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越智クリニック
 
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2011/4/28

ゴルフ場


今日は単なるゴルフの話ではない。先日、茨城県北部に住んでいる後輩の医師から聞いた話。震災、放射能事故の後、福島から茨城にかけてのゴルフ場が悲惨な事になっていると言う。このあたりは、私も福島に居た時に数多くプレーしたが、ゆったりとした名門ゴルフ場が多い。しかし彼の通うゴルフ場は、土よう日だと言うのにたった5組だったと言う。例の風評被害で、放射能汚染されたゴルフ場ではしたくない、と大量のキャンセルが出た。
バブル崩壊後、プレー料金の値下げ合戦に巻きこまれて、東北地方はどこも平均プレー代は7000円前後。年間来場数を3万人として、年間売り上げは2億円と言われる。ここから税金、人件費、光熱費、芝代、メンテナンス費で2億円を引くとほとんど手元に残らないギリギリでやっていると言う。調べてみると、福島県中通りのあるゴルフ場は、フェアウェーのいたる所が陥没してゴルフにならないし復旧に数ヵ月、数千万かかるとある。栃木のゴルフ場は地震による地すべりで、カート道路とコース部分の間に3mの段差ができて、その修復に1カ月かかるし余震も収まっていないと言う。
震源地に近い岩手、宮城では壊滅状態に追いこまれた所もあるらしい。ぜいたくなスポーツということでマスコミがほとんど取り上げないが、芝が青々とした絶好のシーズン到来で一番の書き入れ時にクローズにしているゴルフ場関係者の気持ちを思うと残念でならない。
ちなみに、私が福島県で研修していたときに実際に行った、平カントリークラブ(福島県いわき市)、安達太良カントリークラブ(福島県二本松市)に電話をかけてみた。平カントリーは全く応答なく安達太良の方にかけてみると、平カントリーさんはコースそのものの損壊が激しく、クローズになっているとの事。安達太良は無傷だが風評批害でプレー客が激減しているとの事。下の写真は保存してあった当時の平カントリー、安達太良カントリーのパンフレットです。
ちなみに安達太良に行った当時(昭和57年4月11日)のスコアーカードは、59+66=125で回ったことが記されていました。

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— posted by 越智邦明 at 01:11 pm  

2011/4/25

かぜ予防


かぜやインフルエンザの予防には免疫力を上げることが肝心である。
そのためには腸内環境を改善するのが早い。腸内環境を良くすると消化と排泄の機能が良くなり、毒素が体から排泄されやすくなる。結果、免疫力が上がり病気の予防につながる。そのためには腸内の善玉菌を増やすことが一番です。腸の中には100種類100兆個の菌が存在する。大腸菌などの悪玉菌も善玉菌とのバランスが保たれていれば健康上問題ない。しかしストレスや食生活の乱れで一気に悪玉菌がはびこり、腸内環境を乱すと病気になりやすい。善玉菌は腸内に定着しにくく2日で死んでしまうので、定期的に補充する必要があります。
善玉菌の代表はビフィズス菌などの乳酸菌。乳酸菌が糖類を分解して作り出す乳酸が腸内を酸性に保ち、アルカリ性を好む悪玉菌の増殖を抑えます。この乳酸菌は次の代表的な3つの食べ物から摂取できます。それは「ヨーグルト」「漬物(ぬか漬)」「キムチ」です。それと、ただ乳酸菌を摂るだけではダメで、乳酸菌が腸で定着しやすくなるエサと住環境を整えてやることが必要です。
エサはオリゴ糖などの「糖」。住環境は「食物繊維」です。例えばヨーグルトなら糖と食物繊維を多く含むバナナやきな粉をトッピングして下さい。
最後に乳酸菌は37度で活発に働くので、お腹を腹巻で温めたり運動することも大切です。
(追伸)
日経を読んでいて、ふと気になった記事があった。詩人・童話作家の宮沢賢治である。
有名な「雨にも負けず」であるが、彼が生まれた年の1896年には、故郷の岩手に明治三陸大津波が押し寄せ、2万2千人が犠牲になった。亡くなる1938年には、今度は昭和三陸大津波に襲われた。賢治は数々の災害に見舞われながらも屈することなく、黙々と耐える東北の人々に畏敬の念を抱いた。詩集「春と修羅」には「おれはひとりの修羅なのだ」と、どうにもならない現実に対する苦悩や悲しみをたたえた詩が多い。
大震災から1カ月以上が過ぎた。「雨にも負けず」が各地で朗読されていると聞く。平和な西日本の我々も、もう1度朗読してみませんか?賢治のいや東北の人達の声が聞こえてきます。

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— posted by 越智邦明 at 04:45 pm  

2011/4/21

愉快なこども達


去年に続いて職員ナースの子供、ひゅうが君(3月28日生)の3才の誕生日、更に今回は愛莉ちゃん(4月2日生)の2才の誕生日を4月17日、保養所で行った。去年はまだ片言しかしゃべれなかったひゅうが君も、さすがに3才になるとよくしゃべる。じっとしていない。
当日は午前中風が強く満潮のせいもあって、砂浜に打ち寄せる波におびえる愛莉ちゃん。対照的にはしゃぐひゅうが君。保養所に引き上げても走り回るこども達。そしてすっかりおなかがすいて、待ちに待った昼ごはん。ナースのMさん手作りのかわいいランチに2人共大喜び。たらふく食べたあと、サプライズのバースディケーキ。2人の興奮は最高潮に達し、一刻も早く食べたいひゅうが君を押さえつけての記念写真であった。日本の将来は、この小さな子供達に託されている。放射能汚染に、どうかこの子供達がやられないことを祈るばかりである。
また来年も元気な写真を撮りたいと願っている。

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— posted by 越智邦明 at 10:09 am  

2011/4/18

キャベツ


冬になると、暴飲暴食で胃腸が疲れるという人が多く居る。塩分や脂肪分を取り過ぎ、血圧や脂質も上昇する。そんなダメージを解消してくれる万能食材がキャベツである。キャベツは胃腸の働きを整える作用がとても強い。そのもとになっているのが、ビタミンUです。
ビタミンUは、胃酸の分泌を抑え胃の粘膜を保護する働きがあるほか、傷ついた胃腸の粘膜を修復する働きもあります。ビタミンUは熱に弱いので、なるべく生で取るのがいいです。そしてキャベツはカリウムも豊富です。カリウムはナトリウムを体外に排出する働きがあります。またキャベツに含まれる食物繊維は脂肪分の吸収を抑えたり、血糖値の上昇を穏やかにしたりする働きがあります。
どうか毎日摂って下さい。

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(追伸)
オンプ君の子供達もすくすく育ち1カ月が経った。ゆうちゃんの所へ行く予定の子もすでに500gを越えた。5匹の兄弟もやがては離れ離れになるのだと思うとあわれな気もする。
みんな、たくましく育って欲しい。

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— posted by 越智邦明 at 10:32 am  

2011/4/14

帯状疱疹


帯状疱疹は赤い発疹、痛み、ただれ、水ぶくれなどが典型的な症状だが、厄介な後遺症が2つあることを知らない人が多い。1つは痕が残りやすく、顔などは後々困ります。2つ目は痛み。発症早期の急性期痛と症状が、よくなってから3ヵ月以上経っても治らない「帯状疱疹後神経痛」です。これは激しい痛みを伴い、難治性でこれに対しては新薬が登場しています。
さてこの厄介な2点を避ける方法は「発症して3日以内」に受診し治療を受けることです。国内外の報告をみても、放っておいて治った人は治療を受けて治した人に比べ、有意に神経痛が出やすいとあります。仕事の忙しいサラリーマンの気持ちは分かりますが、後々の事を考えるとやはり時間を作って受診して下さい。
尚、帯状疱疹は体の左右どちらかしか出ません。顔も一緒です。覚えておけば鑑別になると思います。尚、ワクチンは日本では今のところ認められていません。

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(追伸)
桜満開の季節となりました。
去年はよくわからなかった ゆうちゃんですが、今年は桜を実感しているようです。

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— posted by 越智邦明 at 01:12 pm  

2011/4/11

つれづれなるままに


今回の放射能の問題は、政府も東電も「想定外」だと言う。想定外の現実の恐ろしさという点で、私はイソップ物語の「かえると牛」を読み直した。しばらくお付き合い下さい。
大きい体が自慢のカエルがいた。そのカエルは村で一番大きな体をしていて、それが日頃の自慢でこの世に自分より大きな生き物はないと信じていた。ある日のこと。牛を見た子どもカエルがおとうさんに「ものすごく大きな生き物を見た」と言うと、おとうさんは空気をいっぱい吸いこみ腹を膨らませ「その生き物はこれより小さいだろう」と言った。子どもが「もっとずっと大きい」と言ったものだから、思いっきり空気を吸って腹を膨らませたところ、腹が破れてしまった。というくだりである。
自分の狭い世界で安住していると、想定外の出来事にパニックになるという教えとも取れる。「危機管理」と言うのは、いつも「想定外」に対する管理ではなかろうか。
首相はいつも「みんなで乗り切ろう」と精神論ばかりであり、そこにはリーダーシップが感じられなければ又、国民への毎日のメッセージもない。すべては枝野さんにお任せである。直近の読売新聞の世論調査で「首相は指導力を発揮していない」が69%に達した。
ここで歴史作家の加来耕三氏のコメントを引用する。
「日本には権力者が国民を守った歴史はありません。鎌倉幕府の8代将軍、足利義政は日本全土を10年間混乱させた応仁の乱のときも、政務を人に任せ酒宴に明け暮れていた。日本の指導者やエリートは昔から無責任で保身第一なのです」と。
「A級戦犯の岸信介はその後、首相になったし、戦争を主導した旧内務省も形を変えて生き残った。大本営発表の垂れ流しで、戦争の片棒を担いだ大新聞も素知らぬ顔である。」
原発推進の責任者は責任を取るのか、封じ込めに失敗した行政はどうするのか?
歴史はくり返されることを忘れてはいけない。

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— posted by 越智邦明 at 04:34 pm  

2011/4/7

唾液


唾液についてみなさん考えたことがありますか?
唾液中には、水・粘液と共に殺菌作用を有するリゾチームやペルオキシダーゼ、高濃度の上皮増殖因子(EGF)、アルカリとして重炭酸が含まれている。
唾液が色々な事で減少すると、食べ物を水と粘液で塊にまとめて食道内に送りにくくなります。
そして口腔内の洗浄、殺菌作用が低下し菌が過剰増殖するため、誤嚥性肺炎やむし歯が発症しやすくなる。また食道内へ逆流してきた胃酸の中和ができにくくなるため、逆流性食道炎が起こりやすくなる。このような唾液の生理機能を知って動物の行動をみてみると、イヌやネコが傷口をペロペロと舐めているのは、殺菌とEGFによる傷の治癒を行っているのです。昔、ケガをしたときに「つばをつけておいたら治る」と言われたのは決して理屈がない訳ではありません。
さて「唾」はことわざにも多用されています。
「天に唾す」「吐いた唾は呑めぬ」「眉に唾をつける」「唾をつける」等々。
どうか唾液に感謝して生活して下さい。

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(追伸)
3月27日に義母(後藤田艶子)の一周忌を行った。
みんな集まり、墓前に手を合わせた。ゆうちゃんも神妙な面持ちで参列した。母も天国での生活に、すっかりなじんだと思っている。会食はゆうちゃんの仕切りで楽しく終わった。
義弟(東京)家族に何とか水を送ってやれないかと案じている。

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— posted by 越智邦明 at 05:08 pm  

2011/4/4

心原性脳梗塞(新薬)のお話


心房細動という不整脈。さまざまな併害を起こすが、何といってもオシムや長嶋さんを襲った脳梗塞が恐い。心房細動で心臓内の血液がよどむと血の塊(血栓)が出来、それが脳に飛んで心原性脳梗塞を起こす。そのため心房細動の人は血を固まりにくくする、抗凝固薬を飲む必要がある。
現在、第一選択薬はワーファリンだが、これは効き目の調節が難しく定期的な採血が必要で正直、煩しい。
そこで今年1月に承認されたダビガトラン(プラザキサ)が注目を集めている。ワーファリンが、納豆はじめ色々な食品との相互作用に注意が要ったのに対し、プラザキサは圧倒的に注意点が少ない。又、定期的な血液チェックがいらない。更に言うと手術を受けるときにワーファリンは何日も前から中止の必要があったが、プラザキサは手術の前日にやめて、手術が終わったらすぐ再開できるという大きなメリットがある。ワーファリンに対する優越性が半世紀ぶりに認められたプラザキサ。もちろん両者共、血を固まりにくくするのだから、消化器管等の手術や生時検時の出血には注意が必要である。検査や通院の煩わしさからプラザキサに流れる人が多いのではと私は考えている。

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— posted by 越智邦明 at 04:00 pm  

2011/4/1

くに〜ず新聞


くに~ず新聞Link  2011年 春号 Vol.36 を掲載しました。
 
左のメニューの くに~ず新聞 をクリックするか、ここLink をクリックして御覧ください。

— posted by 管理人 at 06:16 am  

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