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2013/5/2

まちがった食事療法


食事療法にはずい分、まちがったものが存在します。
(その1)
今から25年も前ですが、「胃潰瘍を治すには絶食すればいい」ということで、いくつかの胃腸専門病院が入院患者に絶食を強いていました。
確かに「潰瘍は酸によって作られる」という点に於いては、絶食すると食後の酸分泌がなくなる訳ですから、一見正しいように見えます。しかし治療成績はさっぱりだったようです。現在はPPIをはじめ有力な抗潰瘍剤のおかげで、絶食療法を唱える医者は一人も居ません。
(その2)
今はやりの「炭水化物ダイエット」。これは日本人の主食であるごはんやパン、メン類などの炭水化物は体内で糖分に変わって肥満につながるので、主食を一切やめようというもの。しかしこのダイエット法は命を縮めることが分かってきました。
この方法には、ごはんやパンの代わりにステーキやハンバーグはOKという考え方です。これを実行すると脂肪を取りすぎて動脈硬化になり、タンパク質の過剰摂取で腎臓に負担がかかります。そもそも人間は炭水化物が少ないと細胞の機能が低下して免疫力がなくなり病気になりやすくなります。頭がボーとしたり動悸、頭痛なども起こしやすくなります。
結論として、炭水化物は「健康的に」減らすこと。
昼はふつうにごはんを食べるが、朝・夕は半分の量にする等。こうした改善で減量は十分に可能です。もちろん運動もして下さい。
くれぐれも言いますが、ごはんを全く食べないのは自殺行為です。やりすぎは逆効果になることが多いと思って下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:39 pm  

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