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2014/8/11

夏場の胃腸炎


熱中症は胃腸にも注意を要する。専門的には「虚血性腸炎」が増える。脱水によって腸への血流が乏しくなって腸に潰瘍が出来る病気。特に下行結腸やS字結腸等、左側腹部に激痛が走り血便や下痢を起こす。高齢者のみならず40才以下の若い人にも存在する。
その他、夏になると胃酸が(水分の摂りすぎで)薄まることによって起こる「消化不良」と自律神経の働きが狂って起こる「食欲不振」である。こうした夏場の胃腸障害対策には漢方薬の「六君子湯」や食物では大根おろしが良い。夏大根の辛味はスパイスの働きをして食欲を増進します。また大根はジアスターゼやプロテアーゼを豊富に含んでおり、疲れた胃の消化を助けてくれます。大根に含まれる酵素は熱に弱いため生で食べるのが重要。細かくすりおろして食べて下さい。
その他、冷房での体の冷やし過ぎや食中毒にも注意して下さい。

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(追伸)
患者のUさん夫婦が沖縄旅行に行かれて現地からパイナップルをいくつも送っていただいた。
パイナップルは熱帯アメリカが原産で「新大陸からの贈り物」と言われるほど世界各地に広まったフルーツです。
栄養的にはショ糖、ブドウ糖、果糖を含んでいます。
酸味の原因はクエン酸、リンゴ酸等。ビタミンはA、B1、B2、C、Gを豊富に含みタンパク質分解酵素、ブロメニンを持っているのが特徴です。
ブロメニンは腸内の腐敗産物を分解するので下痢や消化不良、ガス発生などの消化器障害の改善効果があります。
「夏バテにはパイナップル」と昔、よく言われましたがなかなか今は機会に恵まれません。Uさん、とてもおいしくいただきました。感謝。

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— posted by 越智邦明 at 05:34 pm  

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