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2012/8/9

お酒が強いか(その2)


7月22日の日経新聞の中に、永田編集委員が「酒に弱い遺伝子のアジア人」というタイトルで興味ある記事を書いているので紹介したい。
飲酒後、顔が真っ赤になる現象は「オリエンタル・フラッシング」と呼ばれる。アルコールで血管が拡張して顔だけが赤みを帯びる例は欧米人にも見られるが、吐き気や頭痛など不快な症状を伴うのはアジア人に限られる。これは前回も書いたアセトアルデヒドが犯人だが、このアセトアルデヒドを分解する酵素にきちんと働く「N型」とうまく働かない「D型」がある。どちらかの親からD型を受け継ぐと、オリエンタル・フラッシングを起こすのである。原田勝二・元筑波大教授は「両親からN型を受け継いだ人と、どちらか一方からD型を継いだ人との間では酵素の働きに16倍もの差が生じる」と解説している。原田さんが世界各地で調べた所、D型はハンガリーで2%あったほかは欧州、中東、アフリカでは0であった。一方日本でD型は44%と最も高く、中国で41%、タイで10%とアジアに集中した。アフリカで誕生した現人の祖先はすべてN型だった。大陸を移動し人種が分かれる過程で突然変異のD型が誕生したようである。
最後に国内でみるとN型は東北や九州南部に高い。つまり酒豪が多い。高知県もかな?縄文時代に日本に渡来した人はほぼN型で、弥生時代に渡来した人の中にD型が含まれていたそうです。
ちなみに私はD型ですので、あまり飲ませないで下さい。家内はN型です。
下の原田先生の表も面白いです。各県さまざまですね。

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— posted by 越智邦明 at 05:11 pm  

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