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2008/9/5

最新医学


「高気圧酸素療法」を皆さん御存知だろうか?この治療タンクを持ち1年に7970人もの国内トップの治療成績を上げているのが我が母校、東京医科歯科大の高気圧治療部だ。
講師の柳下和慶講師に聞いてみよう。肺で取り入れられる血液の酸素(O2)には2つのタイプがある。ヘモグロビンと結びついた結合型酸素と血漿に溶けこんだ溶解型酸素だ。ヘモグロビンはふつう98%以上がO2と結合していますから、もう上乗せわずか。しかし気圧を高くして吸えばより多くのO2が血漿中に溶け込んで溶解型酸素が増えるため、血液中のO2含有量を大きく増やすことができます。それが体の隅々に行き渡り組織の回復を促します。私が学生時代はダイバーの潜水病や一酸化中毒の治療ぐらいしかありませんでしたが、柳下先生によると今や糖尿病による足壊疽で切断を迫られている人もこのおかげで切断を逸れたとか。その他、重いやけど、凍傷、心筋梗塞、脳梗塞、難治性潰瘍、放射線治療後の出血性膀胱炎等その適応は拡大の一途です。酸素で治すーすばらしいことです。

— posted by 越智邦明 at 04:53 pm  

2008/9/3

肛門勉強会


週末、肛門病の研究会がふなやで行われた。愛媛で肛門診療を行っているDr.が30名集まった。松山では肛門を扱う病院が9ヶ所、診療所が14ヶ所ある。いくつかの演題が出されたが、今はやりの再生医療が肛門治療に応用できないかという発表がなされた。遺伝子治療や幹細胞の注入により、現在不完全な肛門治療がより完璧なものになるのではないかと期待された。再生治療は今や皮膚、骨、血管、心臓、神経等、多岐の臓器にわたり、大いに期待される分野である。次の発表は、「肛門外科をやってよかったこと」の発表である。肛門科は「一人で手術出来ること」「器具が少なくて済むこと」「傷を毎日、直接診れること」「低侵襲であること」などをその原因にあげていた。私もこれらの点は大いに同感である。次は愛大外科よりの発表である。肛門科はほとんど外科医が担っている訳だが、メスを持つ外科医の減少傾向が今のまま続けば15年後には大変な混乱が生じると警告があった。「この医療崩壊は今、叫ばれている小児科や産科の比ではない。確かに当直明けでそのまま定期手術をこなす外科医の姿は今の研修医には魅力的に映らないと思う。現役外科医へのアンケートで、後輩研修医に外科への道を勧めるか?という問いにイエスと答えたのは4人に1人しかいなかったという辛い現実がある。そこで提案だが、国策として外科医を育て、保護、優遇しよう。」と結んだ。最後に東葛辻仲病院の辻仲先生が難しい直腸腟瘻の手術ビデオを供覧してくれて会は終わった。今回も有意義な1日であった。

— posted by 越智邦明 at 04:29 pm  

2008/9/1

ユズコショウ


以前、大分は湯布院の亀の井別荘に泊まった時、おみやげにユズコショウを買った。
ユズコショウは九州が生んだ偉大な調味料です。ユズの皮を細かく刻み唐辛子と塩をすりあわせたこの薬味は今ではすっかり全国区の人気となった。ちなみにコショウは入っていない。九州の方言で唐辛子を「コショウ」と呼ぶためこの名前になった。青唐辛子を使ったユズコショウは緑色、赤唐辛子を使ったユズコショウは橙色を呈する。
ストレートの味はユズのさわやかな香りがぱっと口中に広がり次に辛さが来る。とても鮮烈な辛さだが味はとてもまろやかです。
製造元である大分では青唐辛子より赤唐辛子を使ったタイプが主流で辛さは青よりマイルド。
全国区になってからは様々な使い方をされ、みそ汁、ラーメン、鍋料理などの薬味として用いられています。

— posted by 越智邦明 at 05:03 pm  

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