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2013/10/10

老人性うつ


自分は社会に必要とされていると実感している場合はよいが、男性は特に定年で何もやることがなくなると孤立感が強まり、うつになることも多い。厚生省の調査では、高齢者のうつ病有病率は13.5%と認知症と肩を並べている。
老年期のうつは、老化による脳機能の衰えが深く関わっています。アドレナリン、セロトニン、ドーパミンといったホルモンがうまく分泌されなくなり、うつ症状が表れます。老人性うつは「喪失感」が大きな要因になります。妻に先立たれた、子供が独立した、親しい知人が亡くなった等。老年期のうつは、これといった原因がないのに頭痛、めまい、吐き気、肩凝り、耳鳴、不眠などに悩み、次第に気力や意欲をなくしていきます。
次に三大妄想が出てくるのも特徴です。
① 心気妄想
  自分は不治の病にかかっていると思い込む。検査をしてもしても私は死ぬ、と思い込む。
② 貧困妄想
  十分な貯蓄があっても、株で損失を少し出しただけでもうダメだ、家計が破綻すると思い込む。
③ 罪業妄想
  昔の失敗やちょっとしたトラブルを気に病むようになり、自分は逮捕されるなどと思い込む。

とに角、給料が安くても簡単な仕事を見つけたりボランティア活動に参加したり、意識して社会的なつながりを持ち続けるようにするのが効果的です。

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(追伸)
7日(月)、恒例の松山祭り最終日。
初日の5日が大雨でどうなるかと思ったが、すばらしい秋晴れとなった。例年通り今年も四角さんの、おみこしに載せてくれた。幸い、3階に入院しているTさんも上から写真を撮ってくれていた。今年1年、無病息災でありますように。

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— posted by 越智邦明 at 05:34 pm  

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