Created in 0.0346 sec.
 
越智クリニック
 
T:0439 Y:0632 Total:2883810 Online:126
カレンダー
<< 2013.2 >>
SMTWTFS
     12
34 567 89
101112 1314 1516
1718 192021 2223
2425 262728   
 
2013/2/12

京都の学会


久しぶりに2月2日~3日と京都の学会に出かけた。タイトルは「降圧配合剤の意義に迫る」であった。高血圧の最近の考え方や治療薬についての講演である。
さて3日は開演が朝10時半と遅かったのを幸いに早起きして京都散策をした。宿泊がウエスチン都ホテル(東山区)だったので、近くの名所は?とガイドブックを眺めた。八坂神社や知恩院は娘が独身の頃に一緒に訪れていたので、今回は南禅寺~哲学の道~平安神宮を訪れた。
朝8時半頃であったので観光客もほとんど居らず、ぴーんと張りつめた朝の冷たい空気と静寂の中、南禅寺にお参りをした。南禅寺は臨済宗南禅寺派の大本山で、1291年に創建されたとある。何と言っても有名なのは、かの石川五右衛門が歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」の中で南禅寺の三門からの景色を愛でて言った名台詞「絶景かな、絶景かな」が思い出されます。確かに敷地に入ってすぐ目に入る高さ22mの巨大な三門は圧巻でした。ちなみに日本の三大門のあと2つは知恩院(京都)と久遠寺(山梨)です。そして「哲学の道」を散策し、しばし人生について考えた。その後、平安神宮はあまり時間がなく入り口から参拝いたしました。
さて学会の方であるが、Session1では「臨床現場から考える高血圧治療」が講演された。現在、高血圧患者の3分の2は降圧未達成であること、30才以上の男性の50%、女性の40%が高血圧であることから、いかに効率よく降圧治療をするかがカギである。急性冠症候群による死亡を防ぐためには、例えば冠動脈CTや心臓カテーテル検査を機敏に行う重要性を強調された。降圧剤の代表は今やCa拮抗剤とARB製剤があげられるが、ARB単剤(現在7種類)の60%以上が降圧未達成と報告された。
そこでCa拮抗剤とARB製剤を併用することで強い降圧効果が得られたことが報告された。
Session2では「降圧配合剤の意義に迫る!」が講演された。心不全の背景には「高血圧」があることを強調された。次に配合剤は末梢性浮腫を抑制するため、特に、むくみを呈する高血圧患者には有用であると話された。服薬遵守については患者も悪いが医師の方も下の表にあるような工夫が必要である。その3.にあるように合剤の活用が重要であること、更に合剤の選択において、薬価の面からも患者さん負担を考えないといけない時代になったことを話された。
以上の勉強を今日からの臨床の場に活かしていきたいと思っています。

DSC02286

DSC02283

DSC02282

DSC02284

DSC02285

DSC02289

DSC02265-001

DSC02266-001

DSC02267-001

DSC02268-001

DSC02272-001

DSC02273-001

DSC02278-001

DSC02277-001


— posted by 越智邦明 at 10:00 am  

この記事に対するコメントはありません

Copyright 2007 越智クリニック. All rights reserved.  ppBlog is Free & wonderful Software.