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2013/7/1

年齢を考えた投薬


今日は降圧薬のお話。血圧が高い方は実に多い。又、降圧治療が延命につながることも数多くの研究で実証されてきた。
ある患者さんBさん(68才)は、他院できっちり薬を飲んでいるが下がらないと当院へ来院。
家庭用血圧計の数値ノートを見ると150~160/90~95であった。Bさん言く「主治医の先生はこの薬は学会の偉い先生方も宣伝している、とにかくいい薬なので飲み続けて下さい」と言われた。しかし2カ月経っても下がらないので奥さんの勧めで当院へやって来られた。Bさんの服用していたのはARBという新しいタイプの薬。いい薬ですが、60才以上の方には問題もあります。
高血圧には血管を収縮させるホルモンが多くて、血管が収縮しているタイプと血管の中の水分が多くて血管が拡張しているタイプがある。ARBは前者には効果的ですが、60才以上の方は後者が多く、カルシウム拮抗薬や利尿薬が適しています。そこでBさんにアムロジピン(カルシウム拮抗薬)とナトリックス(利尿薬)を投与しますと、1週間後に135/84と下がり今も安定しています。
薬は年令を考えて処方すべきと痛感します。

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— posted by 越智邦明 at 04:01 pm  

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