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2012/8/23

アルコールと喫煙


よく患者さんが「酒とタバコ」どっちが悪い?と論争しているのを耳にします。
もちろん過ぎたるは、で量によると思う。特にタバコは今や厚生労働省あげて完全禁煙を目指している。
一方で、聖路加国際病院内科の名誉所長の西崎統先生のように「食道がんなどでは圧倒的にタバコよりアルコールが悪い」と断言する方もいる。西崎先生曰く、食道がんはどんな人がなりやすいのか?最近、歌舞伎役者の中村勘三郎さんが食道がんになったことで関心も高い。アルコールとタバコ両方よくないが、どちらかというとアルコールだと言う。食道がんの患者さんでアルコールを飲まない人はまずいないそうです。
アルコールの飲み方で焼酎やウィスキーをロックやストレートで飲むのは、粘膜へのダメージが大きい。やはり薄めて飲むこと、つまみをとりながら1杯と1杯の間隔を空けること、そして2~3日の休肝日を設けることが食道がんの予防になります。
さて一番よくないのはもちろんタバコとアルコールの過飲です。タバコは肺から血中に取り込まれて全身を巡る。タバコに含まれる発がん物質が酒の水分に溶け込み、食道の粘膜に付着しやすくなります。飲酒と喫煙が重なる人は、どちらもやらない人に比べて10倍食道がんになりやすいと言われています。
最後に、食道がんの検査は何と言っても内視鏡です。勘三郎さんもそうだったように早期の食道がんが発見できます。早期なら、内視鏡的切除も可能な時代になりました。
50才以上で酒とタバコをやる人は年に1回、内視鏡を受けて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 01:48 pm  

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