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2012/9/27

十五夜


9月30日(日)は旧暦の8月15日にあたり、秋のお月見の「十五夜」の日です。「中秋の名月」とも称します。
旧暦では月が新月から次の新月まで地球をひとまわりする時間を「ひと月」としていますので、月の中ごろに当る15日は満月前後になります。満月の日は太陽が西に沈む頃に東の空に月が現れます。まさに「月や東に日は西に」です。「十五夜」は中秋の名月を鑑賞する他、これから始まる収穫期を前にして収穫を感謝する初穂祭としての意味あいがありました。9月頃に収穫される「芋」をお供えすることから「芋の名月」とも呼ばれています。ただ現在の十五夜スタイルは、満月のように丸い月見団子と魔除けの力があるとされたススキを備えます。
中秋の名月を鑑賞するという風習は中国では唐の時代から知られており、日本では平安時代から始まりました。
エジプトでは、かのクレオパトラが湯浴みのあとの全身に薬草と香油を塗り、月の光の下でリラックスしたと言われています。月光浴の効用の中で「美しくなる」という美容効果説が生まれました。
現代ではニューヨークのビジネスマン達が満月を「サクセスムーン」と呼び信奉しています。新月が物事を新しく始める日であるのに対して、満月は物事が成就する日。ですから満月の時に重要な会議をするそうです。
野口雨情作詞(大正9年)の「十五夜お月さん」もよく歌いました。
ゆうちゃんも夜空を見ては「お月さん」と気に入っています。
今月の名月がきれいに見えますように!そしてクレオパトラに習って月光浴を楽しんで下さい。

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— posted by 越智邦明 at 07:18 pm  

2012/9/24

ギネス


今日9月24日はギネスの日である。
この記事を書く気になったのは、お盆の時に遊びに来ていた娘がギネスビールを私にプレゼントしてくれたからである。黒スタウトは何ともクリーミーな泡がおいしく又、有名である。
発案者のアーサー・ギネスは1725年アイルランドに生まれた。30才の頃創業し、1759年に首都ダブリンに移って工場を建設。この時、先を見越してセント・ジェームズ・ゲート醸造所と年間45ポンドで16ヘクタールの土地を賃貸契約。その期間は驚くことに9000年でした。
9月2日の日経新聞「欧人異聞」にもちょうどギネスを取り上げてありましたので一部引用します。
アーサーは原料の大麦を蒸したのちに挽き割って焦がし、独特の色と味を加えた。英語では黒スタウトと呼ばれ、炭酸ガスのほか窒素ガスが加わって、まろやかな舌ざわりとなっている。ギネス・スタウトの缶には特製のボールが入っており、空になるとカタカタと鳴るがこれが特有の効果を発揮する。こうしてギネス・ビールはアイルランドの代名詞になっていった。
しかし何といってもギネスの知名度は「ギネスブック」による。ギネスブックはアーサー・ギネスの時代に刊行されたのではなく、アーサー・ギネス・サン社の専務であった、サー・ヒュー・ビーバーが狩猟のため鳥の記録を調べようとしたが適当な参考書がないことにヒントを得て、ロンドンの調査会社に世界一の記録を集めるよう依頼し「ザ・ギネス・ブック・オブ・レコーズ」として1955年に出版したのに始まる。
ひょんな経緯で始まった刊行は、世界中に読者が居る。
世界中のギネスファンと共にギネスの誕生日である今日を祝いましょう。乾杯!
ついでにギネスは子だくさんとしても有名で、なんと21人の子供がいたのです。

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— posted by 越智邦明 at 05:04 pm  

2012/9/20

亜鉛欠乏症


最近、患者さんに「味覚障害」が増えている。多くは「亜鉛」不足による。
亜鉛は全身のほとんどの細胞に含まれていて鉄や銅と同様、生命に欠かせない元素である。酵素の成分やインスリンの生成、免疫機能や生殖機能に重要な役割を果たしている。
しかし加工食品の増加で、亜鉛含有量が減ってきていると言う。アルコールの飲み過ぎやタバコも亜鉛不足を招く。またストレスが重なると亜鉛がグンと減ってしまう。
先日、Aさん(58才、男性)が来院。「食べ物の味があまり感じない」「抜け毛が増えた」「顔にデキモノができた」etcの症状で来院。亜鉛を測定すると低値で、直ちに治療開始。約1カ月で症状が回復しました。
亜鉛は体の至る所で機能しているから欠乏すると味覚低下、ニキビ、肌荒れ、口内炎、脱毛、インポテンツや不妊症など、いろいろな症状が出てきます。
亜鉛は体内で作られないのがミソで、牡蠣や牛肉など亜鉛を多く含んだ物を食べたりサプリメントで補給するしかありません。

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(追伸)
ゆうちゃんは9月に入って沖縄へ家族旅行を楽しんだようです。
水泳にも熱が入ってきたそうです。
良い思い出ですね。

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— posted by 越智邦明 at 10:24 am  

2012/9/18

保養所の1日


9月9日は救急の日であったが、前から計画して職員2人とそれぞれの女の子、ゆいちゃん(4才)とゆめちゃん(2才)を連れて保養所へ行った。更に今回、愛犬おんぷ君も連れて行くことにした。おんぷ君は高松生まれで6才。この6年間に「海」なるものを知らない。また、ゆめちゃんも海で遊んだことがないと言うので、色々な意味で楽しみな1日であった。雨の予想もあったが行った時は日差しも強く、まだ海水浴の若者達が大勢居た。ゆめちゃんは、ゆいちゃんと共に波打ち際で大はしゃぎ。一方のおんぷ君は砂浜を一直線にかっこよく(?)駆けぬけた。(動画参照)。でもさすがに波に足をつけると怖がって固まってしまった。
保養所に戻って、職員Mさんの手作りのお子様ランチに2人は大喜び。めでたく1日が終わる予定であったが、Mさんがコップ洗いの際にコップが割れて右手を切ってしまった。結局、病院に帰り5針縫合となったのは残念であった。
やはり救急の日であった。

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— posted by 越智邦明 at 05:13 pm  

2012/9/13

スタミナ回復


夏バテ対策の食事編を書いてみました。

①シシトウ・・・辛味成分のカプサイシンが含まれ、エアコンで冷えた体の体温を高めて新陳代謝を良くする。

②ナス・・・皮に含まれるアントシアニンが強い紫外線によって作られる活性酸素の働きを抑えてくれる。

③トウモロコシ、インゲン・・・ビタミンB群が豊富で、特にインゲンは必須アミノ酸が多く含まれより高い疲労回復効果がある。

④キュウリ・・・水分を多く含み体の熱を下げてくれる。

⑤スイカ・・・体に吸収されやすい果糖とブドウ糖のため、疲れた体へのエネルギー補給にぴったり。

⑥枝豆・・・糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富。枝豆はビールと共によく食べますが、枝豆のタンパク質に含まれるメチオニンがアルコールの分解を助けてくれるのです。

以上夏バテ予防食材でした。

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(追伸)
9月11日に映画の試写会に行ってきました。
タイトルは「最強のふたり」。2011年のフランス映画ですが、大ヒットして日本にもやってきました。東京では既に満席が続くという大人気作品のようです。
Storyは事故で全身まひとなり、車いす生活を送る富豪フィリップと介護者面接にやってきた黒人青年ドリスの異文化2人の話。笑いあり涙あり。男の友情に私も感動致しました。
是非みなさん御覧下さい。

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— posted by 越智邦明 at 06:08 pm  

2012/9/10

立ちくらみ


外来で「立ちくらみ」を訴える人は多い。
人間の全血液量は5000ml。立ち上がると、そのうち500~800mlが腹部や下肢に移動するため相対的に心臓から拍出される血液の量が少なくなる。一般に血圧はこの拍出量に比例するので、血液が下半身に移行すると血圧が下がりやすい。
ところが健康人は自律神経の働きで急激な血圧低下が抑えられる。しかし何らかの理由で自律神経が障害されるとそういうメカニズムが働かず、イスから立ち上がったりベットから起き上がったりするときに血圧は下がる。これが起立性低血圧である。
めまい・ふらつき・動悸・目のかすみなどを訴える。起立性低血圧は立ったときの血圧と座ったときの血圧や横になったときの血圧を比較すると分かる。上の血圧が20mmHg、下の血圧が10mmHg以上だと診断される。起立性低血圧に男女差はありません。また、めまいやふらつきは午前中に起きやすく特に食後に悪化しやすいです。食べた物の消化に血液が腹部に集まりやすいためである。
最後に2次性の起立性低血圧で最も要注意なのが糖尿病であることも覚えておいて下さい。

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(追伸)
お盆にゆうちゃんを連れて、いつもの神社へ参拝に行きました。いつものおさいせん箱の縁に、いくばくかのお金を置いてゆうちゃんに「自分で入れてごらん」と言いました。最初は「とどかないから、じいじ入れて」とせがみましたが「がんばって自分で入れてごらん」と再度言うと、思い切り足を伸ばして無事に入れることが出来ました。そして2回手をたたいてお願いをしていました。あとで「何をお願いしたの?」と尋ねたら「パパとママとばあばの事」と言ってました。やさしいゆうちゃんでした。

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— posted by 越智邦明 at 12:47 pm  

2012/9/6

肛門病懇話会


今年も肛門学会が8月25日(土)ふなやで行われた。
毎回同じみの顔が集まるのだが、いつも楽しみなのが特別講演会。全国から著名な肛門外科医を呼んで、1時間の講演をしてもらう。今回は久留米の日高大腸肛門クリニック院長の日高久光先生。タイトルは「稀な肛門疾患の診断や治療」であった。なかなか肛門は恥ずかしさもあって発見が遅れることが多い。当院の職員も多くが「おしりだけは先生に見せられない」と頑固に主張する。講演で珍しかったのは、肛門にみられるSTD(性行為感染症)。コンジローマやヘルペスは時々見るが、映像に改めて驚く。肛門掻痒症や膿皮症、毛巣瘻等、多くの疾患を見せられた。又手術も動画で見ると自分でやっている感覚に襲われる。
懇親会で事務局を勤めて下さる、かどた医院の門多健先生に14回も続けてくれているお礼を言った。又来年も会いましょうと。

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— posted by 越智邦明 at 11:35 am  

2012/9/3

水補給


暑い夏である。夏に向けてダイエットに励む人が多いが、よく女性患者に「水しか飲んでないのに太る」と訴える人が居る。しかし水はゼロカロリーなので、これは絶対にウソである。飲んだ瞬間は一時的に体重が増えるが、余分な水は排泄されて元の体重に戻ります。
さて真冬に多い脳梗塞は真夏にも多い。ダイエットしているからと言って水をとらないと血が固まりやすくなり、脳梗塞になりやすい。その昔、スポ根で水を摂らさないで耐えるのが美徳と言われた時代があったが全くの間違いである。さすがに今は運動中の水分補給の重要性や熱中症の危険性については、みなさん分かってきている。スポーツで頭から水をかぶったような汗でびっしょりの状態だと、水分は2~3ℓ、塩分は10~15g喪失していると言われている。体重の3%以上の水分を失うと脱水が進む。とにかく定期的にコップ1杯のミネラルウォーター等の水を飲むことが大事である。ミネラルウォーターを飲んで減量を目指す「ウォーターダイエット」は、毎日続ければ脂肪が徐々に少なくなり減量に有効である。血糖が低下して脳の摂食中枢が刺激されると空腹を覚えるが、このとき水を飲むと胃液が薄められて胃酸の酸性度が下がり食欲が抑えられます。
最後に「炭酸水」は昔取り上げたが、胃粘膜を刺激して蠕動運動を促し胃の働きを助けるので適度にとれば夏バテによる食欲低下を防げると共に多く取れば満腹感も得られます。
「水」をうまく摂って下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:20 pm  

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