記憶として「定着」させるのですが、その過程でレム睡眠が必要となるのです。実際、受験勉強中の人はそうでない人に比べ、レム睡眠の頻度が多いそうです。
理想の睡眠ー目指して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 04:17 pm  

2013/8/29

ビタミンD


今年の夏に流行ったのが手足口病。結構、子供からもらったと言う大人も多い。
夏バテで免疫力が低下し、体の防御機能が弱まりふだんならない感冒にも感染する。一方「免疫の凶暴化」で苦しむ人もいる。アレルギー反応だ。免疫は弱すぎても強すぎてもダメです。弱すぎで困るのが感染で、強すぎで困るのがアレルギー。外敵から体を守るべき抗体が増え過ぎて体に悪さをするのがアレルギーなのです。鼻炎、花粉症、アトピー、喘息等々。国民の2人に1人がアレルギー患者と言われます。
さて、ある先生が注目しているのがビタミンD。本来、日光浴で皮膚から合成されます。食品では魚、キノコ、特に干しシイタケに非常に多いのですが、これらを嫌いな人が多いので、現代人はビタミンD不足に陥っています。そのビタミンDは免疫力を適正化する働きがあり、強過ぎると下げ弱過ぎると上げる。この猛暑で日光浴はとんでもありませんから、サプリでビタミンDを補う手があります。1日2000~4000IU摂取すると風邪や花粉症、喘息などのアレルギー症状が軽くなると言います。試してみる価値はありそうです。尚、余談ですがキノコなどの植物性食品から摂取できるのはビタミンD2、紫外線を浴びて作られるのはビタミンD3です。両者の効果は変わりません。

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— posted by 越智邦明 at 04:23 pm  

2013/8/26

対話


日本人は対話が下手だと言われる。特に国際舞台では英語が苦手な日本人。なかなか欧米人と肩を並べるのは難しい。
身ぶり手ぶりも日本人はshyで苦手である。
日本の学校教育もこのあたりから見直していった方が良さそうである。「グローバル化に対応した」教育と言ってもなかなかピンとこない。
6月3日の日経新聞の「春秋」から次の言葉を引用したい。
アップル社のスティーブ・ジョブズ氏が、異性の口説き方について名言を残している。
「ライバルが10本のバラを贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだよ。ライバルが何をしようが関係ない。相手が望むことを見極めるのが肝心なんだ」と。
消費者の心を射止めたジョブズ氏の言葉には説得力があります。
私も参考になりました

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— posted by 越智邦明 at 01:18 pm  

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