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2009/8/26

腹痛


たかが「ハライタ」と思うなかれ。私は22年間色々な「ハライタ」を診てきた。ある読者から「ハライタ」特集をしてくれと頼まれたのでまとめてみました。
①急性膵炎
暴飲暴食、アルコール等がきっかけに起こるみぞおち辺りの激しい痛み。背中にも放散します。
絶食、中心静脈栄養、抗生物質等で治療し生還したTさんは懐かしい想い出です。
②急性虫垂炎
俗に言う「盲腸」。右下腹部の痛みの代表格。
今は抗生物質で「散らす」ことが出来るようになり、手術はめっきり減りましたが、手術の想い出はたくさんあります。
③胆石
右上腹部から背中にかけて激しい痛みが起こります。
エコーで診断は容易です。
④尿管結石
汗をかいて脱水になると起こりやすく、夏ゴルフ中に起きることがよくあります。腹の右または左側から背中にかけて痛みが起こります。
急患の代表格です。
⑤胃・十二指腸潰瘍
いわゆる、みぞおちの痛みの代表。
昔はバリウムで検査をしましたが、今は胃カメラで即、診断です。ついでにヘリコバクター・ピロリ菌の検査も行います。最新薬のおかげで手術になることはめっきり減りました。
⑥大腸憩室炎
お腹の右下か左下が痛み、便に血が混ざることもあります。
憩室にに便がたまって炎症を起こします。腹膜炎も起こしますので要注意です。
⑦大腸癌
高齢者に意外に多いのが進行大腸癌。ひどくなると腸閉塞も起こし、即手術になることも多いです。
下剤を服用しても出ない時は要注意です。
⑧感染性腸炎
発熱、下痢、嘔吐を伴うことが多く、食中毒もこの中に入ります。
早期に点滴すると楽になります。

やはり腹痛は早めに医師の診察を受けるのが賢明と思います。

— posted by 越智邦明 at 12:27 pm  

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