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2012/3/19

フクロウ


「フクロウ」(その歴史・文化・生態)(デズモンド・モリス著)を読んでみた。モリスは知る人ぞ知る動物行動学者である。40年前、日本でベストセラーになった生物学的人間論「裸のサル」の著者である。
フクロウは古代ギリシャでは女神アテナの従者であり「森の賢者」と称されるなど、知恵の象徴とされている。
日本では昔は不吉なものとされたが、現在では「不苦労」「福郎」のゴロ合わせから福を呼ぶものと言われている。アイヌではシマフクロウを守護神コタンコロカムイとして、エゾフクロウを猟運の神として崇めている。
映画「ハリー・ポッター」でもフクロウは重要な登場人物(?)で、子供から大人まで誰でも親しみ深い存在であるが、フクロウはなぜ人に好かれるのだろう?フクロウが多くの人を魅了する理由のひとつは、その顔が人間に似ているからである。スズメやカラスの目が横についているのに対しフクロウの目は正面を向いてついているからである。
フクロウの生態を少し調べてみた。フクロウの眼球は眼窩に固定されていて眼球を動かせない。その代り、頭を自由に回転させる。フクロウは遠目が利くが、逆に数10cm以内ははっきり見えない。フクロウの目の感度は人間の100倍。そのため対象までの正確な距離を把握できる。両耳は耳穴が左右でずれた位置に存在し、奥行きも違っている。左右非対称のため音源の方向を立体的に認識できる。またパラボラ型の顔面の羽毛が対象の発するわずかな音を集め聴覚を助ける役目をしている。
暗所に強い目と驚異的な聴力がフクロウの夜間ハンティングを可能にしているのです。
またフクロウの羽毛は柔らかく風切羽の周囲には綿毛が生え、はばたきの音を和らげる効果があるため、ほとんど音を立てることなく飛行できます。
下の絵はフクロウ好きの私に娘が送ってくれた携帯ストラップです。

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— posted by 越智邦明 at 12:45 pm  

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